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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

いつだって優しくしてくれた貴久。

どんな時もそばにいてくれて、 味方でいてくれて。励ましてくれて。

貴久の言葉や優しさにどれだけ救われたか。

そんなの…数えきれない。

増田

○○の好きは友達としてって事だ
よね?

○○

うん。

増田

…………

○○

でもっ、

でもね_______。

○○

私の心臓、
貴久に抱きしめられると、
止まりそうなぐらい、
ドキドキする……

貴久の背中をぎゅっと抱き締め返して、 その胸に顔を埋める。

増田

まじ、なんなんだよ。お前。

増田

俺の事どうしたいんだよ。
諦めようとしたのに、
俺の気持ち簡単に壊してさ。

○○

え……?

体を離して、顔を上げると、 貴久は拗ねたような顔をしてて、目が合うと、そらされる。

その顔は、心なしか、赤く見えて、

○○

貴久…照れてる?笑笑

増田

うっせ、黙れ。

そう言って、唇を尖らせた貴久は、 私の唇に唇を重ねたんだ。

増田

バーカ。

○○

あっ、また言った!

私はずっと貴久とこうしたかったんだよ。

心に空いた穴はいつの間にか埋まっていた。

増田

○○。

○○

な、なに?、

増田

今度はお前から言わせてやるよ。

○○

へっ…??

増田

俺のことが好きでたまらない。
って。

○○

なによ笑笑いきなり。

増田

友達としてじゃなくて、
俺の事を男として、
好きって言わせてみせるから。

何それっ………。

好き…。この気持ちの正体が分かったら。

その時は………。

増田

○○。

真剣な貴久の声が耳元に聞こえる。

甘くて、優しい声に胸が熱くなる。

手越くんの事が好きだったはずだったのに。

今は貴久にドキドキしちゃってる。

何なんだろう。この気持ち。

これが……恋?

貴久の視線が刺さってる気がして、 上をむくと、優しく笑う貴久と目が合って、 目をそらそうとすると…

増田

目、そらすなよ。

増田

早く俺のこと好きになれよ。

熱のこもった瞳に吸い込まれて、 貴久の唇と私の唇がもう1回重なって。

○○

な、何すんの……

まともに顔見れないじゃん…!!

そこから、私の唇は、 貴久と手を繋いで帰ってる間も、 ずーっと熱かった。

つづく…

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