地獄

この城に住む人全員が敵。

そんな生活が続き、死んだ方がマシだと思う毎日だった。

しかし、兄の12歳の誕生日。

俺は初めて街を見る機会が与えられた。

そこで楽しそうにしている街の人達を見て、俺は決心した。

絶対にこの地獄から抜け出してやる と。

そして決心した日から丁度3年後。

入念に計画を立てたおかげで、 俺は地獄から抜け出すことが出来た。

そして、思い描いていた以上の幸せな 日々が、俺には待っていた。

が、その幸せはいつまでも続かな かった。

アイツらに見つかってしまったのだ。

脱出した日から5年後。

そう思っていると、突然仁の家の扉が 開いた。

そして扉の先にあった顔をみて、 仁は膝から崩れ落ちた。

しかし、次に目を覚ました場所は地獄の場所だった。

すると律は仁の鼻をつまんだ。