2005年12月25日
天使は俺のもとに来た。
おぎゃ、おぎゃ って泣きながら
本当に可愛くて
まだ2歳やったのに
守ろう、そう思ったんだ。
時は経って、俺が11歳になる年
両親が事故で他界した
残された天使と俺は
母方の叔父さんの家で暮らしたけど
今では忙しくて3ヶ月くらい顔を合わせてない
家計を支えるために、俺はジャニーズに入った。
水月を守るためだ。
拓哉
おはよ、みず。
水月
んー!タク、おはよ!
拓哉
早く朝ごはん食べて学校行き!
水月
ん、そやね!
水月
…おいひっ!
拓哉
ほんま?
水月
うん!
水月
mogmog…
水月
おし、ほな学校行く!
水月
行ってきまーす!
水月は14歳になった。
早いもんだよな
それにしても
いつからやろうか
天使に抱く『可愛い』っていう気持ちが
なんか違う、ふわっとしてるけど苦しい感情に変わっていったのは
拓哉
うん、いってらっしゃい
はあ…
もし俺が、天使の兄ちゃんじゃなかったら…
どれだけ苦しまずに済んだんだろう