/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
あなたは、自分が死んで悲しむ人のことを考えたことはありますか？
これは、私の友達から聞いた話です。
当時10歳だった『みゆ』にはいとこが1人しかいません。
唯一のいとこ『ひろしお兄さん』。
彼は、高校生でした。
みゆ
ひろしお兄さん、これやって〜
ひろし
いいよ。
ひろし
ほら。できた。
みゆ
うわぁ、すごい！
みゆ
ありがとう！
こうやって、とても仲良くしてくれたのですが、
突然悲劇が。
親戚が集まった時、みゆは気づきました。
みゆ
お母さん！お母さん！
お母さん
どしたの？
みゆ
ひろしお兄さんは？
お母さん
お母さん
今日は…学校に行ってるのよ。
みゆ
そっか…
みゆ
残念。でもしょうがないね。
お母さんはなんとかみゆを納得させたが、次の瞬間！
みゆ
え？
みゆ
これ…これって…
みゆ
ひいおばあちゃんが入ってた…。
お母さん
そうよ。天国へ行くための交通手段だから。
お母さん
あ。ほら、みゆもお花を添えて。
みゆ
あ…うん。
みゆ
お花…どれがいいかな…？
司会
では皆様、お手元にお花を…
司会
はい。では、棺に入れてください。
みゆ
えっ？
みゆ
どうして…？
みゆ
どうして…よぉ…
みゆ
ひろしお兄さんも天国に行っちゃうの…？
みゆ
そんなの…そんなの嫌だ…よぉ…
みゆ
まだ高校生なのに…もっともっと遊びたかったのにぃ…
みゆ
うわぁ〜ん.°(ಗдಗ。)°.
お母さん
仕方ないことよ…
お母さん
これは…お兄さんが決めたことだから。
司会
川村弘志さんは自殺により…
みゆ
じ…自殺…？
お母さん
言おうか迷ってたんだけど…
お母さん
言っていい？
みゆ
え？うん。
お母さん
お兄さん、みゆがストレスだったんだって。
お母さん
面倒見るのがめんどくさくて、みゆ…甘えてたじゃん？
みゆ
みゆが…原因？
お母さん
そういうことになっちゃうね…
みゆ
みゆ…今日親戚が集まるって聞いて、ひろしお兄さんに恩返ししようと思ってたんだ…
みゆ
でも…
みゆ
ひろしお兄さんだけ行っちゃうの…？
みゆ
そんなのズルイよ！
お母さん
だから、お兄さんは空からみゆのこと絶対見てるよ。
お母さん
みゆが危ない時、守ってくれる。
お母さん
だからみゆは…
みゆ
みゆは、ひろしお兄さんの分までちゃんと生きることを楽しまなきゃ！
お母さん
そうよ。
お母さん
いつもお兄さんが見てるんだって思わなきゃね。
みゆ
うん！
数ヶ月後
みゆ
ふわぁぁ〜
ひろし
みゆ…おはよう。
ひろし
今日も頑張ってね👍
みゆ
みゆ
うん！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
