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快斗
曾お祖父さん、また
快斗
あの花を
快斗
頂戴よ...
快斗
あの思い出のある花を...
それは数年前の事
小さい頃の快斗
おじいちゃ〜ん
小さい頃の快斗
また大切な物落っこどしちゃった〜
曾お祖父さん
やれやれ、困ったもんだ
曾お祖父さん
よし、快斗
曾お祖父さん
いいものをやろう
曾お祖父さん
この花だ
曾お祖父さん
秋の花
小さい頃の快斗
え！くれるの？
その頃の俺は花に夢中だった
小さい頃の快斗
ありがとう！
ひいお婆ちゃん
これからは気をつけるんだよ〜
小さい頃の快斗
うん！
ところがある日...
小さい頃の快斗
あはははは！
友達
ボール取りに行ってよー
小さい頃の快斗
うん！
うっかり俺は横断歩道にいた
信号は赤だった
曾お祖父さん
あっ、危なぁぁぁぁい！
キキーッ
ドン！
小さい頃の快斗
あ、あれ？い、生きて、る？
小さい頃の快斗
良かったぁ…
だが、1人だけ見つからない
後ろを見たら
曾お祖父さんが死んでいた 明らかに
小さい頃の快斗
おじいちゃん、ごめんなさい
小さい頃の快斗
僕を助けてくれてありがとう
小さい頃の快斗
でも...
小さい頃の快斗
僕はおじいちゃんがいないとやだ！
小さい頃の快斗
目を覚ましておじいちゃん！
小さい頃の快斗
僕は...馬鹿だ...
友達
ねぇ、だいじ...え？
友達
し、死んでる...
友達
ぼ、僕近所の人に言うから待ってて！
病院には運ばれたけど
結局何をしても
反応もなく
亡くなった
ひいお婆ちゃん
快斗、曾お祖父さんに一言いいなさい？
小さい頃の快斗
うん...
小さい頃の快斗
僕手紙で伝えるよ！
新聞でも伝わっている
小さい頃の快斗
よしっ！出来た！
曾お祖父さんへ 僕を助けてくれてありがとう。こんな僕を助けてくれてありがとう。感謝でいっぱいだよ。優しい曾お祖父さんを忘れない。そして、おもいでのある秋の花をありがとう！大切にするよ！
小さい頃の快斗
あれ？
その時、曾お祖父さんが笑ったような気がした
小さい頃の快斗
今までありがとうおじいちゃん
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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