TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

朝から2時間目まで、

誰にも起こされることも無く、

ぶっ通しで寝ていた高橋。

3時間目が始まる直前。

むくりと起き上がった高橋は、

"次の授業なに?"

って聞くために後ろ向いたんだと思う。

けどその言葉は聞かれることは無く、

後ろを向いた瞬間、

私の横を見て

目を見開いた。

高橋恭平

……は?

隣には駿佑が居る。

きっと高橋は、

駿佑を見て、

ビックリしているんだろう。

でも、何で……

高橋恭平

何でお前が……

何で高橋は怒ってるの?

ゆうか

高橋、

ゆうか

転入性の道枝さんだって

なるべく高橋だけに聞こえるように言った。

高橋は"あぁ……"と言うと、

高橋恭平

……なぁゆうか、

ゆうか

ん?

高橋恭平

頼むから

高橋恭平

俺から離れんといて。

ゆうか

……うん。

高橋は駿佑の事は知らないはず、

何でこんなことを言ったのか分からなかったけど、

高橋が、

"離れないで"

そんな事を言うのは初めてで、

そんなに真っ直ぐ見てくる高橋も初めてだったし、

どうしたら良いかわからなかったけど、

こくんっと頷き、

本鈴が鳴った。

お昼になると

高橋は彼女の元へ用事があるとかなんとか。

離れんといてって言われたけど、

さすがについていくのもあれだから……

それに、

高橋と並んで歩いていたら

また何か言われるかもしれない。

高橋には、

"道枝とは絶対関わるなよ"

と言われ、

教室を出ていき、

私は静かに弁当箱を開けた。

駿佑は隣に座っている。

特に話しかけられた訳でもないし

私ばっかが気にして

駿佑は覚えてないかもしれない。

そうだと楽だと思ったのに。

道枝駿佑

ゆうか、

そう名前を呼んだ人は

"あいつ"だった。

どくっと心臓が大きくはね上がると、

私は横を見た。

私を見るのは間違いなく駿佑。

その目は……あのときと同じ。

"見下すような目"

道枝駿佑

久しぶりやな

道枝駿佑

2年ぶり?

道枝駿佑

弁当も、

道枝駿佑

髪型も、

道枝駿佑

雰囲気も、

道枝駿佑

身長も、

道枝駿佑

……性格も、

道枝駿佑

変わらんな。

道枝駿佑

2年前と。

なんで、

そんな堂々としてられるの。

道枝駿佑

俺と別れたから

道枝駿佑

せいせいして、

道枝駿佑

高橋と付き合ってるん?

やめて、

触らないで、

その汚い手で。

道枝駿佑

ほんまは俺の事、

道枝駿佑

忘れられんくせに……

ゆうか

……っ、やめ

高橋恭平

ゆうか!!!!

駿佑の後ろから聞こえた必死な声。

それは紛れもなく、

高橋の声だった。

私の頬や髪の毛を触っていた駿佑の手は止まり、

後ろを振り返った。

視界が涙で歪んでいる目の前に、

高橋がどんな顔しているかなんて分かんなかった。

でも、きっと、

怒ってる。

高橋恭平

やっぱゆうかを一人にせん方が良かった……

高橋恭平

大丈夫か、ゆうか、

道枝駿佑

そんな怒ることないやん。

道枝駿佑

俺はただ隣やから

道枝駿佑

よろしくって

道枝駿佑

……挨拶がてらやで?

高橋恭平

挨拶がてらあちこち触るんか。

高橋恭平

最低やな。

道枝駿佑

やったら高橋もそんな事言える立場じゃないで。

高橋恭平

は……?

道枝駿佑

お前だって

道枝駿佑

沢山の女に触っては、

道枝駿佑

その汚い手で

道枝駿佑

ゆうかに触れてるやん。

道枝駿佑

同じことやろ?

"もしかして、俺とお前は違う……そう言いたいん?"

高橋は私の手を握りながら

駿佑を睨んでいる。

下唇をかんで、

何か我慢してる。

涙が流れて、

歪んでいた視界がハッキリ見えたとき、

高橋の手が見えた。

……"汚い手"

駿佑はそう言ってたけど、

私にはそう見えない。

高橋は、いつだって綺麗だ。

どんなに女の子に触れようと、

私に触れる手はいつだって綺麗。

……駿佑なんかとは違う。

道枝駿佑

結局は同じことやで?

道枝駿佑

やから俺がゆうかに触れようと問題ない……

ゆうか

……ちがう

道枝駿佑

……は?

ゆうか

高橋の手は、

ゆうか

お前の手と違って汚くなんかない!!!

道枝駿佑

っ……!!!

ゆうか

高橋は、……

ゆうか

違う、

ゆうか

駿佑なんかとっ……

ゆうか

全然違う!!!

高橋は、

この大きな手で、

私を守ってくれた。

いまだって、

駿佑から守ろうと、

離さないように、

怖がらないように、

優しく握ってくれてる。

あの時繋いだ駿佑の手なんかと、

全然違う。

道枝駿佑

……くっ、はは、

道枝駿佑

何やねん。お前。

道枝駿佑

2年もたって

道枝駿佑

俺に反抗出来るようになったんか?

道枝駿佑

ふは、おもろいやん。

道枝駿佑

今のお前なら好きになれそうやで?

高橋恭平

……っ、ふざけんな、

高橋恭平

一生ゆうかに触れるんじゃねぇ

口が悪い高橋は久しぶりだ。

そこまでして私を守ってくれる高橋は、

本当に優しい。

青春なんて、しなくていいでしょ。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

329

コメント

7

ユーザー

みずちゃん ありがとう😭 生きがいが増えた😭次出るまで繰り返し見てます!

ユーザー

でしょー♡♡←意味わからん

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚