人魚の君と出会ってから

うぉぉぉぉぉ（（

いってらっしゃぁぁぁい！

こさめが、人魚に戻った

私は、そのこさめをおんぶして海に向かっている

本当に私のことは忘れてて

いつもとは違う人のように、冷たかった

もう、あのこさめには会えない

やっぱり、記憶がないんだ

そんなの知ってたはずなのに、今更悲しみが込み上げてくる

泣いてしまわないように必死に奥歯を噛み締める

｢何で｣

説明する気力なんて、私にはなかった

ただ悲しくて、苦しくて

その問いには答えられなかった

案の定私達はすごく目立っていて

でも走ることもできなくて

どうしようもできない無力感にただ押し潰れそうだった

そんなことを考えているうちに、海についた

静かな海には、月が映って綺麗に輝いていた

ﾊﾞｼｬｯ

私は泣き崩れた

もうわかんないくらい

子供みたいに

ただ泣いた

多分、人生で一番

ﾊﾞｼｬｯ

そんな私は、音に気付かずにいた

近寄って来る、その音に

こさめが居た

透き通ったその右目には

一筋の光が、月明かりに照らされていた

私は、知ってる

どうして、思い出せないのかも

全部全部、知ってる

こさめは記憶を消されたけど

まだどこかに、私の記憶があるのならー

またああやって笑えることを

願っていいですか

神様

次回…❤×500

多分次回が最終回かな？