それはある春の晴れた日だった
私には衝撃的すぎる内容だった
羅惟希
鬼輝
鬼輝
なぁにお父さん?
鬼輝
そんな真剣な顔して
羅惟希
実は大事な話があるんだ
羅惟希
いつか分かってしまうことだからもう言うよ
鬼輝
?
羅惟希
お父さんは
羅惟希
……
羅惟希
…鬼なんだ…
鬼輝
え……?
鬼輝
ど、どういう…こと…?
鬼輝
じゃあ私が鬼殺隊に入ることにどうして賛成したの?
鬼輝
いつかお父さんのことを殺さなきゃならないじゃないっ…!!!!!!
鬼輝
そんなの嫌よ…!!!!!
羅惟希
ごめん…
羅惟希
鬼輝が大きくなってから言おうと思っていた
鬼輝
お父さんの馬鹿っ!!!!!
バタバタバタ
羅惟希
鬼輝ごめんな…
羅惟希
ごめんな……
次の日 鬼輝は呆然としていた
羅惟希
鬼輝…
鬼輝
……
鬼輝
…お父さん
羅惟希
?
鬼輝
お父さんが鬼って本当なの?
羅惟希
あぁ
鬼輝
じゃあお父さんは、人間をずっと食べてきたの?
羅惟希
ううん
鬼輝
じゃあどうやって今まで生きてきたの?
羅惟希
ある鬼の人の治療で、人を喰わなくても良くなったんだ
羅惟希
あの人の支配からは未だに逃れられないが…
鬼輝
お父さんは弱いの?
羅惟希
いいや
羅惟希
鬼の中では強い方だと思うよ
羅惟希
カラコンで隠してるけど…
カラコンを外す
鬼輝
上弦の…肆…?
鬼輝
お父さん十二鬼月なの!?
羅惟希
あぁ
鬼輝
人を喰わないお父さんでも十二鬼月になれるのね…
羅惟希
そうみたいだな
羅惟希
鬼輝
羅惟希
よく聴きなさい
羅惟希
きっとお前はお館様に呼ばれるだろう
羅惟希
お父さんの件で
鬼輝
だろうね
羅惟希
その時は嘘をつかずに、正直に全てを話しなさい
鬼輝
でも、それじゃお父さんが…
羅惟希
嘘をつく方が危ないさ
羅惟希
それにお父さんは人を喰わない
羅惟希
それが証明できるからね
鬼輝
……
鬼輝
わかった…!
鬼輝
私が何とかするから任せといて!