中也
聞こえてないと分かりながらも そう怒鳴り
太宰の腕を引いて駆け出す中也。
太宰
意味が分からないまま声を上げる 太宰を引き連れた中也は
目の前の扉を叩いた。
中也
ガチャッ─
森の返事も待たず扉を開け 中に入ると
そこには下着姿の幼く可愛らしい 幼女を追い回し
頬を緩ませる森の姿があった。
森 鷗外
森 鷗外
エリス
エリス
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
目の前でポートマフィアの首領らしからぬ言動を連発する森に
中也が呼び掛ける。
中也
森 鷗外
中也達が入ってきた事に 気付いていなかったのだろう。
驚いたような顔をした森が 二人を見つめる。
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
中也
中也は先刻あった事を 詳しく説明する。
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
中也
中也
太宰
太宰
太宰
その視線で人を殺せるのではないかと錯覚する程
鋭く殺気のこもった目で 森を見上げる太宰。
しかしそんな事は気にも止めず 森が答える。
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
中也
中也の呼び掛けに 太宰が反応する事は無い。
太宰
森にそう訪ねながらも 視線は中也に向けられている。
中也
何処からか湧き上がる罪悪感… 気まずさを感じ
思わず視線をそらす中也。
森 鷗外
森 鷗外
太宰
太宰
そう言った太宰の声からは 感情が読み取れない。
森 鷗外
森 鷗外
中也
太宰
太宰
淡々と言い放つ太宰の視線は 相変わらず中也に向けられる。
太宰
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
ニヤリと笑ってそう言った太宰は
中也が悔しそうにしている様を 楽しそうに見ている。
散々馬鹿にした後満足そうに 去っていく太宰。
その後ろ姿を恨めしそうに睨みつける中也に、森が話し掛ける。
森 鷗外
中也
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
森 鷗外
中也
考えてはみるが心当たりが 全く無い。
あの太宰に対して隠し事をするという行為がどれ程無意味な事か
相棒である中也が一番知っていた。
中也
中也
森 鷗外
中也
ガチャッ─
軽く頭を下げ 森の部屋を後にする中也。
中也
廊下を歩く中也の前に待ち伏せでもしていたかの様に
太宰が待ち構えていた。
太宰
中也
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
俯き、縋るような口調でそう呟く 太宰に思わず戸惑う。
中也
太宰
─手前ェの事なんか、大嫌いに決まってンだろ─
そう言おうとして開いた口から漏れたのは、思いがけない言葉だった。
中也
中也
すぐに口を押さえるが、もう遅い。
中也
慌てて言い訳を考える。
だが考えれば考える程頭は 真っ白になって
都合の良い言い訳が見つからない。
気持ちだけが焦り 気付けば自分でも分かる程
顔は熱くなっていた。
中也
中也
中也
太宰
中也
中也
安堵の息が漏れると同時に 全身の力が抜けていき
その場に座り込んだ。
いきなり座り込んだ中也に驚いた様な顔をした太宰は
何気なく手を伸ばす。
太宰
パシッ─
言いかけた言葉は 中也が伸ばされた太宰の手を
振り払う音で遮られた。
何故太宰の手を払ったのか 中也にもその理由は分からない。
中也
分からない。
どうしようもないくらいに気持ちはぐちゃぐちゃで
何も考えられなかった。
中也
太宰
自分を心配しているかのように 聞こえる太宰の声。
でも、目を合わすことは出来ない。
中也
太宰
困惑した太宰の声を背に 走り出す。
今は太宰の側にいたくない、 そう思った身体は正直で
走り出す脚を止める事は出来ない。
中也
そう絞り出した中也の声は
いつもとは比べ物にならない程 小さかった。
コメント
14件
えぇ!これを漫画の参考にしてもよろしいでしょうか…
太宰さんもヤバイけど 白澤もヤバい……!
強気受け大好物やからね尊い( * ˘ཀ˘🙏 片方が女好きとかだとヤキモチやいたりとかいうシーンも妄想しやすくてご馳走様でs(((🍣( '-' 🍣 )スシパンチ