武人
武人
俺は映画のチケットを握りしめながら決意する。
ずっと好きだった同じクラスの加奈子…
今日こそは、彼女に告白するのだ。
武人
武人
武人
武人
武人
武人
俺はチケットを手に、家を出る。
約束はすでに取り付けてある。
心臓の鼓動が、痛いくらいに早鐘(はやがね)を打っていた。
ファーストフード店前
武人
武人
加奈子
倉田
加奈子
武人
加奈子
加奈子
武人
武人
そう言って加奈子は…
早足で店の奥へと消えていく。
倉田
武人
先ほど加奈子とあいさつをしていた店員が
俺のことをじーっと見てくる。
武人
武人
加奈子
武人
色々と考えていた俺の思考は…
目の前に現れた加奈子の姿にかき消された。
武人
加奈子
加奈子
武人
思わず口に出してしまった。
加奈子の服装は、それほどまでに可愛かった。
少し肩の出たチュニックに
短めのスカート…
いつもより、大胆な気もする。
武人
武人
加奈子
加奈子
武人
俺は加奈子につられて、店を出る。
倉田
背後から、倉田さんの視線が絡みついてきているような気がした。
カフェ
加奈子
武人
映画を見終わった俺達は
映画館近くのカフェで楽しく話をしていた。
武人
加奈子
武人
加奈子
武人
武人
加奈子
加奈子が、潤んだ瞳で俺を見つめてくる。
何かを期待しているような素振りだ。
武人
武人
俺は、ごくりと生唾(なまつば)を飲み込む。
緊張のせいか、喉が渇く。
何だかお腹もすいてきた気がする。
目の前にはおいしそうなサンドイッチが並んでるのに…
なんでだろう…
これじゃない気がする…
加奈子
加奈子
武人
武人
加奈子
加奈子
武人
武人
笑ってごまかしてみるけど…
心臓は早鐘(はやがね)を打っている。
俺は今、何を思っていた?
加奈子が…何に見えていた?
武人
目の前で笑う加奈子が…
肌が、髪が、指先が…
俺の心をかき乱す。
スケベ心?
そうじゃない…
これは…
加奈子
加奈子
加奈子
武人
武人
武人
加奈子
俺は慌ててカフェを飛び出した。
武人
武人
武人
武人
武人
武人
どうしようもない感情に…
俺は自分が何者だかわからなくなった。
コメント
11件
じゃあ僕がそんなことを思ってる武人くんを食べてハッピーエンドにするよ
食べちゃいたいぐらい面白い