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エーミール
中に入ると壁沿いに幹部の皆さんが並んでいた ふと、目の前で細められるルビーの瞳に気がつく
エーミール
グルッペン
嬉しそうに笑う彼はかつての友人だった 彼の後ろにトントンさんが控えたことで現実に 戻る、もう彼は俺の手の届かない所にいるのだ
エーミール
グルッペン
エーミール
エーミール
エーミール
グルッペン
ギュッと手を握る、湧き出す色んな感情を 飲み込み笑顔を取り繕う 俺を切り捨てたのによく手にしようと思うな
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
深くお辞儀をしてから背を向け ドアノブに手をかける、もう2度と会いたくない
グルッペン
グルッペン
ギリッと歯が軋む音がする 沸き立つ怒りを我慢し俺はドアを閉じた
エーミール
怒りを解き放つ様に暴れる 何が諦めないだ、俺はもう必要ないだろ! あんなに有名なハッカーや名家の息子を従えて 今更俺に入れっていうのか!?
エーミール
ガシャンッとランプが倒れた音で正気に戻る まるで嵐が過ぎたような部屋は俺の心を現して いるようではぁ…と息を吐く
エーミール
エーミール
ぐちゃぐちゃなベッドに倒れ込むと 意識を失うように眠りつく
エーミール
再び目を開けると部屋に日光が差し掛かり 小鳥たちの声が聞こえてきた 鉛のように重たい体を起こし投げ捨てられた クローゼットから飛び出した服を集め足を運ぶ
エーミール
風呂帰って来ると外れかけのカーテンが 風に煽られていた、窓際に立っていたのは かなり前に見た緑の青年…
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
自分が掃除をしている間 ゾムさんは喋ることもなくただ観察してきた 最後に本棚に本を片付けるだけで終わる
ゾム
エーミール
久しぶりの声に振り返ると 海賊の小説を手に取ったゾムさんがそう呟いた かなりマイナーな小説を知っていることに 反応してしまうとニヤッと笑う
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
紅茶と茶菓子を出すと椅子に座り直す ゾムさんと本の話で盛り上がった
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
指を折りながら挙げられていく名前は テレビでよく聞く名前ばかりでゾムさんも 幹部なんだと分かる
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
ゾム
エーミール
さっきまでの勢いが嘘のように 言い詰まりながらされた提案を清く受けると 子供のような綺麗な笑みを浮かべた
エーミール
ゾム
机に置いていた携帯を操作すると応答した、 表示された名前トントンさんで アイコンに豚さんが映っていて予想外だった
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
エーミール
トントン
エーミール
ゾム
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
エーミール
エーミール
電話が切れると嬉しそうに笑った 本当にお母さんと子供の会話の様で微笑ましい
ゾム
ゾム
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
少しだけ別れを惜しんでいると息を呑む 眩しい笑顔で軽やかに建物の上をかけていく姿 はとても美しく思わず目を細めた