主
翌日
主
休日で学校が休みだった嵐は、一人出に物陰に移動した
主
周りを見回し、人がいないことを確認すると、
主
「出てきて良いですよ」
主
と一言。
主
すると、突然現れた黒いワープゲートの様な物から女性が出てきた
主
女性は嵐に向かって「進捗は?」と問いかける。
主
嵐「はい。言われた通り、標的に近付く為、怪奇現象回収係に加入しました」
主
嵐が言うと、女性は満足げに、「流石、神童と呼ばれていることはあるな。」と言った
主
嵐「いえいえ、とんでもない...」
主
女性「引き続き、仕事を続行しろ」
主
嵐「ハッ!」
主
嵐が了承すると、女性は黒いワープゲートを通り消え去った
主
嵐が去っていくと、その直後に草優が通りかかった
主
草優「ん?あそこにいるのは...」
主
草優「嵐だ!おーい!嵐〜!」
主
草優が呼びかけると、嵐は立ち止まり草優へ振り返った
主
嵐「どうしました?こんな朝方から...」
主
草優「さっき、何かしてたよね〜?何してたの〜?」
主
嵐は少し驚いた様子だったが、すぐに持ち直し、
主
「...気の所為では、ないでしょうか」
主
と言った。草優は不思議そうに、
主
「え〜?そう〜?君と誰かもう一人、話してたような気がするんだけどな~?」
主
嵐「...気の所為です。私は今日は今の所、貴方以外誰とも喋っていませんよ。」
主
草優「そうなの〜...?」
主
嵐「そうですよ。では私は急いでいますので...」
主
そう言うと、少し慌てた様子で走り去っていった
主
草優が呟く
主
草優「...なにか隠してそうだね」
主
一方その頃、嵐と話した女性は、ワープゲートを出て、謎の廃洋館に行った
主
女性「只今戻りました〜...」
主
女性に気が付いた眼帯をした男性が言った
主
男性「お帰り暗奈。どうだった?」
主
暗奈と言われているその女性は、呆れた様に話した
主
暗奈「あんな簡単な事、失敗されたら失望しますよ。今も失望してますが...」
主
暗奈「正直、頭の悪いガキとしか思えませんね。嵐は世間に神童やら言われてましたが、過大評価なのでは?」
主
男性「まぁ、嵐は精神的にはまだ劣るでしょ。褒めるだけで機嫌が取れる程子供だからね。彼女が弱いのも事実だ。...私達が強すぎるだけかもしれないけどね」
主
暗奈「それもありますよねw更にそれを自覚していないという...どうしようも無いガキですよ。本当」
主
男性「そうだね。軽く目に留まったから引き入れたんだけど、誤算だったかな?」
主
暗奈「ま、代わりなんて幾らでも居ますし、前向いていきましょ」
主
男性「そうだね...。」