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☆連載してみるよー(◍•ᴗ•◍) エル(御曹司)✕うさぎ(平社員) 再掲
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エルくんは俺を好きだと言って、俺もエルくんが好きで。
だから、同性ではあるけれど俺たちは身体の関係まで持っちゃってる甘い恋人同士だ。
今どきのご時世、そういうのも結構オープンな時代でしょ? とは言ってもまだまだ世間的には奇異な目で見られたりするものだから···
ましてや立場のある人間ならそういう事は尚のこと、醜聞として傷になる。 そう、いくら本気で好きでも。
俺の勤めるこの会社はいわゆる大手企業、そしてエルくんはこの会社の跡取りだ。
■ LOVE&ZERO 前編 ■ 再掲
大きな企業の跡取りともなると、経営戦略みたいな結婚もあるらしくて。
まだそんな話は出てないんだけど、きっとゆくゆくはっていう暗黙の了解なんだと思う。
今夜の立食パーティーだって、双方の顔合わせみたいなもんなんだ。 一介の平社員な俺だってわかる。
ため息をついてると··· L「うーくん」 エルくんが傍に来た。
L「食っとる?」 兎「···座って食べたいよ」 ああもう味なんてわかんない。
兎「あのコ?」 L「そ。美人でもないけどまあ普通やろ」
俺の頬にこっそり触れてきた指先が、温かくて。 決心が崩れそうになる。 こんなことで、きみの胸に飛び込みそうになる。
だから。 立ち直れなくなる前に、俺はきみとサヨナラするんだ。
そんな気持ちを抱えて、エルくんの顔を見られずにうつむいていると。
L「うーくんちょっと」 兎「な、なんだよ、···わ!」
エルくんは俺の手に持った皿をむりやり置かせると、手首を掴んで会場の外へと引っ張っていった。
兎「ちょ、主役が抜けちゃマズイって!」 L「トイレくらい行くやろ?」 いや、まぁそうだけど。
L「すげぇ切羽詰った顔しとるからさ」 兎「してない」
L「そう?今ここで可愛がったげよか思うたのに」 兎「ば、ばか!」
···何となくそこからの会話が途切れて、俺らの間にちょっと沈黙が流れる。 その空気を破ったのはエルくん。
L「うーくんに選ばせたるよ」 兎「は?」
L「どうするか、うーくんに選ばせたる」 兎「何その上からな言い方···」
L「うさぎはどうしたいん?」 ······肝心なところではうさぎって呼ぶのズルいよ。
兎「だから、だから俺は、」 L「俺は?」 ···ここで甘えちゃいけないんだ。
兎「俺は、···もう、」
もう、 逢わないよ。 離れるよ。 サヨナラするよ。
そう言おうと思った、その唇は。 兎「ンッ、ン厶···ッ?///」 ちゅ ちゅむ、くちゅっ···
唇はキスで塞がれていた。
兎「っぷ、はぁ、///」 L「はぁ··· もう、···なんや?」
こ、こんなキスされたらっ···!
L「どうなん?うーくんのクチから聞きたい」
もう、 逢わないよ離れるよサヨナラするよって。
そう何度も何度も何度も何度も、 血が滲むくらい自分の心に言って聞かせて、此処に来たってのに。
兎「ぅ、···っく、」 L「泣いとんなよ泣く前に選べ」 兎「泣いてな···、うう···ぐすっ」 後編GO!→