杏
あの日、あの時、なんで……
杏
いなくなっちゃったの……
杏
一生ライバルでいるって...言ったのに……
茜
……ごめん、杏
茜
私のほうから、ちゃんと言おうっ……
杏
私がどれだけ泣いたか知らないくせに!!
ドンッ
茜
いっ……
茜の持ったカップが割れ、落ちる
彰人
おい、杏!
こはね
っ……
茜
杏、ちゃんと話すから、
杏
うるさい!もう
杏
茜のことなんて嫌いだもん!!
茜
杏っ!
倒れた茜に馬乗りになり、割れたカップの破片を取る
冬弥
おい、白石。
杏
茜なんて消えっ……
こはね
杏ちゃん!もうやめてよ!
杏
っ……こはね
こはね
杏ちゃんは優しい子でしょ?
こはね
私の相棒だもん!
杏
……相棒?
杏
こはねは、私の苦しみを知らないんでしょ!!
こはね
杏…ちゃん、ごめっ
冬弥
やめないか白石!
冬弥
小豆沢は、お前のことを思って言ってるんだぞ?
彰人
もうやめろよ!これ以上喧嘩してなにになる!
杏
……うぅ...
杏
うあぁ……!
彰人の脇をすり抜け、店裏に入っていく
彰人
クッソ……
こはね
杏ちゃん……
茜
……いてて
茜
ごめんね、私のことで迷惑かけちゃって
こはね
!!
彰人
てめぇ、なに呑気に...
冬弥
彰人
彰人
……チッ
こはね
わ、私、杏ちゃんの所行ってくる!
彰人
……あぁ
冬弥
彰人、一回、表で頭を冷やそう
彰人
あぁ
杏
うぅ……
こはね
杏ちゃん__
こはね
私はずっと、そばに居るからね