いつだって優しくしてくれた貴久。
どんな時もそばにいてくれて、 味方でいてくれて。励ましてくれて。
貴久の言葉や優しさにどれだけ救われたか。
そんなの…数えきれない。
増田
○○の好きは友達としてって事だ
よね?
よね?
○○
うん。
増田
…………
○○
でもっ、
でもね_______。
○○
私の心臓、
貴久に抱きしめられると、
止まりそうなぐらい、
ドキドキする……
貴久に抱きしめられると、
止まりそうなぐらい、
ドキドキする……
貴久の背中をぎゅっと抱き締め返して、 その胸に顔を埋める。
増田
まじ、なんなんだよ。お前。
増田
俺の事どうしたいんだよ。
諦めようとしたのに、
俺の気持ち簡単に壊してさ。
諦めようとしたのに、
俺の気持ち簡単に壊してさ。
○○
え……?
体を離して、顔を上げると、 貴久は拗ねたような顔をしてて、目が合うと、そらされる。
その顔は、心なしか、赤く見えて、
○○
貴久…照れてる?笑笑
増田
うっせ、黙れ。
そう言って、唇を尖らせた貴久は、 私の唇に唇を重ねたんだ。
増田
バーカ。
○○
あっ、また言った!
私はずっと貴久とこうしたかったんだよ。
心に空いた穴はいつの間にか埋まっていた。
増田
○○。
○○
な、なに?、
増田
今度はお前から言わせてやるよ。
○○
へっ…??
増田
俺のことが好きでたまらない。
って。
って。
○○
なによ笑笑いきなり。
増田
友達としてじゃなくて、
俺の事を男として、
好きって言わせてみせるから。
俺の事を男として、
好きって言わせてみせるから。
何それっ………。
好き…。この気持ちの正体が分かったら。
その時は………。
増田
○○。
真剣な貴久の声が耳元に聞こえる。
甘くて、優しい声に胸が熱くなる。
手越くんの事が好きだったはずだったのに。
今は貴久にドキドキしちゃってる。
何なんだろう。この気持ち。
これが……恋?
貴久の視線が刺さってる気がして、 上をむくと、優しく笑う貴久と目が合って、 目をそらそうとすると…
増田
目、そらすなよ。
増田
早く俺のこと好きになれよ。
熱のこもった瞳に吸い込まれて、 貴久の唇と私の唇がもう1回重なって。
○○
な、何すんの……
まともに顔見れないじゃん…!!
そこから、私の唇は、 貴久と手を繋いで帰ってる間も、 ずーっと熱かった。
つづく…