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盲目博士とロボットな僕②

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盲目博士とロボットな僕②

1 - 盲目博士とロボットな僕②

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2021年01月05日

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ロボット

僕は、いつもと同じように博士の身の周りのことをサッっとこなしていった。
いつも通りなはずだった。

ロボット

でもそうじゃなかった。博士が倒れたのだ。
いつも通りに元気で笑顔だった博士が急に倒れたんだ、人なら冷静でいられるはずがない。でも僕はロボットだ。冷静になって、博士をベットに寝かせた後に急いで僕は医者を呼んだ。

ロボット

博士は心臓病だったらしい。ボロボロと目から何かが溢れ落ちた。涙だ。僕は思った。僕はなぜ気付けなかったのか、そばに誰よりも長くいたのに情けない気持ちと悲しみ、罪悪感でいっぱいになった。でも博士はいつものように最高の笑顔でこう言っていた。『未来はまだわからない。だからこそ自分の力で未来をつくれる。言葉で。行動で。考えで。』そう博士は言った。

ロボット

次の日、僕は博士におつかいを頼まれ、スーパーへ行った。スーパーへ行かなきゃよかった。そう思っても仕方ない。
もう博士は星が消えるように命が消えてしまっていたから。でも博士は、幸せそうに笑っていた。それを見て僕は泣き崩れた。僕には博士しかいなかったから。ふと、博士の机の上を見ると、一通の手紙が自分死を見越していたかのように置いてあった。

ロボット

盲目な博士は字が上手く書けない。あの僕は慌てて中身を取り出して手紙を読み始めた。

ロボット

『リープへ。きっとこれを読んでいる頃には、私はこの世には居ない。でも悲しまないで欲しい。私はそんなこと望んでいないよ。リープにはいつも洗濯や料理などを目の見えない盲目な私のために毎日欠かさずやったくれた。ほんとにありがとう。私は本当に幸せでした。もう私はこの世にはいないから、なのでリープはリープらしく自由に生きていった欲しい。沢山の人に私に歌ってくれたみたいに歌を聞かせてあげて。きっと沢山の人が幸せになるから。それが私の最後の願いだよ。誰かに、笑われるかもしれない、怖がられたりもするかもしれない。でも負けるな、リープ。博士より』って、、、。自分のことより僕のことを考えてくれていた。バッカみたい、、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)そう思った。

ロボット

でも必死に書いたことがわかる。何度も何度も書き直したあとがあるから、、、、。そう考えるとまた涙が零れ落ちて止まらなかった。封蝋印は勿忘草だった。勿忘草の花言葉は、〝私をわすれないで〟。

ロボット

僕は荷物を詰めた。博士と僕の写る写真立てなどの宝物を詰め、思い出詰まる家を出た。町の人達は寂しがってたが、ここを離れなければ僕は変われないそうだし、きっとここの人たちに甘えてしまうと思ったから。だから僕はこの町を出た。

ということで、これで第二章終了でございます。 今回も見てくれてありがとう😊 50以上いったら出します! ではさようならー!

ロボット

※ちなみに封蝋印とはこれ↓

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