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こころん

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蝶姫
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コメント
3件
仲直り出来てよかったにゃ クレープを食べる時にちゃんと「いただきます」と言うところ、この2人の、ひいては作者さんの育ちの良さが現れていていいなと思いましたにゃ
素敵なエピソードでした🌷 夕焼けの教室から始まる静かな緊張感、結衣が追いかけてきて「ごめん」と言う一瞬に、すごく胸が熱くなりました。お互いに「待ってたんだ」「寂しくて」って本音を言える関係、いいなあ。クレープの交換シーンで美月が「関節キス」って照れながら思うところ、すごくリアルで可愛かったです。歩幅が揃ったラスト、温かい余韻が残りました。音寧さんの描く少女たちの距離感の繊細さ、本当に素敵ですね。
放課後。
窓の外は、夕焼け。
教室には数人しか残っていなかった。
美月は静かに鞄を持ち、教室を出る。
今日も、ひとりで帰ろう。
そう思って昇降口へ向かった。
靴を履き変え、校門へ向かう。
一歩。
また一歩。
その時だった。
黒瀬 結衣
聞きなれた声。
思わず振り返ると、息を切らした結衣が走ってきていた。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
額には汗。
どうやら教室から走ってきたらしい。
朝霧 美月
結衣は息を整えると、美月の前に立った。
黒瀬 結衣
その一言だけだった。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
美月は首を横に振った。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
美月は俯く。
朝霧 美月
夕焼けの沈黙。
少しだけ風が吹く。
黒瀬 結衣
結衣が小さく笑う。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
その言葉に美月は何も言えなかった。
黒瀬 結衣
結衣は笑う。
美月もそれに釣られ、少しだけ笑った。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
そう言って結衣が小指を差し出す。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
美月も小指を絡める。
黒瀬 結衣
黒瀬 結衣
朝霧 美月
指切りを終えると、
ふたりとも自然と笑っていた。
黒瀬 結衣
結衣が急に声をあげる。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
クレープ屋。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
そうして会計を済まし、近くの椅子に座る。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
2人同時にクレープを食べる。
黒瀬 結衣
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
美月は少しだけ迷う。
...関節キス、ってことだよね
そんな言葉が頭をよぎる。
って、何考えてんだ。私。
黒瀬 結衣
結衣が寂しそうに笑う。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
結衣は嬉しそうにクレープを差し出した。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
美月も、自分のクレープも差し出す。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
結衣は照れながらひとくち食べた。
黒瀬 結衣
二人同時に顔を見合わせる。
そして同時に笑った。
通り過ぎる人から見れば、
ただ笑っている女子高校生ふたり。
でも。
二人にとっては
喧嘩のあとに取り戻した、かけがえのない時間だった。
その帰り道。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
美月は少しだけ照れながら笑う。
夕焼けに照らされた帰り道。 二人はまた、いつものように並んで歩き始めた。 その歩幅は、少しだけ前より揃っていた。
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