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大和

点呼ー!

大和

水着持ってきたかー?

瑞希

はーい!

大和

浮き輪持ってきたかー?

達彦

はいはーい!

大和

パラソル持ってきたかー?

はいはいはーい!

大和

よし、準備完了だな

達彦

この点呼いるか?w

大和

行くからには、ちゃんと確認しなきゃだろ

大和

さ、そうと決まれば早く行こうぜ

大和が運転するの?

大和

うん

大和

帰りも俺がするからさ

瑞希

悪いね

大和

気にすんな

大和

いざ、海へしゅっぱぁーつ!

ブォオオオン・・・・・・

俺は大和、大学2年生の二十歳だ

今日は、大学の友達 瑞希、達彦、柚と一緒に

なんと浜津の海に行くんだ!

あ、浜津ってのは町の名前な

俺は海水浴に行くとき、毎回この海に来ている

水温もいい感じに暖かくて、事故も少ないし 他の客も少ない

まさに絶好の穴場スポットだ

瑞希

ねー、達彦

瑞希

ドライブに合う曲かけて

達彦

出発早々指図かよ・・・

~~~~♪

ねえねえ大和、今何県?

大和

まだ東京だよw

大和

出発してまだ5分も経ってないだろ

大和

お、もうすぐ高速乗るぞ

瑞希

ねー、達彦

瑞希

ちょっとテンション上がる曲かけて

達彦

お、おい!

達彦

さっきの曲まだ終わってないだろ!

瑞希

なんか途中から飽きた

えぇぇ・・・

瑞希

瑞希

うーん・・・・・・

瑞希

これもイマイチかな

瑞希

イントロからなんか嫌

私はいいと思うけど・・・

達彦

俺も

大和

大和

ん?

大和

なんだあれ

大和

大型トラック?

ふと俺がバックミラーに視線をやると

そこには、真っ黒な大型トラックが写っていた

写っているといっても、距離は結構遠くて 200メートル位は離れてると思う

大和

(なんだあのトラック・・・)

大和

(車体全体が真っ黒で、ちょっと気味悪いな・・・)

大和

(スピードあげるか)

俺は車のスピードを上げ

トラックから逃げるように、高速を走っていった

―――つもりだった

大和

大和

(なんなんだよあのトラック!)

大和

(一向に離れねぇじゃねえかよ!)

俺がスピードをどれだけ上げても

俺の車とトラックの距離は、全くと言っていいほど変わらなかったのだ

ずっと200メートルの位置を保ち続けている

いよいよもって、気味が悪くなってきた

大和

(くそ!)

大和

(これ以上スピードを上げちゃ、高速でもさすがにヤバいかな・・・)

大和

(・・・いや、もしかしたら)

大和

(あのトラック、ただの煽り運転って可能性もあるし)

大和

(ひとまず無視しとくか)

達彦

ん、あれ?

達彦

なんかスピード速くね?

大和

え、ああ

瑞希

うわ、時速140キロ!?

瑞希

もうちょい遅くしてよ!事故りそうだし!

大和

わ、分かったよ

大和

大和

(ダメだ)

大和

(早くしても遅くしても、あのトラックの距離は変わんねぇ)

大和

(なんなんだ一体・・・)

30分後 某パーキングエリア

大和

大和

よし、みんな

大和

ちゃんとトイレ済ませたか?

達彦

ああ

おにぎり買ってきたよ!

お腹すいたら食べようよ

瑞希

じゃあ早速食べるー!

大和

じゃ、出発すっぞ~

ブォオオオン・・・

達彦

瑞希、次なんか聴くか?

瑞希

ギガ量大丈夫?

達彦

ああ、まだ全然ヘーキ

大和

大和

あ!!

へっ?

ど、どうしたの?大和

達彦

まさか忘れ物か?

大和

い、いや違う

大和

何でもない・・・ごめん

瑞希

大和

大和

(あのトラック)

大和

(まだ後ろにいる・・・)

俺は思わず、頭をおさえたくなった

パーキングエリアに寄っても尚

あのトラックが、後ろにずっといるのだ

しかも、さっきよりも距離が若干狭まっているように見える

エアコンがきいた車内で、俺は冷や汗が止まらなかった

大和

(どうしよう、手めっちゃ震えてきた・・・)

大和

(まさか、あれ)

大和

(「この世のものではないモノ」とかの類いじゃ・・・)

突然の出来事で、混乱していたのかもしれない

俺は、その突拍子もない推測を確かめるべく

後部座席に座っている、柚に頼んだ

大和

なあ、柚

うん?

大和

俺の車の後ろにさ・・・

大和

なんか、黒いトラックない?

え?

いや

黒いトラックなんてないよ

大和

大和

え?

柚の一言に、俺は絶句した

「黒いトラックなんてない」

瑞希

あ、ホントだ

瑞希

下りは今んとこ誰もいないね

瑞希

平日だからかな?

「誰もいない」

達彦

そういや、この高速入ったときから誰もいないよな

達彦

独り占めした気分だ

「高速入ったときから誰もいない」

三人の衝撃の一言が、俺にどんどん刺さってくる

それと同時に、心臓が穴が空いたようにキュッとなるのが感じられた

汗が滝のように流れ始め、腕が痙攣したように震える

大和

(ヤバいヤバいヤバいヤバい)

大和

(もうホントにヤバい)

もうバックミラーを覗く勇気は、俺に残されていなかった

ただただ前を見て青ざめている

ハタから見たら変質者だ

瑞希

ねえねえ、もうすぐ着くんじゃない?

あと30分くらいだね

そうだ、日焼け止め塗っとかなきゃ!

瑞希

私にも貸して!

うん、いいよ

達彦

じゃあ俺にも

うーん、男子はちょっと・・・

達彦

何でだよ!

後ろでのんきに話している三人に、苛立ちすら覚えた

この苦しみを味わってほしい・・・

大和

大和

(いやいやいや、何考えてんだ俺!)

大和

(最低じゃねえか!)

大和

(それに、達彦と柚は免許もらってないし)

大和

(瑞希はこの前免許もらったばっかりだし)

瑞希

あ、大和ー

瑞希

大和も日焼け止め塗れば?

ちょっと、勝手に貸さないでよ!

大和

大和

いや・・・

大和

大和

あのさ、みんな

大和

今日俺、海入んないわ

瑞希

・・・え?

瑞希

何で?

達彦

体調悪いのか?

顔色悪いし・・・大丈夫?

大和

大丈夫大丈夫!

大和

ごめんな、みんな

瑞希

う、うん・・・

大和

大和

(本当にごめん、みんな)

数時間後

瑞希

ったー!

瑞希

海楽しかったね!

達彦

もうすっかり夕方だな・・・

途中波にさらわれるかと思ったけど・・・

達彦

気をつけろよ、柚

達彦

割とあそこ波高いよな

瑞希

そこがいいんじゃないのさ~

瑞希

柚は鈍くさいだけでしょ

鈍くさくない!

大和

大和

大和

あっ

大和

何?

まだ体調悪い?

瑞希

ホントに運転できんの?

瑞希

私がやるよ

大和

い、いや、でも・・・

瑞希

大丈夫だって

瑞希

免許はあるしさ

大和

だけどもらったばっかだろ

瑞希

大丈夫!

瑞希

ほら、早く乗ろ!

瑞希

フンフンフ~♪

大和

お前、運転上手いんだな

瑞希

あったり前だよ~

瑞希

私器用なんだからさ

瑞希

ところで達彦、なんか曲かけてよ

達彦

またかよ・・・どんな曲?

瑞希

ドライブに合いそうな曲~

達彦

それ気に入らなかったんだろ

瑞希

別のヤツかけて

達彦

わぁったよ・・・

大和

忘れちゃダメだ

思い出すと気分が悪くなるけど

まだアレは解決してない

大和

(瑞希はまだ気づいていない・・・)

大和

(ここじゃバックミラー見えねぇな・・・)

大和

(どうかいませんように・・・)

瑞希

瑞希

ん?

大和

どうした?

瑞希

いや、なんか・・・

瑞希

うちらの後ろに・・・

瑞希

真っ黒な大型トラックが来てる

え?

大和

!!

大和

(嘘だろ・・・)

大和

(まだいんのかよ!)

瑞希

しかも・・・結構近い

瑞希

50メートル位後ろにいる

大和

え!?

大和

(来たときよりもずっと近くなってる)

大和

(なんでどんどん近くなるんだ!?)

俺の鼓動は瞬く間に早くなり、また手が震え始めた

でも、このトラック

ふいに、何かを表しているような気がしてきた

一体なにを表しているんだ?

なんで近くなるんだ?

瑞希

待って!

瑞希

なんかどんどん近くなってく!

で、でも瑞希!

後ろにトラックなんてないよ!

瑞希

嘘!?

瑞希

もう30メートルくらいなんだけど!

瑞希

怖いよ!!

大和

落ち着け、瑞希!

瑞希

落ち着いてなんていられない!!

瑞希

スピード上げなきゃ!

ブォオオオオオオン!!!

大和

!!!

身体がグイッと斜めに傾く

気持ち悪くなりそうな速度だ

達彦

やめろ瑞希!

達彦

これ以上スピード出したら・・・

瑞希

だってあのトラックが・・・

瑞希

瑞希

きゃあ!!

瑞希

何で近づいてくんのよ!!

なんでそんなに焦ってるの?

ただのトラックでしょ?

瑞希

だってあのトラック

瑞希

こっちがこんなに走ってんのに

瑞希

近くなって・・・

瑞希

ダメ!!

瑞希

もっとスピードを!!

大和

やめろ!!

瑞希はもうパニック状態だ

それと同時に、俺は考えた

―――近くなってく真っ黒なトラック―――

―――スピードを上げていく俺たちの車―――

―――パニックになった運転手の瑞希―――

止めて!瑞希!!

瑞希

いや!

瑞希

だって、もう衝突しそうなぐらい近い!!

瑞希

怖い怖い怖い怖い怖い!!!

瑞希

瑞希

ああ・・・

瑞希

もう窓の一面に・・・!!

瑞希

いやぁあああああああああ!!!

大和

大和

ハッ!

大和

瑞希!前!!

瑞希

え?

瑞希

瑞希

ガシャァァーーン!!

大和

唐突に理解した

あのトラックが表していることは

俺たちの

大和

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

あさひ様 コメント有難う御座います 了解しました。直ちに修正致します。ご指摘有難う御座います。

ユーザー

木野花音様 コメント&フォロー有難う御座います この黒いトラックは、主人公たちの死が近づくことを表したつもりです ものがだんだん近づいてくるって、もの凄く怖いですよね😨

ユーザー

恐れて危険な運転をする毎に近づく車… 恐怖です…

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