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翔太の部屋だ!

あの頃、何度も遊びに来ていた翔太の部屋。

あの日から、初めて足を踏み入れる翔太の部屋

翔太の勉強机の椅子に座ると、翔太のお母さんは、小さな声で、話し始めた。

翔太の母

翔太………

美空

………

子供の頃からずっと、心臓を患っていたこと。

中学三年の三学期に病状が悪化し、高校へは行かず病院で闘病生活を送っていたこと。

そして -最後まで 私の名前を 呼び続けて いたこと。-

私は知らない、知らなかった。

翔太が苦しんでいたことも、病気と闘っていたことも。

なにも知らなかった。

翔太の母

これをもらってくれないかしら

手渡されたのは、一冊のノートだった。

古い装丁(そうてい)の分厚いノート。

美空

日記帳ですか?

背表紙に金の文字で"Diary" と書いてある。

翔太の母

あの子がずっとつけていたものなんだけど……。きっと美空さんが、持っていてくれる方が、喜ぶと思うから

美空

え……?

私が持っていた方がって、どういう意味……?

翔太の母

本当はあなたにあったら言いたかったことが、いっぱいあったの……

美空

……ッ

翔太の母

でもね……それをよんだら、何も言えなくなってしまったわ

寂しそうに笑う翔太のお母さんに、私はなんて声をかけたらいいのかわからなかった。

受け取った日記帳を大事に抱え、私は小さく礼をして玲奈の元へ戻った。

鼓動がいつもより大きく聞こえる。走る必要なんてないのかもしれない。

でも、一秒でも早く玲奈の元に、ひ一人じゃない空間に戻りたかった。

玲奈

美空?大丈夫?

気がつくと、目の前には玲奈の姿があった。

美空

だい、じょうぶ

玲奈

ならいいんだけど………。あまり顔色よくないし、早めに帰ろうか?

美空

……うん

玲奈とともに翔太の棺の方へと向かう。

棺の中には、あの頃よりも少しだけ大人びた雰囲気の翔太がいた。

美空

翔太……

抑えきれず涙が溢れる。 そしてようやく理解する。

ああ、本当に翔太は………死んだのだと。

美空

どうして何も言ってくれなかったの………?

玲奈

ッ……

隣で玲奈も泣いていた。

美空

翔太………ねえ、翔太……。目を、開けてよ……

顔をあげると ーー遺影の中で、翔太が微笑んでいるのが、見えた。

アベベ

最後まで見てくれてありがとうございます。

アベベ

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アベベ

また次回

アベベ

バイバイ👋

♥️→100

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