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空は雲ひとつなく青々と澄みきっている。窓から入るすきま風が心地よい。こんな日に悪夢が始まってしまった。
かなこ
いつものように母のかなこは優人を起こした。
優人
気だるそうに答えた。 優人は最近学校でいじめにあい、サボり気味な毎日を送っていた。
優人
そう思いながらベッドから降りようとすると体が重かった。ベッドがぎしぎしなる。
優人
体が力士になっていたのだ。
その瞬間ふと昨日のことを思い出した。 テレビで相撲の番組を見ていた。そして力士ってかっこいいな、なってみたい、そう思っていたのだった。
優人
あまり気にせず、いつものように1階におり朝ごはんを食べようとした時、
かなこ
優人
かなこ
優人
かなこ
もちろんすぐには信じてもらえなかった。でも、鼻の先にあるほくろと特徴的な歯並びが信じるきっかけとなったのだ。
かなこ
優人
かなこはそれでもなお朝ごはんを食べながら不審そうな目で見ていた。
優人
かなこ
優人
学校に着いた。教室に入った途端、ざわついた。
悠真
玲奈
クラス中から騒がれた。
優人
大爆笑の嵐が巻き起こった。
悠真
優人
悠真
優人
優人の1番の親友であり、心を許せる中である海斗にそう聞いた。
海斗
優人は崖から突き落とされたようなショックに陥った。少しでも触れると崩れ落ちそうなぐらいボロボロだった。
優人
悠真
夏帆
クラスから大歓声があがった。そしてさんざんバカにされた。
優人
優人は耐えきれず、教室から逃げ出し近くの公園に行った。
優人
そう思った瞬間心臓が高鳴った。不思議な心地がした。
かなこ
優人
次の日優人は学校に行きたくなかったが母に何度も言われ行くことになった。
学校に着いて教室に恐る恐る入る。 が、そこにはガランとした教室が目の前に広がっていた。
優人
教師
その瞬間血の気が引いていくのがわかった。そう、昨日公園で思ったことがまた現実になってしまったのだ。
優人はパニックになり慌てて教室を飛び出し家に帰った。
かなこ
優人
かなこ
かなこは口うるさく優人をさんざん怒鳴りつけた。
優人
その会話を聞きつけた父の貴明も会話に入ってきた。
貴明
優人
優人は心の中で家族なんか消えてしまえと強く思った。その途端嫌な予感がした。
優人は部屋に戻ると家族がいなくなるはずない、そんなわけないと心に訴えた。
優人
次の日起きていつものように1階に降りる。ガランとした家の中。
優人
優人は震えた。崩れ落ちた。ひたすら泣いた。父母のことがフラッシュバックする。口うるさいけど、優しく自分のことを1番に思ってくれる母。自分に興味無さそうだが、実は密かに応援してくれている父。
優人は生きる希望を失った。そして優人はこう思うのだった。
優人
優人
優人
その瞬間ドンという音とともに優人はくらい闇の中に落ちていった。優人は気を失い眠りについた。
どのくらいたっただろうか。優人は光を感じた。話し声が聞こえてくる。
医者
かなこ
医者
優人の目には母と父の姿が映っていた。そして優人は目覚めた。
かなこ
かなこは優人を抱きしめた。優人もそれに応えた。
かなこ
優人
優人はもう何が夢で何が現実か分からなかった。でももうそんなのどうでよかった。普通の毎日に戻れたからだ。そして優人はこういった。
優人
かなこ
その場は笑いに包まれた。こうして家族は幸せに暮らしたのであった。
ここはとある家、ベットから起きたら少年の体はライオンのように変わっていた、、