「気持ち悪ぃ………」
優しかった少年は言った
彼は生まれつき 髪がツートンカラー 目がオッドアイ という見た目で、偏見だけで 周りからの冷たい視線が絶えなかった
親には見捨てられ しぶしぶ生きていく毎日 生きる意味が消えていく毎日___
根は優しい少年は 優しさを忘れ 心を忘れ
「強ければ生き残れる」 「こんなオレでも、生きていける」
「この世は、弱肉強食なんだ」
___そう自分に言い聞かせた少年は
強さを求めた
"強さ"を求め続けた少年は "仲間"………というものを忘れた
彼は、仲間外れにされ、 一人で狩りをしているライオンのように 一人で歩き続ける
"獲物"が___"強い者"が来るまで………
強さを求めすぎた少年は
"信頼"を忘れ 仲間を忘れた 人を信じることは出来ず 警戒心が強まった
この世界を作った誰かが オレだけを"仲間はずれ"にするように 設定したんじゃないかと___
オレに………生きることは 不向きなんじゃないかと………
そう思い始めた
自分を愛してくれる人 大切にしてるくれる人なんていない
一人ぼっちの少年は
光を無理矢理、闇で覆いはじめ、 南京錠を掛け、鍵を壊し、開けれなくした
少年は いつか、誰かがこの南京錠をはずす "鍵"を持ってきてくれることを願って___
自分を 自分自身を
深い闇のどん底へ
落とした
「誰か……探して…… たす……けて___ 」
落ち続けたその先にも 光はなかった
コメント
2件
どタイプ作品きたこれ👯♀️✨ 書くの上手くて尊敬です😽🫶🏻 楽しみに続き待ってます🖐🏻🩷