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修学旅行に囚われ続けろ

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修学旅行に囚われ続けろ

2 - 第2話 海で遊ぼう

2024年01月13日

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シュウナ

うぅ……ん……

日付が変わってないことに気づいた後、単なる時計の故障だろうと結論づけて寝たが、エイコが言ってきた都市伝説もあり、あまり寝付けなかった。

エイコ

眠そうですね、シュウナ

シュウナ

誰のせいだと…

エイコ

私のせいだって言いたいんですか……!?

シュウナ

うん

エイコ

酷いですね!シュウナは!

私の発言を聞いたエイコは頬を膨らませて怒る。いつもなら、「かわいい~」とか言ってほっぺを潰すのだが、今日はそんな気分にもなれなかった。

エイコ

もー、聞いてます?シュウナ!

適当にエイコを交わしていると、部屋のチャイムがなった。

ピンポーン

シュウナ

誰だろう、、先生かな…

ドアを開けると、そこにはうちのクラスの男子、カタセが立っていた。

カタセ

よっ、シュウナ、エイコ。

シュウナ

カタセ!?どうしたの?

カタセ

あー、朝食の時間だから呼びに来たんだよ。

シュウナ

そーか…でも食欲無いんだよね…

エイコ

でも、食べないとお腹すいちゃいますよ?

カタセ

まぁまぁ!朝食終わったら自由時間だってよ!

カタセ

てか食べないとしても食堂に集まんないと怒られるからさ!

エイコ

ですよ!行きましょ!てか私はお腹空きました!

シュウナ

うーん……分かったよ…

食堂に行ってみると、既にみんな食べはじまっていた。

エイコ

見てください、シュウナ!バイキング制ですよ!!

シュウナ

んー…

カタセ

おいシュウナ、そんだけで足りんのか?

エイコ

ポテトサラダしか取ってないじゃないですか!?

シュウナ

食欲無いってさっき言ったじゃん……

2人の声を無視し、私は指定された席に座る。

シュウナ

……エイコは朝からよく食べるね。
大盛りじゃん

エイコ

そうですね!美味しいので!

カタセ

エイコは大食いだなー。太るぞ?

シュウナ

ちょっ…アンタ何言ってんの!?どつくよ!

エイコ

大丈夫ですよシュウナ。気にしてないので。

カタセ

おー、こわっ……

そんな感じで話していると、先生が突然話し始めた。

先生

みなさーん!全員集まりましたね?
おはようございます!

先生

では、今日の日程を話していきます!

先生

と言いましても、12時から昼食、19時から夕食、22時に消灯時間以外は、今日はほとんど自由時間です!
ですので、注意事項を話していきたいと思います!

先生

まず、ホテル内で騒ぎすぎないこと!
今日はたまたま私たち以外に利用客はいませんが、急遽入ってくる可能性もありますし、騒ぎすぎると従業員にも迷惑がかかります!気をつけてください!

先生

次に、外出する際は、ホテルから離れすぎないこと!そして、なんとホテルの後方にビーチが見つかりました!

カタセ

えっ!?まじでまじで!?

シュウナ

こんな森の中なのに……??

カタセ

細かいことはいーじゃん!

先生

ちょっとそこ!静かに!

先生

どうやら自由に利用可能らしいですが、事故等に気をつけてください!

先生

では皆さん!食べ終わった者から解散してください!

カタセ

海だってよ海!!

エイコ

いいですね~!食べ終わったら早速行きましょ!

シュウナ

エイコ、泳げないのに大丈夫なの?

エイコ

大丈夫です!見てるだけで楽しいので!

エイコ

シュウナ!早く早く!!

シュウナ

ちょっ、ちょっと待ってよ!

食べ終わって着替えた後、ビーチに行ったら既にカタセはクラスの男子と遊んでいた。

エイコ

あぁ~!いい匂い~!

シュウナ

え?この独特の匂い?嫌いじゃないけど別に好きでもないかな……

エイコ

もー、シュウナがどう感じたかなんて聞いてませんよ!

エイコに怒られた。 軽く謝り、海を見渡す。 ちょうど視線の先に入ったカタセは、もう既に膝まで海に漬かっていた。

エイコ

……えいっ!

シュウナ

わっ!?ちょっと、水かけないでよ!

エイコ

へへーん。よそ見してたので!悔しかったら追いついてみなさい!

シュウナ

あっちょっと!待てー!

エイコの挑発で、追いかけっこが始まる。 私は運動部で、エイコは帰宅部なのに、ここが砂浜だからか、いつもはすぐ追いつく背中になかなか追いつけなかった。

シュウナ

やっっと追いついた……
なんか足早くなった?

エイコ

ふふっ、どうでしょう

エイコ

でも、シュウナが本気で走れば、追いつけますよね?

シュウナ

まぁそりゃそうだけどさ。
でも今サンダルだし、砂浜だし……

シュウナ

……ところで、ここどこ?
結構端の方に来ちゃったなぁ

エイコ

そうですね

いつもは元気よく返事をするエイコが、 今はなんか変だ。

シュウナ

どうしたの?疲れた?

エイコ

…いいえ。
ところでシュウナ。

シュウナ

なに?

エイコ

今、どうですか?楽しいです?

シュウナ

えっ、急にどうしたの?

シュウナ

楽しいというか……まぁ楽しいけどちゃんと帰れるか不安っていうのもあるかな……

エイコ

そうなのですか……

シュウナ

どうしたの?そんなこと聞いて

エイコ

……シュウナ、寝不足そうだったので、元気かなって!

シュウナ

心配してくれてたの?
なんか悪いね、

エイコ

いえいえ!
……あともうひとつ。

シュウナ

ん?

エイコ

私……色々見てみて確信がつきました。
ここは……

エイコ

私が話した都市伝説の場所に、違いないです!

シュウナ

えっ……と、まだそんなこと言ってるの?

シュウナ

変なこと言わないでよ

エイコ

変な事じゃないです。
全て説明してあげましょうか?

シュウナ

…いらないよ……そうゆうの信じられないし

エイコ

そうですかね?納得できると思いますが

シュウナ

ちょっとどうしたのエイコ、なんか様子変だよ?

なんだかエイコが怖く思えてきて、今すぐここから逃げ出したくなった。 その時、遠くから声が聞こえてきた。

カタセ

おーい!シュウナー!エイコー!どこだー!!

シュウナ

…!カタセが呼んでる……

エイコ

もしかして昼食の時間ですかね?
戻りましょっか!

シュウナ

う、うん……

なんだか今は、エイコの顔が怖くて見れなかった。

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