更に1ヶ月後
翔(かける)からのメッセージは、あれっきり来なくなってしまった。
美波(みなみ)
(どうしてだろう...)
美波(みなみ)
(私が変なこと書いちゃったからかな)
美波(みなみ)
(今日も返事ない...)
自分の中から、何かが込み上げてくる。
自分でも、よくない感情だとわかっているが、抑えきれない。
美波(みなみ)
(だいたい、翔も思わせぶりなのよ)
美波(みなみ)
(私だって、あんなの期待しちゃうじゃんか...)
美波(みなみ)
(突然返事しないなんて酷いよ.....)
帰り道
楓(かえで)
...どうしたの?
楓(かえで)
なんか、あった?
美波(みなみ)
楓(かえで)
なんか、最近のみなっちちょっと変だよ
楓(かえで)
いや変っていうか....
楓(かえで)
元気ないって感じ!
楓(かえで)
もう、みなっちらしくない!
美波(みなみ)
美波(みなみ)
そ、そんなことないよ
楓(かえで)
別に、無理に話さなくてもいいけどさ
楓(かえで)
人に話して、楽になることもあるよ
美波(みなみ)
美波(みなみ)
そうだよね...
楓(かえで)
なんかあったら、LIME待ってるから
楓(かえで)
いつでも連絡してね
美波(みなみ)
.........ありがとう
美波(みなみ)
(本当に、楓は優しいな........)
いつもなら、もっとありがとうを伝えられるのに。
全身から力が抜けて、うまく笑えない。
楓(かえで)
ほら、今日はゆっくりしな笑
楓(かえで)
じゃあ、また明日ね
美波(みなみ)
...........うん
美波(みなみ)
また明日ね
楓に手を振ると、私は振り返り家の中に入った。
美波(みなみ)
はぁ〜、疲れたなぁ〜
美波(みなみ)
(自分の部屋って、やっぱり落ち着くなぁ)
美波(みなみ)
それにしても翔、酷い。
美波(みなみ)
................でも
美波(みなみ)
それよりも心配だな.........
美波(みなみ)
大丈夫かな?
美波(みなみ)
なんとかしたいな.........
美波(みなみ)
会って、話がしたい。
美波(みなみ)
でも、相手のこと何にもわかんないしな〜
美波(みなみ)
美波(みなみ)
...........ん?ちょっとまって
美波(みなみ)
楓の彼氏って.....バスケ部だったよね?
美波(みなみ)
なにか、翔のこと知ってるかな?
美波(みなみ)
私、翔のこと知りたい。
私は居ても立っても居られなくなり、バックの中から急いでスマホを取り出す。
私は一目散に、楓に電話した。
楓(かえで)
もしもし?
楓(かえで)
どうしたの?話す気になった?
美波(みなみ)
うん。楓にちょっと聞きたいことがあって
今までの事や私の気持ちを、全て説明した。
楓(かえで)
う〜ん.....そんなことがあったのか....
楓(かえで)
それであんなに落ち込んでたのね
美波(みなみ)
そうなの。
美波(みなみ)
私、翔のこと知りたい。
楓(かえで)
.......わかった。
楓(かえで)
私の彼氏もバスケ部だし、仲良くなくても多分知ってることはあると思う。
楓(かえで)
だから、ちょっと聞いてみる!
楓(かえで)
わかったことがあったら、すぐ連絡するね
美波(みなみ)
楓、本当にありがとう。
美波(みなみ)
私、楓と友達で本当に幸せだよ。
楓(かえで)
全然大したことないよ笑
楓(かえで)
というか聞いてよ!
私たちは少し話を脱線して、沢山笑った後電話を切った。







