テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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甘い君に恋をした

第1話 - 甘い君に恋をした

2021年10月17日

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おもち

神代翔太

あ、悪ぃ楠原

楠原唯華

あ、神代くん…大丈夫です

神代翔太

そうか、良かった

神代翔太

おいお前ら！押すなって‪w

楠原唯華

(ふふ…神代くん楽しそう…中学校の頃と変わらないなぁ)

楠原唯華

でも明るすぎて私とは釣り合わないや

神代翔太

だからやめろって‪w‪w

楠原唯華

(昔は仲良かったなぁ…)

ナレーター

〜回想〜(中学生)

楠原唯華

あ！翔太！

神代翔太

唯華！おはよ〜

楠原唯華

おはよう！

神代翔太

そう言えば昨日のテレビ見た？‪

楠原唯華

見た見た！超面白かった笑

神代翔太

だよなー！唯華は誰が好き？

楠原唯華

うーん、ババナマンかな！

神代翔太

うーん、確かにババナマンもおもしろい！けど俺はサンドバッグマン推しだ

楠原唯華

えー、サンドバッグマンもおもしろい

楠原唯華

だけど！やっぱりババナマンだよ！

神代翔太

サンドバッグマン！

楠原唯華

ババナマン！

神代翔太

サンドバッグ！

楠原唯華

ババナー！

神代翔太

ぷっ

楠原唯華

ふふっ

翔太と唯華

あははははっ！！

楠原唯華

こんな事で喧嘩するなんて子供だなぁ

神代翔太

そうだな！まだまだ子供だ

楠原唯華

でも、私翔太が居て良かった

神代翔太

俺も今そう思った

楠原唯華

やっぱりさ

神代翔太

うん

楠原唯華

バカ言い合える友達って大切だよね

神代翔太

な！俺他の女子だと気使っちまうから

楠原唯華

私も女子とはこんな話出来ないよ

楠原唯華

あ！てか、それって私の事女子と思ってないってこと！？

神代翔太

げっ、ばれた！

楠原唯華

まて！！逃げんな！

神代翔太

うわっ！速ぇ！さすがオトコ女👏

楠原唯華

なんだと？

神代翔太

ｱｯ

神代翔太

す、すいません…

楠原唯華

分かればよし

神代翔太

す、すみません…もう…

楠原唯華

分かればいいんだよ、分かれば！

神代翔太

もう……します！！

楠原唯華

は？

神代翔太

( ｡• 👅 •｡｀)

楠原唯華

おまえ！！まてこらぁ！

姫咲夢叶

ねえ、アイツさぁ…ムカつかない？

りん

それなー！翔太くんとあんなに仲良く喋っちゃってさぁ

ななこ

ほんと、自分の立場理解してないよね！

あんじゅ

ほんとにそう！

姫咲夢叶

ねぇ…皆でアイツに教えてあげよーよ

あんじゅ

何を？

姫咲夢叶

決まってるでしょ？
女の子のルールを教えてあげるのよ…

ななこ

えー！夢叶優しい！

あんじゅ

ほんと、夢叶はウチらのアイドルだね〜

りん

あんな奴にも優しくしてあげるなんて！

りん

翔太くんと仲良くするのはやっぱり夢叶が1番よ！

姫咲夢叶

ふふ…みんなありがとう、じゃあ作戦を考えるわよ

ななこ

アイツ、自称サバサバ系女だよね

あんじゅ

それな〜、私女の子とはこんな話できない！とか言っちゃってさぁ〜‪w

りん

ね、友達いない事の言い訳よ‪w

姫咲夢叶

そうね、じゃあまずは周りから潰しましょうか

あんじゅ

そうだね、楠原の友達って居たっけ？

りん

加藤とか成海あたりじゃないかしら？

姫咲夢叶

ほんとあの子ってぶりっ子なのね、
男友達しか居ないじゃないの

ななこ

だから翔太くんも誘惑されちゃったのね

あんじゅ

まじで楠原最低！

姫咲夢叶

これからあの子の事は敬意をもってクズ原と呼びましょう？

りん

キッツ‪w‪wりょうかいでーす‪w‪w

ななこ

さすが夢叶‪w

あんじゅ

天才的センスだわー‪w

姫咲夢叶

ありがとう、じゃあ皆？

姫咲夢叶

クズ原に何か嫌なこと…された事ある？

ななこ

ふふ…私は元彼とこの間別れたんだけどさ、あいつクズ原の事好きだから別れようって言ってきたんだ

あんじゅ

うわー！それってクズ原がななの彼氏取ったってことじゃん！最低！

りん

えー！ななかわいそう(><)
やっぱりクズ原の策略にハマっちゃったんだね、その彼氏…。

姫咲夢叶

さすがクズ原ね…

姫咲夢叶

そうね、じゃあその事を成海さんと加藤さんに話してみましょう。

ななこ

じゃあうちが言うよ！
当事者だし‪w

姫咲夢叶

頼りにしてるわよ、ななこ。

姫咲夢叶

そうそう、アドバイスをしてあげる。
男の子は涙を見せれば信じてくれるわよ

ななこ

分かったやってみるね、ありがとう‪！

あんじゅ

クズ原の悪行を世に知らしめてやれー！

りん

クズ原の事地獄に落とそうぜ‪w‪w

姫咲夢叶

頑張ってね。

ななこ

あ、加藤くん！やっほ〜

加藤咲人

お、ななこじゃん。やっほ！

ななこ

ちょっと相談があるんだけど…いい？

加藤咲人

おう！俺今日部活ないんだ！
この後だったら空いてるぜ？

ななこ

部活ないの？良かった〜、じゃあこれから相談のってください！🥺

ななこ

(ふふ、部活ないことなんて知ってるわよ、調べてきてるんだから…。)

ななこ

(私のカーストを下げないためにもこの作戦は絶対に失敗出来ない！)

加藤咲人

じゃ、あそこのマックでいい？

ななこ

マックかぁ…他の人に聞かれちゃうかも…

加藤咲人

あ、そっか。ごめん、配慮足りなかったな

ななこ

ううん、いいの。
カラオケはどう…？

加藤咲人

いいぜ、じゃあ小前田駅前のコート・ダセーヨでいいか？

ななこ

うん！お願い！

加藤咲人

分かった、またな！

ななこ

うん！

ナレーター

〜咲人が帰ったあと〜

あんじゅ

おっつ〜見てたよ〜

りん

名演技だわ〜

姫咲夢叶

ななこ、お疲れ様。

ななこ

緊張した〜(><)
カラオケで頑張って来るね‪w

あんじゅ

いってら〜、カラオケからの作戦は？

ななこ

ラッキースケベやる‪w‪w

りん

いいじゃん‪w‪w加藤喜ぶわ‪w

姫咲夢叶

いい？どんな手を使ってでも信じさせるのよ。
私たちはカラオケ内が見えないけど、頑張るのよ。

ななこ

分かった…。頑張るわ。

ななこ

お待たせ、加藤くん！

加藤咲人

今来たとこだよ〜

ななこ

ほんと？ありがとう！
じゃあ早速行こっか！

加藤咲人

うん、楽しみだな〜

ななこ

ちょっとー、あくまで私の相談がメインなんだよー？笑

加藤咲人

分かってるって笑

ななこ

あ、着いたね！

加藤咲人

綺麗だな〜、じゃあ入るか！

店員さん

こんにちは、カラオケをご利用ですか？

ななこ

はい！

店員さん

本日、カップル応援デーとして、
カップルの方には記念品のぬいぐるみをご用意しております。
失礼ですが、おふたり様はお付き合いしてますか？

加藤咲人

え、えぇっ！？してませ…

ななこ

はい！カップルです！

ななこ

あのぬいぐるみ欲しいんだもん！
お願い、咲人くん…！(小声)

加藤咲人

ちょ、ななこ…？(小声)

加藤咲人

分かったよ、しゃーないな…(小声)

加藤咲人

はい、付き合ってます！

店員さん

そうですか、ではこちらをどうぞ

ななこ

うわぁ〜、かわいいこのくまさん！

加藤咲人

よ、よかったな！

ななこ

うん、ありがとう咲人！

加藤咲人

おう…

ナレーター

〜個室にて〜

加藤咲人

ごめんな、俺とカップルなんて嫌だったろ

ななこ

え！？なんで！？嫌じゃないけど。

ななこ

(何こいつ…？頭イカれてんじゃないの？)

加藤咲人

そう？なら良かった！

ななこ

うぇっ！？う、うん…。
別に、私がプリーズした事だし…。

ななこ

(こいつ、こんなにイケメンだったっけ…)

加藤咲人

何、プリーズしたことって笑笑

ななこ

え？お願いしたってことだけど

加藤咲人

ななこっておもしろいんだね笑

ななこ

そう？ありがと…笑

加藤咲人

あ、それで、相談って何？

ななこ

あーそうそう、、実はね…。

ななこ

私の元彼、
「俺は唯華が好きだから別れよう」
って言ってきたの…。

加藤咲人

え！？唯華が好き！？

ななこ

う、うん…。

加藤咲人

くそっ…、

加藤咲人

あ、ごめん！続けて？

ななこ

わ、分かった…。
それでね、私、唯華が私の彼氏のこと誘惑したんじゃないかって思って…

加藤咲人

唯華が？そんな事しないよ笑

ななこ

な、なんで！？

加藤咲人

ななこの元彼誰？

ななこ

え、言わなきゃいけないの？(やば…考えてなかった…！)

加藤咲人

うん、言ってくれないと俺の自説が正しいかどうかわかんないから

ななこ

えーと、たぶん加藤くんは知らない人だと思うよ…？

加藤咲人

そうか、じゃあ違うな！

ななこ

な！なんで？？

加藤咲人

だって、あいつの好きな人、俺知ってるもん。

ななこ

え！？誰よ…！

加藤咲人

言っちゃダメでしょ笑

ななこ

(くそっ…！この情報があればあんじゅを超えてカースト２位になれるのに…！)

ななこ

(そうだ！こんな時こそ…)

ななこ

あっ！やばっ！ごめ…

ななこ

転んだふりをして私は自分の胸を加藤くんに押しつけた。

加藤咲人

わっ！

ななこ

ごめんね…？

加藤咲人

お、おう！俺は大丈夫…

加藤咲人

お前は大丈夫か？

ななこ

う、うん…

加藤咲人

良かった…

加藤咲人

ていうか、なんで離れないんだ？

ななこ

あ、ごめん…！

ななこ

(意外にこいつ筋肉あるのね……。)

加藤咲人

おう、俺はまあ平気…

ななこ

(そ、そうだ！夢叶から聞いたあれ、実践しなきゃ…！)

ななこ

うっ…ひっく…うっ

ななこ

うぇーん…うっひっくんっ

加藤咲人

な、ど、どどどどど、

加藤咲人

どうしたの…？

ななこ

急に元彼のこと思い出しちゃって…

ななこ

やっぱり唯華ちゃんにうばわれちゃったのかなぁ…私って魅力ないよね…唯華ちゃんの方がかわいいよね…

ななこ

(これだけお膳立てしてやったんだから『そんな事ないよ』ぐらい言えよ？)

加藤咲人

……確かに、唯華は魅力的だから、その彼氏さんは唯華のことを好きになったのかもしれない。俺も気持ちはよく分かるし

ななこ

うん…っぐすっ……ってえ？

加藤咲人

あっ、やべ…

ななこ

気持ちはよく分かるって、どういう事？

加藤咲人

えーと…実は俺も唯華の事が好きなんだ。

ななこ

え、？嘘！？

加藤咲人

ほんとだよ、てかこの事は誰にも言わないでね！

ななこ

(何、この気持ち…。なんか無性にイライラする！！)

ななこ

もういい、どうせ分かってくれないんだよね、そろそろ時間だしさよなら。

加藤咲人

は？え？ちょっと待てよ！なんで怒ってんの？

ななこ

そんな事も分かんない訳？
私は唯華が嫌いなの！私の彼氏を取った唯華が大嫌いなの！
それなのに相談した相手がそいつの事好きとか言ってたらどう思う？
加藤くんはもっと人の気持ち考えた方がいいと思うよ！

加藤咲人

う、、まあ確かに俺も悪かったよ！
だけどお前が唯華のことを嫌うのは間違ってるんじゃないか？

ななこ

なんでそんなこと言うの？
だって唯華は私の彼氏を奪ったんだよ？

加藤咲人

もしかしたら一方的に好きになっただけなのかも知れないしさ

加藤咲人

まだ奪ったと決まった訳じゃないじゃん

加藤咲人

あと俺の知ってる唯華は人の彼氏を奪うような奴じゃない。

ななこ

俺の知ってる唯華はって何！？
それは表のたった1面でしょ？
あいつはぶりっ子なの！男の前ではいい子ぶって、本当の性格はクズなのよ！

加藤咲人

お前唯華とそんなに仲良くないだろ？なのになんであいつの裏を知ってるんだよ

加藤咲人

まあ唯華に裏なんてないと思うけどな。

ななこ

だから！女子に対しては超冷たいのよ！
あんたも知ってるでしょ？
あいつ女子の友達1人も居ないのよ。
それだけ女子に嫌われてるってこと！

加藤咲人

あのなぁ…それはお前ら女子がかわいい唯華を妬んで勝手に無視してただけだろ？

ななこ

妬んでなんかいないわよ！
それに唯華よりも夢叶の方が100倍可愛いわ！

加藤咲人

はぁ、、そうだな、お前ら姫咲達とよくつるんでるもんな。
もしかしてこれもそのグループの作戦か？

ななこ

うっ…ち、違うわよ。

加藤咲人

そうか、なら良いんだけど。
もしそうなんだったら、お前ら最低だぞ。複数で唯華の悪口を言って…。

ななこ

だからそんなことしてないってば！
ていうかもう時間オーバーしちゃうから帰るわよ！さよなら！

加藤咲人

ちょっと待て！

ななこ

何？

加藤咲人

一つだけ質問させてくれ

ななこ

いいけど…何よ？
言っておくけど夢叶とは関係ないわよ

加藤咲人

お前の元彼って、俺が知らないってことはうちの学校じゃないんだろ？
だったらどこのどいつなんだ？

ななこ

それは…

店員さん

コンコン

店員さん

失礼します、そろそろお時間ですが、
延長致しますか？
それともお会計に致しますか？

加藤咲人

あ、えんちょ…

ななこ

会計で！！

店員さん

えーと…お会計でよろしかったですか？

加藤咲人

はい、大丈夫です。

店員さん

かしこまりました、では準備ができましたらカウンターの方までお越し下さい。

加藤咲人

はい。

店員さん

失礼しました。

ななこ

じゃあ帰るわよ。
お金は私が出すから。

加藤咲人

いや、いいよ。割り勘にしよう。

ななこ

私の相談だったし、私が出すわ。

加藤咲人

そうか…？ありがとな、じゃあお願い。

加藤咲人

ところで、さっきの質問は…

ななこ

うるさい！帰るわよ！

加藤咲人

おい……

加藤咲人

まぁいいけど、明日学校で話すぞ！

ななこ

分かったわよ。いいから早く帰って。

加藤咲人

はいはい…。

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おもち

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第1話 - 甘い君に恋をした

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