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ザーーーーッ ザーーーーッ
ある大雨の日の事だった
内藤 ないこ
断られる事を前提として俺はびしょ濡れの君に傘を差し伸べる
どんな断られ方するかなぁ…w
キモイとか?…w
そんな事を考えていると思いがけない返答が帰ってきた
猫宮 仏
綺麗な水色に輝く彼の瞳 その瞳には穢れなんてなくて少し罪悪感を感じる
内藤 ないこ
彼を傷つけないようにそっと質問を返す 日常が壊れる程辛い事はないそれは痛いぐらい分かってた
猫宮 仏
猫宮 仏
”助ける”きっとそんな言葉で括っていい事では無いだけど、 何故かしっくりきてしまって思わず口元に指を当てる
さすが、お前の弟だな…w、少し納得して言葉を返す
??
内藤 ないこ
2つの質問、 俺は両方に当てはまるような返答をした
絶対守ってみせる
ある大雨の日の事だった
俺は初めて犯罪を犯した
ある大雨の日
お兄さん
突然言われたその言葉
きっと僕と同じぐらいの子は嫌がるようなそんな提案をされた 普通の子なら首を縦には振らない筈のその提案を僕は快く受け入れた
猫宮 仏
もう、あんな所に戻るぐらいならお兄さんに着いていく そう思った
僕が答えるとお兄さんは分かりやすく驚いていた お兄さんはびっくりするぐらい顔が整っていた まるでお兄ちゃんみたいに…
内藤 ないこ
不思議そうに聞いてくるお兄さん お兄さんは少し辛そうな顔をしていた きっと優しくて誠実な人なんだろうなぁ
猫宮 仏
猫宮 仏
分かってるお兄さんがしてるのは犯罪だって
でも、それでも僕にとっては唯一の光だから
お兄さん
少し考えて笑ったお兄さん
さっきが無表情だったって訳じゃない
だけど、笑った時に口元に指を当てる仕草
お兄ちゃんがよくやってた癖、お兄ちゃんが笑った時にやってた仕草 お兄ちゃんが戻ってきたみたいで嬉しくなって僕も釣られて笑う
もう、二度と戻ってこないのに
ある大雨の日
僕は生まれて初めて知らない筈のお兄さんについて行った