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病室の訪問者から数日後…

彼は今…

わたしの隣に座ってる。

信じられないが、推してるグループのメンバーであるCiさんが わたしの兄らしい。

でも言ってることは何も不思議がないし

彼の快活な話し方にわたしはあっという間に心を開いていた。

Ci氏

喉渇いた~

Ci氏

下の自販機で何か買ってくる

わたし

はーい

Ci氏

何飲む?

わたし

え、わ、わたしは大丈夫ですよ

Ci氏

心配せんでも兄ちゃんの奢りやで?滅多ないで、こんな機会。

Ci氏

ほらほら、あと5秒。ごー、よーん…

わたし

わわっ、じゃあお茶お願いします!

Ci氏

りょ

咄嗟に言っちゃった…

罪悪感を感じる暇もなく彼はすぐ行ってすぐ帰ってきた。

Ci氏

いや~お待たへお待たへ

わたし

ありがとうございます

わたし

あの、疑う訳じゃないんですけど

わたし

めんつゆじゃないですよね…

Ci氏

ナンデヤッ

Ci氏

こない緑色しためんつゆがあってたまるか!

Ci氏

緑茶や緑茶!

わたし

すすすすみません、すごく早かったから…

Ci氏

まったくぅ、部長ならともかく病人の妹にめんつゆ仕込むほど俺鬼畜やないで?

わたし

ふふふ、そうですよね…いただきます。

わたし

!?!?!?!?

Ci氏

めんつゆは仕込んでへんけど

Ci氏

緑茶を青汁にはしといた

わたし

詐欺師っ…

Ci氏

ウハハ…ごめんごめん、こっちがほんまの緑茶

わたし

二段構えとかしてませんよね

Ci氏

さぁ?

わたし

してる時はしてないって言うから大丈夫そうですね。

Ci氏

俺、信頼されてるのされてへんの?

わたし

う、いたた…頭が…

突然、ぐらりと目眩がする

わたしがナースコール押す前にCiさんが素早く押していた。

壁のスピーカーからナースがどうしたのかと尋ねると…

Ci氏

すみません、妹が頭痛を訴えてます、目眩もしてるみたいでつらそうです。

簡潔な説明に、ナースはすぐ行くと返事して通話が切れた。

わたし

こう、いうとき…ばっかり…

Ci氏

あほ、しんどいんやろ

Ci氏

こういうときにしかお兄ちゃん出来ないんやから頼れよ

わたし

ありが…とう…

すぐに意識を失ったけれど、対処が早かったおかげか数分後には 目を覚ました。

お礼を言おうと彼の姿を探すと…

わたしの隣で、めんつゆのボトルを持った彼が微笑んでいた。

どこから持ってきたのよ…それ……

おわり

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