亮平
それがあまりにも綺麗で、自然と笑みが
こぼれた。
外に出てきてよかったなぁ。
空を見上げながら、マンションまでの道
のりを歩く。
涼太さんのマンションは、僕の家や通っ
ていた高校と近い。
この時間じゃ学校も終わっているから、
誰かと会わなきゃいいけど……。
……家を出てから2週間もたっているん
だ。
早いなぁ。
前まではただこの命が終わるのを待って
いるだけで、1日が長くて、苦しい時間
でしかなかった。
でも今は涼太さんと過ごす時間がものす
ごい早さで過ぎていく。
このまま、こうしていられたら……。
![](https://lh3.googleusercontent.com/vxkcAI1XOEQOud79cfsViYJFNi580yP4f8Sxh1xVdBxyICRqtVlitMYydZltYlUTPorYEA_OrL_Yhk3bkeagLTO3Cxp0Dx3paWg=s120-p-rw)