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ワイテ国、野外音楽堂前
○○(貴方)
りと
時計は4時を示している。 物販開始が3時からだったから 約1時間で売り切れたことが分かった。
グッズ戦争に敗北した私たちは、今野外音楽堂の前のベンチで座って話していた。
日陰だからまだ涼しいが、蒸し暑さが私たちを少しずつ蝕んでいった。
りと
横に一緒に座っているりとが うちわを扇ぎながら私に話しかけてきた。
○○(貴方)
私がふざけたような言い回しでりたに話しかけるとリタは
りと
と彼女も笑いながらそういった。
彼女の能力は 「ヘビースラッシュ」 簡単に言うと超強い物理攻撃をドーン!って感じ。 けどさすがに連発は出来ないらしい。
ついでに言うとりとは大剣使いでいつも重そうなのを持ち歩いている。 私も1度持たせてもらったことがあるが本当に重かった。私の使っている杖の20倍くらいはある。
りと
りと
と彼女が私に問いかけてきた。 戦闘狂予備軍の彼女ならではの質問だ
○○(貴方)
○○(貴方)
○○(貴方)
○○(貴方)
昔から親からの愛を注がれて育った私には戦闘なんて無縁の生活だった。
それこそ初めて戦ったのは一人暮らしを初めて新居に向かう途中の雑魚モンスターだったから。
りと
しかも1人ではなく2人で。 さらにいえば、ほぼりとが倒したようなもんだった。
○○(貴方)
表面上では棒読み、冷たく返したが感謝しているのは本当だ。
りと
○○(貴方)
私たちは笑いながらも会話を続けた。
時間を見るともう5時半であった。
○○(貴方)
りと
○○(貴方)
私たちは急ぐように入場口に走り向かった。
野外音楽堂、最前列
時間は6時半を指している。夏は夜でも明るいと言うがそんなことはなく辺りは真っ暗。 見えるのはステージ上の照明のみだった。
りと
りとは隣で開始を今か今かとワクワクしている。 まるでお菓子売り場の子供のようだ。
○○(貴方)
りと
りとがそんな冗談分かりやすすぎーとでも言いたげな様子で私の肩をバシバシと叩いてくる。痛い。
りと
○○(貴方)
そうこう話している間にステージが暗転。それと同時にファンがキャーっとかんせいをあげた。
○○(貴方)
ライブの開始だ。待ちに望んだ。
しかし、喜ぶ私たちを焦らすように一向にステージ上の照明がつかない。
ライブの開始を喜ぶ歓声は、次第に不安のざわめきへと変わり始めた。
りと
○○(貴方)
しかしオタクというものは恐ろしいものだ。ファンたちのざわめきに耳を傾けてみると自分の心配ではなくティアスタの心配をしている人がほとんどなのだから。
ファン達
ファン達
ファン達
しかしそのざわめきさえも、後方から聞こえる悲鳴によってかき消されたのであった。
ファン達
○○(貴方)
りと
そんな私たちの心配を慰めるように、ようやく放送が流れた。
国内放送
国内放送
国内放送
ファンの悲鳴混じりの騒ぎが起こった。それもそのはずだ。現に今命の危機にさらされているのだから。
○○(貴方)
りと
いい意味でも悪い意味でもりとはバカかもしれない。
○○(貴方)
○○(貴方)
りと
しかし、この意見の押し付け合いはとある声によって遮られた。
???