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ワイテ国、野外音楽堂前

○○(貴方)

物販売り切れまじか…

りと

さすが人気バンド…

時計は4時を示している。 物販開始が3時からだったから 約1時間で売り切れたことが分かった。

グッズ戦争に敗北した私たちは、今野外音楽堂の前のベンチで座って話していた。

日陰だからまだ涼しいが、蒸し暑さが私たちを少しずつ蝕んでいった。

りと

こんな暑かったらやってられないよ…

横に一緒に座っているりとが うちわを扇ぎながら私に話しかけてきた。

○○(貴方)

…もしさ、今モンスター出たらどうするよ笑

私がふざけたような言い回しでりたに話しかけるとリタは

りと

そりゃ私のヘビスラで1発やろ

と彼女も笑いながらそういった。

彼女の能力は 「ヘビースラッシュ」 簡単に言うと超強い物理攻撃をドーン!って感じ。 けどさすがに連発は出来ないらしい。

ついでに言うとりとは大剣使いでいつも重そうなのを持ち歩いている。 私も1度持たせてもらったことがあるが本当に重かった。私の使っている杖の20倍くらいはある。

りと

てかめっちゃ話変わるけどさ

りと

きんときさんってどれくらい強いんやろうか?

と彼女が私に問いかけてきた。 戦闘狂予備軍の彼女ならではの質問だ

○○(貴方)

あー確かに

○○(貴方)

てか人の強さとかあんま考えたことないな…

○○(貴方)

りとと初めてあったときも
あなんかでけぇ剣持ってんな〜

○○(貴方)

って感じやったもん私笑

昔から親からの愛を注がれて育った私には戦闘なんて無縁の生活だった。

それこそ初めて戦ったのは一人暮らしを初めて新居に向かう途中の雑魚モンスターだったから。

りと

あの時私が来なかったらどうしてたの本当に.......

しかも1人ではなく2人で。 さらにいえば、ほぼりとが倒したようなもんだった。

○○(貴方)

ハイハイ感謝してまーす

表面上では棒読み、冷たく返したが感謝しているのは本当だ。

りと

ほんとに思ってるの〜??

○○(貴方)

ほんとだよー

私たちは笑いながらも会話を続けた。

時間を見るともう5時半であった。

○○(貴方)

りと!!もう5時半だ!!

りと

まじで?最前とるなら行っといた方がいいよね???

○○(貴方)

おけ!行こ!

私たちは急ぐように入場口に走り向かった。

野外音楽堂、最前列

時間は6時半を指している。夏は夜でも明るいと言うがそんなことはなく辺りは真っ暗。 見えるのはステージ上の照明のみだった。

りと

あと3分!あと3分!

りとは隣で開始を今か今かとワクワクしている。 まるでお菓子売り場の子供のようだ。

○○(貴方)

てか今きんときさんもいんのかな?

りと

逆に来てないことある?あれだけのファンならいるでしょー!!

りとがそんな冗談分かりやすすぎーとでも言いたげな様子で私の肩をバシバシと叩いてくる。痛い。

りと

てか開演までの待ってる時間って絶対実際の時間より長いよね

○○(貴方)

分かる。残り3分とか言われても体感10分すぎ。

そうこう話している間にステージが暗転。それと同時にファンがキャーっとかんせいをあげた。

○○(貴方)

!!来るよ!!

ライブの開始だ。待ちに望んだ。

しかし、喜ぶ私たちを焦らすように一向にステージ上の照明がつかない。

ライブの開始を喜ぶ歓声は、次第に不安のざわめきへと変わり始めた。

りと

ねえ、暗転にしては長すぎない…?

○○(貴方)

だよね、何かあったのかな.......

しかしオタクというものは恐ろしいものだ。ファンたちのざわめきに耳を傾けてみると自分の心配ではなくティアスタの心配をしている人がほとんどなのだから。

ファン達

ティアスタ大丈夫かな.......?

ファン達

公演中止とか.......?めっちゃ嫌なんだけど.......

ファン達

それな.......その為だけに式典きたんだけど.......

しかしそのざわめきさえも、後方から聞こえる悲鳴によってかき消されたのであった。

ファン達

キャー!!!!!

○○(貴方)

え!?何!?

りと

.......今の明らか悲鳴だよね.......

そんな私たちの心配を慰めるように、ようやく放送が流れた。

国内放送

こちら、国内放送です。主に野外音楽堂にいる方にお知らせ致します。

国内放送

野外音楽堂後方に大型モンスターの出現を確認しました。停電もそのモンスターによる影響と見ています。

国内放送

野外音楽堂にいるティアスタファンの皆様は、速やかに避難をしてください。また、位置バレしないように携帯電話などは控えておくことを推奨します。

ファンの悲鳴混じりの騒ぎが起こった。それもそのはずだ。現に今命の危機にさらされているのだから。

○○(貴方)

!!りと!逃げよう!

りと

!ねえ!ティアスタのみんなは!?

いい意味でも悪い意味でもりとはバカかもしれない。

○○(貴方)

あんた、この状況下でも推しを優先するつもり!?

○○(貴方)

ティアスタ助けても私たちが死んだら本末転倒じゃん!!

りと

でも.......でも!!!

しかし、この意見の押し付け合いはとある声によって遮られた。

???

君たちも早く逃げな!!!!このままだと死んでしまうよ!!

この混沌とした世界でも生きてます

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