これは実際にあった話を覚えている限りで書いた話です。
ある夜まだ19歳だった俺たちは
心霊スポットに行こうと集まった。
集まったのは俺、俺の彼女、和也、和也の彼女、秀人、秀人の彼女、の6人だ。
まだ行ったことのない心霊スポットが近くにあるということですぐに携帯で地図を開きそこに向かった。
街を抜け、人の気配がなくなってくるとだんだんと大きな倉庫のような建物が見えた。
まさにそこが目的地だった。
俺
外から見るとまさにこんな感じ。実際の写真もあるけどそれはやめておく。
早速中に入った。
この建物は三階建てで奥行きもありかなり広い場所だった。
俺たちは既に怖さとワクワクする気持ちが同時にあり早く行こうとしたが
ただみんなで行っても面白くないから、せっかくカップル3組いるし1組ずつ行こうと誰かが言い始めた。
みんなが賛成し、ジャンケンでどの組みが最初に行くか順番を決めた。
俺たちのカップルは2番目、和也達が最初、秀人達が最後に。
どのように回るかルートを決めた。
1階は見渡した感じだと何もなく、時間の無駄になりそうだったので2階3階を見て回り戻って来る、という感じで適当に決めた。
俺
2階、3階に上がるにはこのような螺旋階段を上がる必要があった。(拾い画だけど見た目かなり近い)
まず和也達カップル。
少し奥にある階段を上がって行く。2階3階にはそれぞれ部屋がいくつかあり、それぞれの部屋を見て回った。
怖いけど特になにもなかったとのこと。
次は俺たち、和也達がなにもなく戻ってきてくれたおかげで少しホッとした。すぐに行ってすぐに戻った。(ビビってすぐもどった)
2組行き終えて、笑いながらなんもないんじゃないか?と話していた。
なにもなければ1番それがよかった。
最後、秀人たちが階段を上がる。
秀人はこの中の男で1番怖がりで、彼女も霊感があるわけでもないが怖いのは苦手なタイプだった。
階段を上がる直前で2人は怖いので手を繋いで歌を歌いながら階段を上がることにした。
歩こうー歩こうーわたーしは元気ー歩くの大好き〜どんどん行こうー(歌)
秀人は怖さを紛らわすために隣を歩いている彼女の手を握りしめ、彼女と一緒に歌いながら2階、3階まで上がった。
秀人は自分の歌声と怖さで周りの音、声をかき消してたのかな、3階に着いたところで俺たちが1階から秀人の名前を叫んで呼んでるのに気がついた。
秀人は不思議に思い、3階に上がったところで下を覗きこんだ。もちろん彼女と手を繋ぎながら。
1階には俺と、俺の彼女、和也、和也の彼女、の4人がいる。
はずだった。
秀人は、なにー?と言いながら下を覗く、下では早く降りろ、と叫んでいる、秀人は下にいる俺らを見て固まった。
なぜなら
下には俺と和也の2組以外に、
隣にいるはずの彼女が見えたからだ。
秀人は振り返った。握りしめている手を見た。真っ白な女の手だった。
秀人は真っ白な女の手を振り払い3階から飛び降りた。6人で外に出た、その日はそれで終わった。
秀人の彼女は1階から2階に上がる時に秀人に突き飛ばされたらしい、そして秀人は1人で喋りながら上にのぼっていったと。
つまり秀人が最初から手を繋いでいたのも歌を一緒に歌っていたのもあの白い手の女だったということだ。
1週間ほどたち憑かれているわけでもなさそうだしよかったな、と笑い話になっていた。
冬に心霊スポットに行ってたからその1週間後くらいに同じメンバーでスノボーに行ったんだけど
まぁ秀人は亡くなったよね
大きい木に一直線に突っ込んだと見ていたおばさんが言ってたよ
止まろうとも避けようともせずに、だって
最後まで読んでくれてありがとうございました。実際にあった話です。オチがなく、胸糞悪く感じてる方もいるかもしれませんねすいません。心霊スポットに行く際は気をつけてください。なにかあったら笑ってすませないでください。一生の後悔になります。それではありがとうございました。
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