さとみside
俺はころんとシェアハウスで仲良く住んでいる
大好きな人と暮らす生活は幸せがたくさんつまっていた。
そんな平穏な日々が
ずっと続くって、これが当たり前だってずっと思ってたから
壊れた時のショックはそれだけでかいものだった
そう
この時までは
ころん
ころん
ころん
さとみ
今思えばこれが地獄のはじまりだったんだ。
いいよなんて、言わなければ良かったって本気で後悔した
るぅと
会った時のコイツの第一印象は「大人しそう」だった
ちょっと声があざとくて、仲良くは慣れなさそうなタイプだとは思ったが
別に気にすることはないと思っていた
しかし、
***
るぅと
るぅと
ころん
さとみ
***
るぅと
ころん
さとみ
***
るぅと
ころん
さとみ
俺はいつの間にかるぅとの二の次って感じになっていた。
なんで
いつも泣いてるふりをしたり、わざと可愛いふりするソイツに構うの?
俺は…?
今まで2人で暮らしてたのなんて忘れるくらいソイツといる暮らしは楽しいのか?
ねぇ、ころん。
俺はどうなったの…?
るぅとが来てから約二ヶ月か。
深夜の3時。そろそろるぅとも寝てる頃だろう。
俺は利き手に包丁を持って、るぅとの部屋に向かって行った。
お前が来なければ何も狂わなかったんだ。
俺の人生に邪魔なんだよ。
お前という存在は俺に必要ない。
ドアを開けると、ベッドの上でぐっすりと眠っている様子のるぅとが見えた
少しの情けで、一気に殺してあげようと
俺はるぅとの心臓の位置を確認した。
ここ、だな。
微かに手に伝わってくる、るぅとの心臓の音。
るぅと、生きてるんだな。
当たり前なことなのに、なんだか"生きてる感"がすごい。
これで終わりだな。
そう思ったのに。
さとみ
俺の頬には、つうっと水が通る感覚がした
さとみ
俺は、るぅとが嫌いで、
嫌、いで…
そう思ってるのに、なんでこんな殺すのが怖いんだろう。
違う、
コイツがいなければ良かったんだ。
コイツがころんと会わなければ良かったんだ。
さとみ
るぅと
さとみ
耳に残る大嫌いな鼻にかかった可愛い声。
俺はすぐハッとし、るぅとの胸に当てた手を離した
るぅと
るぅと
るぅと
こいつ、なんも思わないのか…?
真夜中に無断で部屋に入ってこられてて
本当に嬉しいと思ってんのか?
るぅと
そう言って安心したかのように俺に笑ってみせた
さとみ
るぅと
るぅと
るぅと
一通り言い終えると、えへへと笑った。
感謝……?俺はお前に何かしてあげたか?
話しかけられても無視したし、感謝されるようなことなんて全然してこなかった。
殺す?
るぅとが、なんか悪いことしたのか?
俺は弟みたいに懐いてるコイツを、殺すのか…?
違う…、
それは、「逃げ」じゃないのか…?
俺は努力でるぅとに勝てる気がしなくて、逃げようとしてたのか…?
俺は咄嗟に後ろに隠した包丁を、るぅとの布団の上に落としてしまった。
今更手が震えてきたのだ。
るぅと
と、るぅとは包丁を手に取った
るぅと
ばれる、俺がこんなにも最低な奴だったことが。
さとみ
さとみ
さとみ
俺は俯いて目をギュッとつむった。
るぅと
るぅと
っ、、
なんで…コイツは…っ、
だって包丁なんて持って部屋に入ってきてたら
どんな事をしようとしてたかなんて分かるだろ…
なんで許せるんだよ…
るぅと
俺は再び目をギュッとつむった。
るぅと
…?
瞬間、
腹に激痛が走った。
さとみ
痛みの先を見やると
今まで見たことないほどの真っ赤な血が、見慣れた俺の腹から大量に吹き出ていた。
これ、、俺の、、血……?
さとみ
かすれて声を出すこともしんどくなった俺は、脱力し冷たい床に倒れ込んだ。
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
コメント
12件
連載ブクマとフォロー失礼しますッ!! 好きすぎて好きです←?
ああああああもぅすき