side.黒輝
黒輝
主が帰ってから30分、
黒輝
俺からの謝罪の言葉で止まっていたメールに通知が来た
黒輝
黒輝
主
主
そんな文面が俺の画面に表示された
黒輝
本当は何にもわかってない
黒輝
黒輝
そう送ると
主
と、一言だけ返信がきて
そこからまたメールは動かなくなった
忘れられないだろ
黒輝
主と離れ離れになっても、一時も主のことを忘れたことなんてなかった
他の女には興味が湧かなかった、眼中にすら無かった
俺はまだ諦めてない
黒輝
そう声をかけるが、それ以上は続けない
主
きっと、不思議に思うはずだ
今まで押していたところからいきなり引かれると相手は気になって仕方がなくなる
黒輝
こんな顔面を持って生まれたんだ
好きな女の一人くらいおとせなきゃおかしい
家に帰り課題をしようと思っていると
黒輝
誰かから通知が来た
ロック画面を開き、誰からのメッセージか確認する
黒輝
だから即開いた
でも、開いたのは相手が主だったからではない
(それが理由なら少し時間を空ける)
送られてきた内容のせいだ
主
どう返信しようか考えていると
主
主
そう追加でメッセージが来た
黒輝
主
主
そんな返事が来ることはもう知っていた
黒輝
親友は恋人と一番遠い存在
そんな言葉を聞いたことがある
主
なら、親友なんて今すぐやめたかった
親友なんて辛いだけだ
side.主
主
只今、黒輝に「好きな人がいる」とメールを送ったところだった
主
黒輝からなかなか返事が来ず、耐えきれなくなって追加でメッセージを送った
主
やっぱり、昨日のあれは告白と同じ意味らしい
主
答えは、一つしかなかった
主
黒輝とはずっと一緒にいたいと思っていた
今だってその思いは変わらない
主
主
親友をやめる方法なんて知らない
知っていても知らないと返したと思う
それを教えてしまったら、本当に親友じゃなくなってしまう気がして
怖かった
黒輝と付き合いたいとは思わない
でも、ずっと一緒にいたい
男女の友情を、成立させたかった
まぁでも、今主が黒輝と付き合えない一番の理由は
主
気になっている人物がいるからだ
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