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第九話 たった一人で戦い続ける者達3
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
何故かシャークんが
嬉しそうに笑うので
スマイルも小さく微笑んだ
そんな様子を見ていたきりやんは
首を傾げた
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
きんときはもう 笑ってはいなかった
スマイルは シャークんを立たせると
土を掃ってやった
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
きんときは大きな ため息をつくと
両手を上げる
彼らの住居は知っているし
逃げも隠れもできない だろうと考えた
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
四人は一旦スマイルの家に
戻ることにした
リビングで二人に 待機してもらい
シャークんはスマイルの 部屋にやってきた
シャークんは長い 人狼生活の中で
過去にきんときと会った事が ある話をした
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
考えられる可能性はある
スマイルは 悠久の時を生きる魔族だ
シャークんが言うきんときなる者が
スマイルと交流があっても
おかしくはない
スマイル
スマイル
スマイル
スマイルは一度――
死にかけた事がある
目覚めたとき――
スマイルは消滅寸前で
前後の記憶が朧気だった
その数年前からの記憶に
ところどころ穴があって
よく思い出せない時期がある
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
大体の事情を
把握したスマイルは
シャークんの事情も把握した
問題は多く残っているが
今優先すべき問題は
きんときだ
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
リビングで先に
シチューをいただいた二人は
椅子に座って
シャークんとスマイルを待っていた
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
雑談を交わしていると
扉の音が聞こえてきて
二階からシャークんと
スマイルが下りてきた
きりやん
スマイル
スマイル
スマイルは
ジンジャークッキーの ようなものを
きんときに差し出した
きんとき
スマイル
スマイル
スマイル
きんときはそれを受け取ると
次の瞬間――
二人は強い既視感を覚えた
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きんときは貰った
不死のトーテムをじっと見つめる
確かにきんときは
過去にこれを貰ったことが
あった気がしてきた
きんとき
きんとき
きんとき
向かいにシャークんが座って
意識が逸れた
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
きんときはむすっとしたまま
シャークの質問に答える
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
ガタッ――
立ち上がったスマイルは
自分の部屋に戻っていった
三人はそれを
無言で見送った
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
シャークん
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
きんときは苦笑した
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
いまいちピンとこなかった
何せ自分がどのようにして 生まれたのか
興味もなければ
人間だったかもしれない時代にも
興味などない
きんときの目的は
ただ生きることだ
そこにほんの少し
娯楽があれば良い
例えば――
本能のままに血をもらえれば
もうそれだけで良かった
スマイル
二階から降りてきたスマイルは
薬瓶を手に持っていた
シャークん
スマイル
スマイル
きんとき
きんとき
きりやん
きんとき
きんとき
きんときはじろりと スマイルを睨んだが
シャークん
かぶせるように
シャークんが問いかけてきた
かばったのかと思いきや
シャークんは スマイルの事など気にせず
不思議そうな顔をしながら
きんときを見つめている
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きりやん
桜の樹は
きんとき自身と言っても
過言ではない
あれが傷つけられたり
燃やされたりでもすれば
ひとたまりもないだろう
隠すのも当然のことだ
きりやん
何せここにいる者は皆
人間ではないのだ
特に魔族であるスマイルは
器の目を通しても
自然と本質を見抜いてしまう
だからこそ誰も人間ではない事に
最初から気付いていたのだろう
四人は再び
桜の樹のふもとまでやってきた
スマイルから渡された 透視薬を飲むと
地面も桜も透け始め
その全貌が見渡せた
シャークん
シャークん
スマイル
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
周囲の景色や
少し遠くに見える
スマイルの家を見たりして
一頻り透視化を楽しんだ三人は
いよいよ本題の桜の樹に注目した
木の根は複雑に絡まり合い
大地に深く食い込んでいる
それは地の底の奥の 奥まで続いており
木の根が絡まり 合っていることもあり
鮮明に見えるわけではなかった
シャークん
そんな中で
シャークんが指差した先は
桜の樹の根の中心だった
そこには一体の
白骨化した遺体があった――
桜の樹の根に
絡め取られたそれは
何かを求めるように手を
高く上げているようにも見えた
きんとき
シャークん
きんとき
きんときは何故か
いたたまれない気持ちになった
さきほどまで
何の興味もなかったのに
あの地中深くに埋まり
樹の根に絡め取られて
動こうにも動けないものが
自分なのだと言う
その事実は素直にショックだった
――もうきんときは 戻っては来れないのだ
この光溢れる地上に
みんながいた この場所に――
しんと静まり返る中
スマイル
スマイルの低い声が響いた
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
言いかけて――
はっとしたきりやんは
地面にへばりつく勢いで
白骨遺体を凝視した
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
急に取り乱し始めたきりやんは
立ち上がったかと思うと
余程慌てていたのか
その場に尻もちをついてしまった
きりやん
きりやんが恐る恐る
視線を上げる
そこには紫色に目を光らせ――
冷たい視線で きりやんを見つめている
魔族がいた――
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
スマイルは嘘をついていない――
審判が下っていないのだから
魔法を使っていない
シャークん
取り乱すきりやんに
シャークんが駆け寄ってきた
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークんが肩を貸して
きりやんを立ち上がらせ
二人はよろよろと歩いて
家に向かっていく
その後ろをスマイルが
ついていこうとしたが
もう一人の足音が
聞こえてこなかった
振り返って確認すると
きんときはじっと
地面を見下ろして
白骨遺体を見つめていた
スマイル
スマイルは無言で踵を返すと
きんときを置いて
二人の後を追った
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