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明るい俺とクールな先輩

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明るい俺とクールな先輩

1 - 第1話 『明るい俺とクールな先輩』前編

♥

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2024年12月12日

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★説明★

青葉蒼空 高校1年生 部活=空手部 委員会=生徒会副委員長 明るく努力家。裏は怒ると怖く強い 趣味=勉強、運動

柊 悠鵺 高校2年生 部活=なし 委員会=図書委員、生徒会長 クールで無表情で静か 裏は面倒見が良く優しく友達思い 趣味=ゲーム、読書

『明るい俺とクールな先輩』 始まるよ〜♪

俺は青葉蒼空 高校1年生 部活は空手部。 委員会は生徒会副委員長。

そんな俺だけど、困っている事がある。それは…1年年上の柊先輩。 部活は所属してないけど、委員会は、図書委員と生徒会長(無理矢理)をしている。

その柊先輩は、無理矢理生徒会に入れられたせいか、常にゲーム、本を読んだりで、仕事を全くしてくれなくて困っています。

今日も忙しいのに、全くやってくれなくて、怒ってる俺です!だから注意しようと思います。

青葉蒼空

あ、あの…柊先輩…しっかり仕事してくれますか!

柊 悠鵺

……分かった、青葉くん

笑顔で言ったけど、怒ってるのを察したのかやってくれ、何とか早めに終わりました。

委員会が終わり通学路を歩いていると、前に柊先輩が歩いていた。

青葉蒼空

(あれ…あそこにいるの柊先輩?)

青葉蒼空

(気になるし話しかけてみようかな)

青葉蒼空

…柊先輩!

柊 悠鵺

…青葉くん

青葉蒼空

柊先輩って、ここの通学路通ってるんですか?

柊 悠鵺

…こっちの方が近いから

青葉蒼空

そうなんですか?俺もこの通学路近くて、通ってますよ。

柊 悠鵺

…そうなんだ

…もしかして柊先輩って、人と話すの苦手なのかな?

話をしてても無表情で、何考えてるのか分からないけど、嫌そうな感じはしない…

その後気まずくならないように、俺から話を持ちかけ、趣味の話や委員会の話など、お互いの話をして分かれた。

青葉蒼空

あ、柊先輩。おはようございます

柊 悠鵺

…うん

青葉蒼空

(今日も返事はしてくれるけど、顔が無表情…)

柊 悠鵺

…あのさ

青葉蒼空

…?はい、何ですか?

何故か今の柊先輩の顔は無表情じゃなく、目を背けていた。

柊 悠鵺

…今度の体育の競技が苦手なんだけど、教えてくれてない?

青葉蒼空

…はい、全然大丈夫ですよ!

柊 悠鵺

…ありがとう

まさか…運動を教えてほしいなんて…嬉しいな…

青葉蒼空

(それに少し嬉しそう。良かったのかも)

青葉蒼空

連絡をするために、連絡先を教えてくれませんか?

柊 悠鵺

…(コクッ)

そして俺は、柊先輩と連絡先を交換して、今週の土曜日に練習をすると約束をし、お互いの教室に戻った。

青葉蒼空

(最近の俺、柊先輩の事ばかり考えてる気がする)

真宮透

…おーい、蒼空!

考え事してたら、同じクラスの真宮くんが俺の席の前に立っていた。

真宮くんの部活はバスケ部で、委員会は入ってない

俺から見る真宮くんは、正直で何事も諦めない性格

青葉蒼空

真宮くん、どうしたの?

真宮透

ううん、何でも

真宮透

ただボーッとしてるな〜って思ったから気になったの

青葉蒼空

あ、ごめん。気にしてくれてありがとう

真宮透

ううん、全然

青葉蒼空

……真宮くん、考え事するのっていけないことなのかな?

真宮透

え?う~ん、いけないことじゃないと思うよ

青葉蒼空

え…

真宮透

だって考え事してるって事は、本当の思いを見つけようとしてるってことでしょ?

真宮透

それをいいとか駄目とか、そんなのないと思うよ。

青葉蒼空

…ありがとう。言ったらスッキリしたかも

真宮透

そう?良かった

青葉蒼空

(考えてる事はいけないことじゃないんだ。)

青葉蒼空

(それとも俺…)

青葉蒼空

柊先輩に頼られて嬉しいのかな……

真宮透

柊先輩?

青葉蒼空

あ、うん

青葉蒼空

1年年上の柊先輩。委員会が一緒で話すようになったんだ。最近柊先輩の事考えてるから、ボーッとしてて。

青葉蒼空

それがいけないことなのか分からなくて

真宮透

なるほどね…

青葉蒼空

…?どうしたの?

真宮透

何でもないよ。もうすぐ次の授業の時間だから、席に戻るね

青葉蒼空

…うん

青葉蒼空

(俺もしかして、いけないこと…言っちゃった?)

いけないことを言ったのかと思いながら授業を受け、いつの間にか放課後になっていた

また柊先輩と帰りたくて、帰りを誘おうと2年の教室に向かう途中で、誰かと誰かが話す声が聞こえ、気になり壁で聞いてみると…

真宮透

あなたが柊先輩ですか?

柊 悠鵺

…(コクッ)

真宮透

単刀直入に言うんですけど、蒼空と話すのやめてくれますか?

青葉蒼空

(…え)

柊 悠鵺

…どういう意味だ

真宮透

言った通りです。柊先輩は蒼空と話したりとか仲を深める事は駄目だって言ったんです

青葉蒼空

(ど、どういう事?俺と柊先輩は喋ったら駄目って……)

柊 悠鵺

…理由を聞かせてくれ

真宮透

…単純に柊先輩と蒼空が仲良くなるのが嫌なだけです

真宮透

俺と蒼空が元々仲が良かった。それなのに、柊先輩と仲良くなったら、俺との仲もいつか柊先輩に行くんじゃないかって思って…

柊 悠鵺

…単なる嫉妬じゃないのか

真宮透

…そうですよ。嫌いになりました?

柊 悠鵺

…なんで嫌いになると思ってる

真宮透

こう言うと大体の人は、嫌いになるので…

柊 悠鵺

…理由を聞いたら納得はした

柊 悠鵺

…でも俺は守れない。青葉くんといつも通り話す。真宮くんの言うことは守れないと思う

真宮透

…そうですか

青葉蒼空

………

真宮透

…まぁそうですよね。

柊 悠鵺

…すまない。言うことを守れなくて

真宮透

いえ…大丈夫です。俺の我儘を聞いてくれてありがとうございます。

柊 悠鵺

…それじゃあ

真宮透

…はい、さようなら

青葉蒼空

…!!

柊 悠鵺

…またな

真宮透

はい

2階・階段

青葉蒼空

はあっ…はあっ…

青葉蒼空

(真宮くんの…どういう意味だったんだろ?)

青葉蒼空

(俺と柊先輩が話してることにただ嫉妬しただけ?)

青葉蒼空

(本当に…?)

柊 悠鵺

…青葉くん、何してるんだ?

青葉蒼空

…わっ!?

青葉蒼空

び、ビックリした…

柊 悠鵺

…すまない。驚かせるつもりはなかったんだが

柊 悠鵺

…それより2階の階段で何してたんだ?

青葉蒼空

…あ、あの…今日一緒に帰りませんか?(元々はこれを言うために2階に来たんだし!)

柊 悠鵺

…(コクッ)

青葉蒼空

(良かった…話を聞いてたってことは分かってなさそう。)

青葉蒼空

(バレたら何か言われそうだから、しばらくは内緒にしてようかな。)

青葉蒼空

(やっぱり、さっきの話が気になって…話しづらい)

柊 悠鵺

……

青葉蒼空

柊先輩…

柊 悠鵺

…?

青葉蒼空

…柊先輩は、俺の事どう思ってますか?

柊 悠鵺

……

青葉蒼空

(あれ…何か勝手に聞いちゃった…)

青葉蒼空

……すみません、聞かなかったことに…

柊 悠鵺

…友達

青葉蒼空

え…

柊 悠鵺

…友達だって思ってる

青葉蒼空

…!俺も柊先輩の事、先輩とかじゃなくて友達だって思ってます。

柊 悠鵺

…俺も

柊 悠鵺

…真宮くんに言われたときは驚いたけど…でもそれでも、青葉くんと離れるのは嫌だから断った。

青葉蒼空

(もしかしてさっきの、空き教室で話してた話の事?)

柊 悠鵺

(…離れたくない)

青葉蒼空

…良かった。友達って思ってくれてて。

青葉蒼空

初めはあんなに注意してたから、てっきり嫌われてるのかと思って…

柊 悠鵺

…別にそんなことで嫌いにならない。

青葉蒼空

そうなんだ…良かった

青葉蒼空

(その言葉が聞けて俺は嬉しい…。)

柊 悠鵺

…じゃあ家、こっちだから

青葉蒼空

…柊先輩

柊 悠鵺

…ん?

青葉蒼空

ありがとうございます

柊 悠鵺

…(コクッ)

俺は柊先輩のあの言葉が聞けて、とても嬉しくなりさっきの話を忘れてしまうほど、嬉しくなっていて、ルンルンになりながら家に帰った。

今日もいつものように自分の席に座り、考え事などをして、授業まで待っていた。

でも何故か、真宮くんは話しかけてこなかった。

俺からも話しかけようと思ったけど、どうしても気まずくなり話せないまま授業が始まった。

青葉蒼空

(柊先輩に運動を教えるまで残り2日。こんな感じで上手に教えれるのかな?)

少し心配になり始めた俺。

この後が大丈夫なのか、そんな事を考えていたら昼休みになっていた。

青葉蒼空

(あ、もう昼休み…。いつもだったら昼休みが来たら、喜んで体育館で練習するのに…)

真宮透

…蒼空

青葉蒼空

(ビクッ)…どうしたの、真宮くん

真宮透

…やっぱり何でもない

青葉蒼空

あ、ううん。ごめん!

青葉蒼空

驚いちゃっただけで、嫌いになったとか、そういうのじゃないから安心して!

真宮透

…もしかして昨日の話聞いてた?

青葉蒼空

…え

青葉蒼空

(なんでそれを…!)

真宮透

…やっぱりそうなんだ。

真宮透

あの話は聞かなかったことにしてくれる?

真宮透

2人で解決した話だから

青葉蒼空

…うん

真宮透

それに…あの話以降、蒼空と話せなくなるのは嫌だから…

真宮透

俺だってあんな事したかった訳じゃないんだけど、嫉妬してキツイ言葉言っちゃった…

真宮透

嫌ってないって言ってくれたけど、やっぱり不安だな…

青葉蒼空

…大丈夫だよ。柊先輩、優しい所あるから

青葉蒼空

柊先輩…クールで無表情で静かで、何考えてるか全く分からないけど、裏はとても面倒見良くて優しくて…友達思いの人だよ。

真宮透

…そうなの?

青葉蒼空

うん、これは本当だよ

真宮透

そっか…

青葉蒼空

…あのね

真宮透

うん?

青葉蒼空

今週の土曜日に、柊先輩に運動を教えるんだけど、真宮くんも来ない?

真宮透

…え、なんで俺も…

青葉蒼空

…今週の土曜日に、あの話について、しっかり話したらいいんじゃないかな?

真宮透

……大丈夫かな

青葉蒼空

大丈夫だよ。優しいから受け入れてくれると思うよ

真宮透

…うん、頑張ってみる

そして俺は柊先輩に、今週の土曜日、真宮くんも来ていいか聞いてみたら、快くいいよと言ってくれ、俺と真宮くんで柊先輩の運動を教えることになりました。

青葉蒼空

(まぁ…送ってすぐ既読したけど、数分ぐらい返事返ってこなかったけど……)

柊先輩と真宮くんはもう着いてると連絡が来ていたけど、俺は理由があり遅刻してしまった。

青葉蒼空

ごめんね、遅刻しちゃって…

真宮透

大丈夫だよ。何かあったの?

青葉蒼空

うん…理由があってね…

青葉蒼空

ごめんなさい…柊先輩

柊 悠鵺

…大丈夫

青葉蒼空

…柊先輩、今度の競技って何やるんですか?

柊 悠鵺

…バスケなんだが、上手く出来なくて

柊 悠鵺

上手くなりたくても、教えてくれる人がいなくて困っていて…

青葉蒼空

…それなら、真宮くんがいますよ!

真宮透

…え

青葉蒼空

真宮くん、バスケ部入ってるんですよ!それもめっちゃくちゃ上手で!

真宮透

蒼空…それは言わなくても…

柊 悠鵺

…教えてくれるのか?

真宮透

…え

青葉蒼空

俺は空手部だから、上手くないと思うけど、真宮くんならバスケ部入ってるからその点は、効率いいと思うよ?

真宮透

…柊先輩がいいなら

柊 悠鵺

…嬉しい

青葉蒼空

(良かった…。関係は全然壊れてない。真宮くんは少し気まずそうだけど、俺が頑張って2人を仲良くさせないと…!)

青葉蒼空

(このまま気まずいままは、嫌だから…!)

真宮透

…ら、蒼空?

青葉蒼空

…ん?

真宮透

蒼空もバスケ教えなくて大丈夫?

青葉蒼空

…え(・。・;)

真宮透

……まさか自分もやるとは思わなかったの?

青葉蒼空

…(ギクッ)

青葉蒼空

…てっきり真宮くんが柊先輩に教えて、俺はそれを見てるだけかと……

青葉蒼空

まさか俺もやるなんて…

真宮透

バスケやったことない2人に教える方が、今後の体育の授業とかにバスケあったら、大丈夫かな〜って思って

青葉蒼空

…確かにそうだけど、嬉しくないよ…

青葉蒼空

(まぁ…これで2人の仲が深まったらいいな)

青葉蒼空

(俺は運動とか得意だから大丈夫だと思うけど、しっかりできるかな?)

真宮くんは必死に柊先輩にバスケのやり方などを教えながら、俺にバスケを教えてくれた。

真宮透

…やっぱり蒼空は、大丈夫そうだね

青葉蒼空

…そう?

真宮透

うん、上手だから教えることないかも。俺がバスケで教えてもらってること、ほとんど出来てるし

青葉蒼空

…やった!

真宮透

柊先輩は…

青葉蒼空

(…?柊先輩がどうしたんだろ…?)

気になり柊先輩を見ると、シュートが軽くボールが、頭に当たっていた。

真宮透

(ボールに対して、優しさを持ってる…)

真宮透

(ボールが痛くないように軽く上にあげてるから、それ全部柊先輩の頭に当たってる…)

柊 悠鵺

………

一方蒼空はその現場を見ながら、ドリブルをしている。

真宮透

俺の教え方悪いのかも…

真宮透

すみません、柊先輩…

柊 悠鵺

…いや

柊 悠鵺

…俺が悪いんだ。どうしてもボールが投げづらくて…

青葉蒼空

……(何か謝ってる?)←遠くて2人の会話が聞こえてない

真宮くんは、頑張って柊先輩にバスケについて教えていた。

一方の俺は、真宮くんが柊先輩に教えてるバスケのやり方を全て出来ていて教えることがないらしく、遊んでおいでと言われました。

青葉蒼空

(ブランコとかジャングルジムとか、子供が遊ぶやつだから俺には無理だよ…)

青葉蒼空

(ブランコ小さくて、漕ぐの大変だし…)

バスケを教えること数時間後

いつの間にか夕方になっていた。 時刻は、16時39分

真宮透

もうこんな時間ですし、そろそろ解散しましょうか。

青葉蒼空

そうだね…

青葉蒼空

(ブランコとかジャングルジムは、遊びたくないから、1人でバスケやってたけど…結構疲れたな…)

柊先輩は、真宮くんが必死に教えた努力のおかげか、俺と勝負するぐらい上手になった。

青葉蒼空

(これはホントに驚きだった。数時間前とは比べものにならないほど、上手くなっていた。)

真宮透

じゃあ俺はこっちだから、また学校で

青葉蒼空

…またね真宮くん!

真宮透

うん、柊先輩も…また

柊 悠鵺

…教えてくれてありがとう。

柊 悠鵺

…今度礼をする

真宮透

いいですよ、そんなの!

真宮透

それじゃあまた月曜日で

青葉蒼空

うん、またね!

俺と柊先輩も公園からいつもの通学路に向かい、歩きながら話をし、お互いの家に向かった。

月曜日になり、俺はいつも通り教室に入り、自分の席に座って授業の時間まで待っていた。

真宮透

蒼空、おはよう

青葉蒼空

おはよう、真宮くん

真宮透

筋肉痛とかにならなかった?

青葉蒼空

うん、大丈夫だったよ。柊先輩は分からないけど……

いつものように真宮くんと話してると、1年のドアの所に柊先輩が立っていた。

それに気付いた俺と真宮くんは、柊先輩の方に向かい話しかけた。

真宮透

柊先輩、どうしたんですか?

柊 悠鵺

…これ

柊先輩が持っていたのは、四葉のクローバーのキーホルダーだった。

真宮透

…?これ俺に?

柊 悠鵺

…(コクッ)

青葉蒼空

…もしかして土曜日のお礼の?

柊 悠鵺

…(コクッ)

真宮透

い、いいんですか?こんな綺麗な四葉のクローバーのキーホルダー…

柊 悠鵺

…日曜日に、何とかいいキーホルダーがないか店に行って探してたら、これを見つけて、これだったら喜んでくれるかなって思って

真宮透

…ありがとうございます!でもこれは、俺じゃなくて蒼空だと思うな…

青葉蒼空

え…俺?

真宮透

…だって俺を誘ってくれたのは蒼空だから。

真宮透

俺は柊先輩としっかり話せるか不安だったけど、大丈夫だって勇気付けてくれたおかげで、柊先輩とあんなに話せた。

真宮透

俺は蒼空のおかげなんだ。ありがとね、蒼空

青葉蒼空

…いやいや、俺のおかげじゃないよ。

青葉蒼空

俺は柊先輩と真宮くんは、仲良しのままがいいって思ったから

青葉蒼空

俺も不安だったけど、全然大丈夫だった!

柊 悠鵺

…2人ともありがとう

その後は、軽く雑談をしていると授業の時間になり、昼休み3人で食べる約束をして分かれた。

昼休みになり、俺と真宮くんは、屋上に向かった

ドアを開けると、柊先輩がもう屋上で待っていた。

青葉蒼空

柊先輩…もう食べてました?

柊 悠鵺

…まだ

青葉蒼空

…すみません。授業が中々終わらなくて…

真宮透

…みんな終わりたそうにしてたよね?

青葉蒼空

…うんうん。

真宮透

…柊先輩は早かったですけど、授業早く終わったんですか?

柊 悠鵺

…2人が来る5分前に

真宮透

…早っ

青葉蒼空

…あ!(飲み物買い忘れた)

真宮透

…どうしたの、蒼空?

青葉蒼空

…飲み物買い忘れてて

真宮透

え…じゃあ俺の飲む?

青葉蒼空

…いいの?

真宮透

うん、喉詰まらせたら危ないからね

青葉蒼空

ありがとう

柊 悠鵺

……

青葉蒼空

柊先輩…?

柊 悠鵺

…!

柊 悠鵺

…いや、何でもない

青葉蒼空

……?

真宮透

……(あ〜……)

柊先輩が気になりながら弁当を食べる。

青葉蒼空

(突然ムッって顔してるけど…)

青葉蒼空

(何か悪いことしちゃったかな…)

真宮透

…蒼空

青葉蒼空

ん?

真宮透

柊先輩が機嫌悪いの俺のせいだから気にしないでね

青葉蒼空

…どういう事?

真宮透

何でもない!とりあえず機嫌悪いのは俺のせいだから、蒼空は気にしないでね!

青葉蒼空

…うん?

真宮透

(これ気付いてないな…)

真宮透

(俺と蒼空が間接キスしたこと…)

真宮透

(目の前でその現場見てるから、嫉妬しちゃったのかな…)

真宮透

(とりあえず、ごめん蒼空…)

青葉蒼空

…??

一方…何一つ分かってない蒼空

気まずくなりながら3人で過ごした。 次の授業の時間が迫り急いで教室に向かい、授業を受けた3人でした。

青葉蒼空

(柊先輩…機嫌直ってほしいな…)

青葉蒼空

(俺から何かに誘う?)

青葉蒼空

(バスケを一緒にやる?それともどこかに出かける?)

青葉蒼空

う~ん…

真宮透

どうしたの、蒼空?

真宮透

なんか悩み事?

青葉蒼空

…柊先輩をどこかに誘いたいんだけど、どこに誘えばいいのか分からなくて…

真宮透

…ショッピングモールとか映画館とか

真宮透

お店とか本屋さんとか

青葉蒼空

そういえば、柊先輩って読書してるから、本が好きかも…

青葉蒼空

本をプレゼントしたりとかって駄目かな?

真宮透

駄目じゃないけど、柊先輩が好きな本って知ってるの?

青葉蒼空

…それは分からない…

真宮透

…柊先輩に好きな本ってなんですか?って聞いてみたら?

青葉蒼空

でも…2年の教室まで行って聞くのは……

真宮透

緊張する?

青葉蒼空

…(コクッ)

真宮透

…なら俺もついていくよ

青葉蒼空

…いいの!?

真宮透

まぁ…俺も悪いことしちゃったから

青葉蒼空

…?(それが全く分からない…)

真宮透

…とりあえず俺も行くよ。

青葉蒼空

…うん、ありがとう

俺、2年生の教室って行ったことないから、緊張するんだよね……

真宮くんも同じなのかな…?全然そんなふうには見えないけど…

真宮透

…俺も緊張はしてるよ。

青葉蒼空

…え

真宮透

なんで分かったって思った?

青葉蒼空

う、うん…

真宮透

…さっきからずっと俺のこと見てるから、何だろうって

青葉蒼空

…ご、ごめん!俺から見た真宮くん、全然緊張してる風には見えなくて凄いなって

真宮透

…緊張はしてるよ。でも前にも行ったことあるから、それよりはマシかな

青葉蒼空

(あ…あの時の…?)

真宮透

それに蒼空が隣にいるから、不安なことはないよ

真宮透

蒼空が隣にいると、勇気が出るから

青葉蒼空

…そう?良かった

青葉蒼空

(だったら俺も頑張らないと…!)

2階・教室前に着いた2人。

キョロキョロと柊先輩を探す。

真宮透

そういえば俺、柊先輩の席がどこにあるのか知らないかも

青葉蒼空

そうなの?

真宮透

うん。だって前に呼んだ時は、先輩の友達に呼んでもらったから

鶴喰 依蕗

あれ、透くん?

真宮透

…鶴喰先輩?

鶴喰 依蕗

やっぱり透くんだ!久しぶり!

真宮透

あの…今日も柊先輩呼んでくれませんか?

鶴喰 依蕗

柊?柊なら図書館にいるよ

青葉蒼空

図書館…?

鶴喰 依蕗

うん。借りたい本があるから借りてくるって

青葉蒼空

わ、分かりました!ありがとうございます

タッタッタッと図書館に向かう蒼空

一方・透は、教室前で立ったまま

鶴喰 依蕗

…透くんは、行かないの?

真宮透

俺は行きませんよ。

真宮透

きっと2人だけの話なので、俺は行かないです

鶴喰 依蕗

……それなら僕と一緒に帰らない?

真宮透

…え

鶴喰 依蕗

僕ね、前から透くんと帰りたかったんだ!

鶴喰 依蕗

無理なら大丈夫だけど、どう?

真宮透

…ありがとうございます。行きます

鶴喰 依蕗

うん!今用意するから、少し待ってて?

真宮透

はい

真宮透

(まさか、一緒に帰るなんて予測してなかったな…)

真宮透

(まぁ…2人なら解決するって願うよ…)

鶴喰 依蕗

…ごめん、行こっか!

真宮透

はい。

透と依蕗は2人で帰るらしい。 一方・蒼空は、柊が借りて帰る前に会わないと思い必死に図書館に向かっている。

青葉蒼空

(図書館に行ってみたけど、柊先輩いないから、もう玄関に行っちゃったのかな…)

青葉蒼空

(だったら、急いで玄関に向かわないと!)

タッタッタッ

柊 悠鵺

……

青葉蒼空

(あ!いた!)

青葉蒼空

…柊先輩…!!

柊 悠鵺

……青葉くん

柊 悠鵺

…どうしたの?

青葉蒼空

…あのっ!話を聞いてほしくてっ!

柊 悠鵺

……うん

青葉蒼空

…ここじゃなくて、公園とかで…

柊 悠鵺

…分かった

青葉蒼空

(とりあえず、止められた…)

青葉蒼空

(しっかり屋上でのこと聞きたい。)

青葉蒼空

(どうしてあんなに機嫌悪そうだったのか…。)

青葉蒼空

(もしかしたら俺が悪いのかもしれない。もしそうだったら、しっかり謝らないと…!)

柊 悠鵺

………

少し、気まずいまま公園に向かう。

距離が少し空いてるけどベンチに座る。

青葉蒼空

……

青葉蒼空

(しっかり話さないと…!)

青葉蒼空

(しっかり話さないと、このままになっちゃう…!)

柊 悠鵺

…(空を見ている)

青葉蒼空

…柊先輩

柊 悠鵺

……(蒼空を見る)

青葉蒼空

…あの、理由を聞きたくて…

柊 悠鵺

…理由?

青葉蒼空

屋上でのことで…

柊 悠鵺

……

青葉蒼空

どうしてあんなに機嫌悪かったのか、気になって…

柊 悠鵺

…別に

青葉蒼空

…言いたくないことですか?

青葉蒼空

それとも俺みたいな後輩は、役に立ちませんか?

柊 悠鵺

…そういう意味で言ったんじゃない

柊 悠鵺

…ただの嫉妬だ

青葉蒼空

嫉妬…?

柊 悠鵺

……

柊 悠鵺

青葉くん、自覚ないのか?

青葉蒼空

…え

柊 悠鵺

…真宮くんの飲み物飲んだこと。

青葉蒼空

…はい、もらいましたよ。

青葉蒼空

飲み物買い忘れたって言ったら、あげるって飲み物を…

青葉蒼空

……あ

柊 悠鵺

…ようやく気付いたのか

青葉蒼空

…ええっ?

青葉蒼空

でも、それのどこが…?

柊 悠鵺

…蒼空、俺以外の人の物を飲むな

青葉蒼空

…え

柊 悠鵺

…分かったか

青葉蒼空

…は、はい

…どうしてそんな事…?

柊の言い方に驚いてる蒼空。

青葉蒼空

(…ど、どうして突然そんな事……)

柊 悠鵺

…じゃあ俺は行く

青葉蒼空

…あ、はい

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