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彼女に許可を取らず、
部屋の扉を突然に開けた
ベック
驚いたような顔をして見せた彼女
その中に、怯えている感情もあった
しかし、以前と比べてみれば
半分以上少なくなっている
哀歌
誰でも入れてしまうこの状況が
気に入らないほかなかった。
頭に血が上っていて、
何を話したかほとんど覚えていない
だが、気づいた時には、もう遅かった
自分の手で、彼女を押し倒し
柔らかい唇に自身の唇を重ねた
それが彼女を救うことでは無いと
頭では分かっていたはずなのに。
マルコは、哀歌をどうとも思っていない
だから、諦めて俺にすれば、
俺なら、哀歌を幸せにできると
誓える程なのに
彼女は、俺の気持ちを汲み取ってくれるはずもなく、
この気持ちが片思いになってしまうことが
苛立ちを呼び起こして、
マルコへの妬みと羨ましさを
彼女にぶつけてしまっただけだった
どれくらい長かったのかな、
よく分からないくらい時間が過ぎて
何も、考えられなかった。
何かわからない感情が
心の中にどんどん溜まっていく
彼の唇が、やっと離れた時
口も、体も上手く動かなくなっていた
ベック
その一言を言われた
哀歌
何を言っていいかわからず、
ただ無言な時間が過ぎた
彼は、その空気に耐えられなくなったのか
何も言わずに出ていった。