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奈々の過去……【実体験】

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奈々の過去……【実体験】

4 - 第4話 壊れかけのパペット

♥

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2024年10月27日

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私の財布からお金盗ったでしょ。

奈々

盗ってない。

本当に?

奈々

うるさい。 俺疲れてんの。

奈々

どいてくんない?

もし取ってたら容赦しないから。

奈々

奈々

あっそ。

奈々

…俺の事なんか何も知らないくせに(ボソッ

奈々

はぁ……疲れた…

奈々

もう会いたいや……

奈々

寂しいなぁ…

奈々

あ、そうだ、家着いた事報告しないと……

奈々

でも、もう寝てるかな……

奈々

あ、通知、怒罷だ、♪

怒罷(ぬべ)

もう家着いた?

奈々

着いたよ!電車疲れたぁ、

怒罷(ぬべ)

おかえり!お疲れ様〜、楽しかったね!

奈々

うん!楽しかった!

怒罷(ぬべ)

また会いたいねぇ

奈々

会いたい〜、もう寂しい〜、

怒罷(ぬべ)

うははw 通話でもするか?w

奈々

する!!!

怒罷(ぬべ)

はいよ〜!w かけるよ!

奈々

うん!

この後、日が変わるまで通話した。

この時はとても幸せで、この時間が永遠と続くと思っていた

そう……彼からの連絡が減り始め、完全に無くなるその時まで……

奈々

最近連絡返ってこないなぁ……

付き合い初めて3ヶ月頃……

彼からの返信は徐々に減って行った

奈々

寂しいなぁ……

奈々

今何してるのかな……

この時、僕の頭の中は彼でいっぱいで

振られるのでは無いかという恐怖と、返信が帰ってくるかもという期待

そして、誰かに取られるかもしれないと言う不安が僕を包み込んでいた…

奈々

…怖いよ

奈々

怒罷……なんで返信してくれないの……

奈々

怒罷……(泣

何日も返ってこない返信

会えないと言う不安

近くに居ないと言う孤独感

苦痛で仕方がなかった

独り寂しく、薄暗い部屋で布団に横になっている僕

彼の返信を待ちながら、思ってしまった

奈々

…死にたいなぁ

奈々

…?!

『死にたい』

ふと口から出たその言葉に、自分でもびっくりした。

彼と遊んでいる時、会ってる時、一緒に居る時は 『この時間が永遠に続けば良いのに』 『死にたくない、彼と生きていたい』

そう思っていたのに 今自分の口から出た言葉は、正反対で

今にも消えてしまいそうな声で 静かに、布団に潜り泣いていた…

数日後……

奈々

もう…疲れた……

奈々

会いたい……

奈々

返信無いから、会いに行っていいのか分からない……

奈々

土日なら、休みだよね…?

彼も中学生、土日には流石に学校は無いだろうと思い 休みに会いに行ってみることにした。

奈々

そうと決まれば、準備しよう

奈々

念の為、連絡はしておこう……

必需品だけ持ち、軽く着替えをして、外へ出る

いつぶりの外かは、分からなかった

奈々

眩し……

いつぶりかの外

元気そうにはしゃぐ子供達の声

忙しなく走る車

遠くで聞こえる救急車の音

奈々

久しぶりに出たなぁ……

奈々

さて…行こ……

奈々

会えたらいいなぁ……♪

会えないかもという不安と 会えるかもという期待を胸に

僕は駅へと、向かうのだった…

奈々の過去……【実体験】

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