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Mai
Mai
私は寝返りを打ってスマホを取る
どうやら、今の時刻は早朝のようだ
Mai
Mai
メル
隣では、メルが気持ちよさそうに眠っていた
私は、メルを起こさないようにそっと部屋を出た
Mai
Mai
私は冷蔵庫から
非常食や調味料を取り出す
Mai
ちなみにこの調味料や、少々の材料は
この家の冷蔵庫を拝借して使っていた
Mai
Mai
私の趣味は、料理やお菓子作り
簡単な料理は作れる
Mai
Mai
私はのんびり朝食を作った___
私は朝食を置いていると…
メル
ガチャッ
メルが起きてきた
Mai
メル
メル
メルはあくびをしながら席に着く
メル
そう言って、メルは箸を持って食べ始める
メル
Mai
Mai
私は味噌汁を口に運ぶ
Mai
…うん、今日の出汁は美味しく出てる
私とメルは、朝食を食べ進めた___
Mai
Mai
思いっきり背伸びをする
…実際、こんなに早く起きたなんて初めてだ
Mai
Mai
Mai
Mai
私は、隣にいるメルに話しかける
メル
メルは振り向く
Mai
Mai
メル
メル
メル
メルはそういいながら
メルは私の肩に手をかける
私とメルの身長はかなり近い
だから、肩に手を掛けることができるのだ
メル
Mai
私達は、メインエリアに向かって
走り出した__
Mai
お祭りを楽しんでいると
急に空が暗くなった
Mai
Mai
Mai
メル
メル
私は、どこから出てくるか
予想しながら、息を潜めた
???
Mai
メル
私はメルを右に押す
なんとか、その攻撃は避けきれたようだ
???
???
私は後ろを振り向く
Mai
Mai
そこには貴族の雰囲気を纏った
男の人がいた
???
ドラコ
ドラコ
…と、男の人は名乗った___
メル
Mai
Mai
メル
どうやら、メルは知っているみたい
ドラコ
ドラコ
続けて貴族__ドラコは言う
ドラコ
ドラコ
と言った
Mai
メル
メルはなんだか、とても嬉しそう
ドラコ
Mai
メル
ドラコ
《2日目について》 ○手合わせ程度の練習に付き合うこと ○捕まったら大切な物を貰う その他は1日目と同じ
メル
Mai
ドラコ
"私の素早さについて来れるかな?"
夕方のイタズラ広場を颯爽と
走っていると
Mai
メル
メル
私が前を見ると
そこには、とても美味しそうな飴玉が落ちていた
Mai
Mai
その飴玉は、大体指の第1関節ぐらい
メル
メル
そういい、メルは小さな飴玉を拾う
メルがこの飴玉を拾ったことで
このあと あんな悲劇が起こるなんて
私達は想像も出来なかった___
メル
メル
…たしかに、なんだか手が軽い感じがする
Mai
Mai
ランタンを持っていない…ということは
どこかで予備のランタンを探さなければならない
…ということだった
ドラコ
ドラコ
ドラコは会釈をする
Mai
Mai
私は緊張のあまり、カタコトになる
ドラコ
ドラコ
ドラコ
ドラコはとても優しかった
メル
メル
メルはすっかり、ドラコに懐いている
ドラコ
ドラコ
Mai
Mai
初対面の人には、どうしても
敬語になってしまう私
Mai
ところで、これって鬼ごっこなのかな
今のところ、ただの雑談しかしてないけど…
Mai
私は無言を貫いた
メル
私は気がついたらぼっとしていた
Mai
メル
メルはドラコと遊んでいる
それを遠くから眺めている私
ドラコ
Mai
Mai
Mai
そして、私はメルの手を引いてその場を離れた
メル
メル
と、メルに指摘された
たしかに、今の私は少しおかしいのかも知れない
Mai
メル
メル
…たしかに、今は疲れているのかも知れない
Mai
Mai
Mai
…なんだろう
なんか、物凄く…嫌な予感がする
Mai
私の心臓の鼓動は
少しずつ早まっていった__
ガシッ
メル
メルが何か痛みを感じた
Mai
私は、傍に駆け寄る
Mai
特に怪我はしていなかった
だけど___
メル
メル
メルの体が透けていた
Mai
メルの体は、少しずつ透けていっている
ドラコ
すると後ろから、ドラコが現れた
Mai
Mai
私の頭の中からは、『人見知り』という文字は
少しずつであったけど、消えていっていた
ドラコ
ドラコ
睡眠薬って…
お医者さんが使っているあの睡眠薬…?
Mai
いや、あれはただの『麻酔』か
ドラコ
ドラコ
Mai
Mai
Mai
私はメルの手を握る
メル
メル
メル
Mai
Mai
"助けてあげるから"
ドラコ
ドラコ
私はあのあと
思い当たる場所を、全て探したが
元に戻る薬は見つからなかった
メル
Mai
タイムミリットが近付いてきている
Mai
Mai
ドラコ
ドラコ
ドラコはそう呟く
あれから、色々探したけど
元に戻る薬は見つからなかった
Mai
Mai
私はメルを抱きしめる
メル
メル
Mai
Mai
Mai
Mai
Mai
Mai
目からは、自然と1滴の涙が零れる
メル
メル
メル
メル
メル
メル
メル
メル
メル
そう言い残して、メルは消えてしまった
Mai
私…を残して___
ドラコ
ドラコ
ドラコ
ドラコ
ドラコはコウモリに変身して飛んで行った___
Mai
Mai
家に帰ってきた私は、1人ベットで泣いていた
Mai
どうして…
どうして、私なんかを庇ってくれたの…?
Mai
Mai
しばらく泣いていた私は顔を上げる
Mai
Mai
Mai
そう私は心に決めた___
私は冷蔵庫を開けた
そこには、まだ沢山の材料が入っていた
Mai
Mai
私は、冷蔵庫からトマト・レタス・チーズ・ハム・玉ねぎを取り出す
カタカタカタッ…
料理は、小さい頃に
1番上の姉 莉奈さんに教えて貰った
だから、一通りのものは作れる
Mai
仕上げにドレッシングを掛けて…
Mai
Mai
私はサラダをもぐもぐと平らげる
Mai
私は非常食のクロワッサンを取り出して、食べ始める
いつも食欲がある私が
こんなにも食欲が無くなるなんて、初めてかも知れない
Mai
Mai
Mai
私の不安は募るばかりだった___
〜音声通話〜
Mai
Mai
Yuka
Yuka
私は、スマートフォンでグループMessageを使っていた
このアプリは、私達がこの世界に来る前
Tubasaくんが入れてくれたアプリだ
Rui
Suzu
Tubasa
どうやら、みんな私のメッセージを見たようだ
Mai
そして、私は覚悟を決める
Mai
Mai
Mai
Suzu
Suzu
Suzu
Yuka
Yuka
Yuka
Rui
Rui
Rui
Tubasa
Tubasa
Tubasa
Mai
みんな仲間がいるのか
…羨ましいな
Yuka
お姉ちゃんの言葉で、私は言葉を無くす
Rui
Rui
Mai
Mai
Tubasa
Suzu
Yuka
Yuka
Mai
私は少しずつ言葉を紡ぐ
Rui
Rui
Rui
Rui
みんなも、大体察してくれたみたい
Mai
Mai
Tubasa
Yuka
Yuka
お姉ちゃんは心配してくれた
Suzu
Mai
こうして私は、ビデオ通話を切った
私はスマホを机に置き
部屋の天井を見上げる
Mai
Mai
Mai
私は思った
なんだか、みんなに迷惑を掛けてしまっている気がする
Mai
Mai
Mai
メルにも
お姉ちゃん達にも…
Mai
私は、なんとしてでも
メルを助けたい
Mai
Mai
Mai
私は布団に潜ると
Mai
すぐに夢の中に引きずり込まれた…
Mai
最終日に続く__