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修学旅行に囚われ続けろ

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修学旅行に囚われ続けろ

1 - 第1話 最終日のはずが…

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2024年01月13日

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今日は修学旅行最終日。 楽しかった時間もとっくに過ぎて、長かったはずなのに、とてもすぐに終わってしまった。

シュウナ

はぁ……

思わずため息をつく。そんな私に、隣でバスに揺れながら寝ていたはずのエイコが話しかけてきた。

エイコ

どうしたんですか?ため息なんかついて……

エイコ

もしかして、修学旅行楽しくありませんでしたか?

シュウナ

あ〜いや、、違うの。
もう終わっちゃうのか~……って

シュウナ

そうしたらもう一気に時間すぎて…あっという間に受験生になるとか考えるとなんか憂鬱…?というか…

エイコ

も~、シュウナは先のことを色々と考えすぎですよ。

エイコ

もっと気楽にいきましょ?

シュウナ

う~ん…でもさぁ…

エイコ

……それにしても”もう終わっちゃう”ですか……

シュウナ

……え?うん……

エイコのふわふわした話し方と、溜まっていた疲れのせいか、それともバスに乗ってるからか、私は一気に眠くなってきた。

エイコ

おねむですか?

シュウナ

うん……

エイコ

じゃー寝ましょう!
おやすみなされ~

シュウナ

うん……

そうして私はそのまま目を閉じた。

突然、バスが急停止する音と、周りのざわめき声で目が覚めた。

シュウナ

…?なに……?

エイコ

おはようございます。
シュウナ。

エイコ

大変です。
いつまで経っても空港につかないんです。

シュウナ

……え?

寝起きでエイコの言っている意味がよく分からない。 空港につかない?そんなわけないだろう。 バスガイドもいるし、バスの運転手もちゃんとした人だった。

シュウナ

てかここどこ?

バス車内から見た景色は、寝る前に見た光景と全然変わっていて。 辺りは暗いし、バスで来れるのか?ってほどの森の中に私たちはいた。

エイコ

うーん…どうやらまずいことになったかもしれませんね。

シュウナ

どうゆうこと?

エイコ

わたし、修学旅行行く前に都市伝説調べてたんですね。

エイコはオカルト話等が大好きだ。でもだいたい嘘っぽいし、私は正直信じられないし、楽しめない。

エイコ

とある森に迷い込んだら…出れなくなってしまうんです。

シュウナ

いや…そんなわけ……
ここには樹海とかもなさそうだし?

エイコ

もー、シュウナ。
私の話遮らないでください。ちゃんと続きがあって……

そうエイコが言った途端、クラスの男子が騒ぎ出した。

男子

なんか奥に建物あるくね!?

こんな森に……と思ったが、見てみると、すごく大きい建物が確かにそこに存在していた。

そしてバスは建物に近づいて、先生たちはバスから降り、建物の中に入っていった……

あの後、先生達は建物の人達と話したらしく、森に迷い込んだ私たちを泊めてくれることになった。

そしてここはホテルらしく、私たちが修学旅行で利用したものよりずっと豪華で、個室もすごく広かった。

シュウナ

まさか帰れなくなるなんてねー…
明日にはどうにかなるかな?

エイコ

どーでしょう…それより見てください。これ。

そう言って、エイコは私にスマホの画面を見せつけてきた。

エイコ

ここ、通信圏外です。SNSどころか、連絡すら取れないです!

シュウナ

…まぁ……森の中だし?

エイコ

そんな能天気な…
まぁ、シュウナらしいですね。

エイコ

それよりさっきの都市伝説の話の続きいいですか?

シュウナ

あー…あれね、いいよ。

エイコが言うには、 森に迷い込んだら抜け出せない。その代わり、自分たちが生活に困らないような場所が現れる。 しかも、まず森に迷い込んだ原因は、一緒に居た誰かが森を呼び込んだことらしく、その人を正しい方法で罰さない限り、抜け出すことは出来ない。らしい。

エイコ

どうです?これってやっぱり今起きてる現象と同じでは……?

シュウナ

…いやいやいや!偶然だってば!
エイコはすぐそういうの信じちゃうんだから!

エイコ

もー、そうゆうそっちはすぐおちょくる……

シュウナ

あー、ごめんってごめん!

ふと、時計に目をやった。どうやらもう日付をまたいでいたらしく、もう寝ようかと言う前に、違和感に気づいた。

シュウナ

……あれ…?

エイコ

どうしたんですか?

シュウナ

もう12時過ぎてるのに……

なんで日付、変わってないの???

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