皇女様に今日も怒られてます

2ヶ月後

色々と調べてわかった事がある

1つ、レインズは今現在敵対してる国に情報を渡していること

2つ、リリィを人質にしようとしていること

3つ、明日作戦が決行されること

窓に飛び乗り膝をつく

今まで調べたことを全て報告すると、陛下は立ち上がりワイングラスを片手に私に近づいた

ここ数ヶ月、全くイヴと話せてない

華やかな舞踏会はあまり好きじゃないし、イヴがいないならもっと好きじゃない

それに、レインズが居るのがもっと嫌

意味不明なことを言うお父様に唖然としていると近くの照明が落ちてきた

破片が飛び散るかと思ったけどふわっと誰かに抱き抱えられていた

ザワザワとする会場の中、お父様が口を開いた

目の前でレインズが連れていかれた

腕に抱かれたままイヴの顔を見つめる

いつもの笑顔で微笑みかけてくれる彼女に鼓動が早くなる

ネクタイをグイッと引っ張って頬にキスをした

突然の出来事に唖然としていると彼女は私の腕をすり抜けて行った

今までずっと気づかないように、抑えていた想いが溢れそうになってしまった

ニコニコと陛下は笑いワインを渡してきた

多分この時私の顔はとても人には見せられないような顔をしていたんだと思う