木野 奈緒
お…
大西 光希
あら
星野 沙耶
同道さん!!
星野 沙耶
来てくれたの?!
星野 沙耶
ってことは!!
同道 依央
…い…1回…だけです
同道 依央
1回だけ
同道 依央
居なくなったベースの替わり
同道 依央
1回だけです
星野 沙耶
!!
星野 沙耶
〜〜〜
星野 沙耶
やった…!!!
星野 沙耶
ありがとう同道さん!!
同道 依央
わ…っ…
勢いよく抱きつかれ壁に頭をぶつけた
同道 依央
いでっ…
同道 依央
1回だけ…ですから…
星野 沙耶
うんうん!いいよいいよ!
木野 奈緒
んじゃ、1回合わせてみるか
大西 光希
これ楽譜〜
同道 依央
ありがとうございます…
星野 沙耶
〜〜♪
ベースを肩にかけてる彼女
もう一度見られるなんて、夢にも思わなかった
今、あの彼女と隣に立ってる
大西 光希
すぐに合わせられる…?
同道 依央
………
真剣に楽譜に目を通してから彼女は楽譜を置いた
同道 依央
大丈夫です
同道 依央
様子見ながらですけど
同道 依央
やってみます
木野 奈緒
お、頼もしいな
木野 奈緒
じゃあ、行くぞ
木野 奈緒
1.2.3
スティックの音が4回鳴って演奏が始まる
星野 沙耶
!
木野 奈緒
…へぇ…
大西 光希
…お〜…
同道 依央
……
ベースがあるだけでこんなに安定するんだ
同道 依央
…
彼女はチラッと私を見る
星野 沙耶
!
星野 沙耶
……
星野 沙耶
スゥ…
星野 沙耶
ねぇ、君に見て欲しい
星野 沙耶
私のキラメキ
同道 依央
……
うんと頷いて弾いてくれる
ベースがあると音が取りやすい
だってベースの音だから
いつも以上に歌が乗る
星野 沙耶
そうなんだ、私のこの声
星野 沙耶
届いて君に
ダダンッ
ドラムの音で締められ、音がキュッと消える
星野 沙耶
はぁ…っ…はぁっ…
同道 依央
……
木野 奈緒
凄い…
大西 光希
やっとバンドらしく…なった…
星野 沙耶
す…凄い…!!!
星野 沙耶
凄いよ同道さん!!
星野 沙耶
めっっちゃ歌いやすかった!
星野 沙耶
楽しかった!!!
手をぎゅっと掴まれグイグイ感想を言ってくる
同道 依央
そ…そう…ですか…
同道 依央
良かった…です…
星野 沙耶
もっともっと歌いたい!
同道 依央
わ…分かったから…
同道 依央
うう…まって…
木野 奈緒
あーこら
木野 奈緒
そんなに揺らしたら頭が…
同道 依央
うぅ…目が回る
星野 沙耶
わ…!ご…ごめん!!
同道 依央
ただいま
仁香
おかえり〜
仁香
どうだった?
同道 依央
……まあまあかな
仁香
!
仁香
……ふふ、そっか
仁香
ご飯は?
同道 依央
お腹空いた
同道 依央
荷物置いたら食べる!
ガチャ
仁香
はーい
仁香
……ふふ
仁香
楽しそうな顔






