2人が部屋を出て行った所で
仰向けに体制を変える。
「俺の部屋、 なんも置いてなかったよな。」
1つの不安と疑問が俺の頭を支配した。
仕事の事は言ったし、
性別の事も言った。
他になんか隠してる事...
あ、
カッター...バレないかな、?
バレたとしてもリスカに使ってる なんて思わないよな、普通。
バレませんよーに...
...てか、俺が突撃すれば良くね?
体を起こして自分の部屋へ向かう。
「カッターバレませんように。」
って祈りながら。
がちゃ、
ドアを開けると案の定2人が居た。
少し呆れた声で言う。
2人は焦った様に、
「いや、これは...」
って誤魔化してる。
別に怒ってないんだけどなぁ...
青はびっくりしてる。
紫は...
謝ってる。
俺は気になってた事を そのまんま聞いた。
それを聞いた紫が くるっと後ろを向いて、
何かを手に取った。
優しく聞いているが どこか圧がかかった聞き方。
そして紫の左手には、
血のついたカッター。
血、着けたままだったか。
洗っとけば良かった。
...まぁそんな事考えたってもう手遅れ。
紫はずかずかと俺に近寄ってくる。
その反動で俺も後ずさりする。
青は「あ〜あ、」 と言った様な顔をしてこっちを見てる。
壁に追い込まれた俺。
紫はカッターを青に手渡して、
俺の左腕を持ち上げた。
振り放そうとしても力の無い俺には 無理だった。
ぴらっと袖を捲る紫。
俺の腕を見た瞬間、
固まってしまった。
俯いてて表情は見えないが、
手や肩が小刻みに震えていた。
ぎゅっ、
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コメント
9件
3500にしました! 大好きです! 応援してる! そしてめっちゃ上手なんで安心して〜!
めっちゃ好きです!!なんなら好きすぎてます!!🤍 ブクマ失礼します🙇♀️