6月20日、一カ月が経ちました死ぬまであと2カ月。
人内彩香
えー?!もう退院しちゃうの?
影野冬馬
明日にはな
人内彩香
早いなーせっかく話し相手ができたと思ったのに
影野冬馬
心配すんな毎日きてやるから
人内彩香
よかった
人内彩香
いつっ…
影野冬馬
どうした?
人内彩香
あ、…だんだん体が腐りかけてきてる
人内彩香
また包帯もらわなきゃ…
影野冬馬
なぁ…
人内彩香
ん?どうしたの?そんな顔して
影野冬馬
体が腐る病気だったよな…
人内彩香
うん
影野冬馬
全部腐ったらお前はどうなるんだ?
人内彩香
私?
人内彩香
さぁ〜どうなるでしょ?私にもわかんないよー
影野冬馬
そうか…そろそろ退院の準備してくるわ
人内彩香
うん
彼に嘘をついてしまった。でも言わなくてもいい私が静かに死んでしまえばその内彼も私の事を忘れてくれるはずだ
人内彩香
運命ってなんだろうね…。
最近の私はおかしい彼をみていると心拍数が上がる目が合うと鼓動がうるさいでも
不思議と嫌ではない
人内彩香
元気でね冬馬くん
影野冬馬
じゃな
人内彩香
あ、まって!
影野冬馬
なんだ?
人内彩香
あの…さいつでも遊びに来てくれるんだよね?
影野冬馬
あぁ
人内彩香
よかった、元気でね冬馬くん
影野冬馬
おかしなやつw
人内彩香
へへ。
影野冬馬
(俺はこの笑顔を忘れることはできなかった初めて美しいと思った)
でもお前は俺に何か隠してるなぁ何を隠してるんだ?
そんな胸騒ぎが俺の心を揺らす