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図書室恋愛

1 - 不思議な先輩

♥

49

2023年02月04日

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春太

(学校を休んでる間に図書委員になるなんて...)

春太

(ほんとついてないな〜...)

そんなことを考えていると、誰かが図書室に入ってきた。

叶和

こんにちは。えっと、1年生かな?

春太

あ、はい!1年C組の柏木 春太です!

叶和

僕は、高橋 叶和。2年A組。

春太

高橋先輩ですね...よろしくお願いします

叶和

うん、よろしくね

春太

高橋先輩って.....テレビ出てますか?

叶和

あれ、柏木くんも知ってるの?

春太

詳しくは知りませんけど、少しくらいは

叶和

へぇ、嬉しいな

春太

でも、大変そうですね

図書室では女子生徒が黄色い声をあげていた。

叶和

まあ...慣れたかな

春太

すごいですね...。

叶和

ふふっどうも

叶和

そうだ、柏木くん。今日一緒に帰ってくれないかな?

叶和

もちろん、途中まででいいからさ

春太

え、まあいいですけど

春太

なんで俺なんですか?

叶和

ん〜...ボディーガード的な?

春太

なるほど、了解です

叶和

ん、ありがと

それから2人の奇妙な関係が始まった。

叶和

あ、柏木くん

春太

高橋先輩、おはようございます

叶和

うん、おはよう

春太

どうかしたんですか?

叶和

今日、ちょっと用事があって遅れそうなんだ

叶和

柏木くんに頼んでもいいかな?

春太

もちろんですよ。頑張ってくださいね

叶和

うん、ありがとう

叶和

お詫びに、これ

春太

へ?いちごオレ...ですか?

叶和

ん?苦手だった?

春太

い、いえ!大好きですよ

叶和

それはよかった

叶和

じゃあまた今度

春太

はい!

友達A

え、春太、高橋先輩と仲良いの?

春太

いや?まあ普通だけど

友達B

あんなに笑顔な高橋先輩見たことねぇな

春太

え?いつもあんな感じだけど...

友達A

まじかよ...。高橋先輩、冷徹な人だって有名なのに

友達B

そーそ!前に話しかけたら睨まれたもん

春太

へ、へぇ...?

友達A

いーな。春太だけ

友達B

なー!特別扱いされて

春太

俺に限って、そんなことないよ

春太

ほら、そろそろ席着こ

友達A

そーだな

春太

(高橋先輩って怖いんだ...)

春太

(なんか、意外)

春太

(全然そんな感じしなかったのにな)

叶和

なんか考え事...?

突然聞こえた声に春太は驚いた。

春太

え!?高橋先輩!?

声のした方を見ると、叶和は貸し出しカウンターの下にいた。

春太

ってか、なんでそこにいるんですか

叶和

ちょっと、ね

春太

話しずらいならいいですけど

春太

ってかお仕事は?

叶和

ううん、仕事は今日ないよ

春太

あれ、そうだったんですか

春太

じゃあ用事ってなんだったんですか?

叶和

ん〜...告白

春太

あー、先輩モテそうですもんね

春太

それでOKしたんですか?

叶和

ううん、僕には好きな人がいるからね

春太

へぇ〜!意外ですね!

叶和

そんなに?

春太

はい!きっと高橋先輩に好かれてる人は幸せだと思います

叶和

それは、なんで?

春太

え、だって高橋先輩はいい人ですから!

叶和

いい...人?

春太

はい、優しいし勉強も教えてくれるし

春太

何より一生懸命です

春太

そんな人に愛される人はきっと世界一幸せですよ

叶和

それはありがとう

叶和

でもちょっと間違ってるかな?

そう言うと、叶和は徐ろに立ち上がり春太に触れるだけのキスをした

春太

へ...?

突然のことに、春太は目をぱちくりさせた。

叶和

僕はいい人なんかじゃないよ

春太

で、でも...

叶和

あ、そろそろ下校時刻だし行こっか

春太

はい...

それから数日間、叶和は学校に来なかった

春太

(今日も先輩いないな...)

春太

(あの時、なんでキスしたんだろ......)

そう考えると自然に唇に熱が集まり、顔が熱くなる

春太

(やめやめ...!考えたってわかんないし)

春太

(けど...)

春太

高橋先輩に会いたいな...

そう小声で呟いたときだった

叶和

ごめんね柏木くん、遅れちゃって

春太

へ!?せ、先輩!

叶和

声が大きいよ

春太

はっ!すみません...

叶和

ううん、僕が驚かせたからだよね

春太

あ、まあそうですけど

春太

(聞かれたかな...?いや聞かれてないよな)

叶和

それより、そんなに僕に会いたかったの?

春太

聞かれてた...!!

叶和

まあね。僕人一倍耳はいいから

春太

地獄耳...

叶和

ふふっ...それで会いたかったの?

春太

......はい

春太

だって、キ、キス...したの...先輩なのに、いなくなっちゃうから

叶和

ちょっとキスしただけなのに、そんなに意識しちゃったんだ?

春太

だ、だって初めてだったから...

叶和

そっか。ごめんね、初めて貰っちゃって

春太

い、いえ...むしろ先輩でよかった、というか

叶和

え?それはどういうこと?

春太

あの先輩、俺前に言ったじゃないですか

春太

『先輩に好かれてる人は幸せだ』って

叶和

うん?

春太

でも俺気付いたんです。

春太

多分、俺が先輩のこと...その、す、好きだから

叶和

え?

春太

だから、もしも先輩の好きな人が自分だったら幸せだなって...思って

春太

あ、すみません!烏滸がましいですよね

叶和

ううん、さすが柏木君だね

春太

え?

叶和

その名推理、あってるよ

春太

ってことは......?

叶和

うん、僕が好きなのは柏木くんだよ

叶和

だから、今日からはボディーガードじゃなくて恋人になってくれないかな?

春太

え、ええーー!?

叶和

こらこら、しーっ

春太

す、すみません...!

叶和

それで返事は?

春太

こ、こちらこそ!

叶和

よかった。これからもよろしくね、春太くん

春太

は、はい!こちらこそよろしくお願いします、と、叶和...先輩!

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