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あたしの名前は小鳥遊 美心(みこ)。 いたずら好きな恋する高校一年生! 最近は好きな人に振り回されてばっかり・・・

美心

もうこんな時間だねー

えーちゃん

そろそろ帰ろっか

びーちゃん

は〜、今日も授業ダルかったわ〜

えーちゃん

びーちゃん、思っててもそういうこと言わないよっ

この子たちは私の仲良しの友達!

注意してるのが 仲野 瑛子(えいこ)ちゃん! 音楽聞きながら帰ることが多いって!

注意されてるのが 雅 彩葉(いろは)ちゃん! 近所の小学生と遊んでる所を見たことあるよ!

美心

あ。あたし、今日は寄るところがあるから

えーちゃん

そうなの?一緒に行く?

美心

ううん、ちょっと時間かかるし、個人的な事だから付き合わせられないよ

えーちゃん

少しくらいだったら・・・

びーちゃん

(えーちゃんえーちゃん、あれは潮崎くんのことだよ。あの目は間違いなくそうよ)

えーちゃん

あっ、あー、なんでもない!

えーちゃん

じゃあ、先帰ってるね?

美心

うん、じゃあね〜!

美心

またあした〜!

えーちゃん

じゃあね〜!ばいばい〜

びーちゃん

また明日ね〜

びーちゃん

(良いことをしたわ)

えーちゃん

(今日はみぃちゃんの様子を見には行かないの?)

びーちゃん

(見に行きたいけど・・・あーしたち抜きでしたいみたいだから、あんまり詮索しないでいたげた方が良いんじゃない?)

えーちゃん

(そっか、ちょっと残念)

美心

・・・

美心

ふう、何とか誤魔化せたかな?

美心

まことは確か放課後は・・・

まことっていうのは、あたしの幼なじみであり好きな人である 潮崎 真(まこと)のこと!

今日はそのまことの弱点を探すのだ!

美心

部活に参加してて・・・何部だったっけ?

美心

うーん・・・考えても分かんないよね

美心

すみませーん!

女子生徒

はーい?

美心

まこと・・・潮崎くんの入ってる部活ってどこか知ってるー?

女子生徒

潮崎くん?

女子生徒

潮崎くんは確か・・・

美心

ふ〜ん、まことはバスケ部だったんだ

美心

この時間は体育館で練習・・・

美心

試合とかやってたりするのかな?

美心

部員同士のふざけあいとかで弱点が分かる可能性も・・・?

美心

この前は結局くすぐりの刑躱されたし!

美心

邪魔したら悪いけど、こっそり見に行こう!
見学するくらいならへーきだよね!多分!

美心

そうと決まれば、レッツゴー!

キュッキュッ

部員

へいパスー!

シュッ

部員

ナイスパスー!

部員

抜けられた!

部員

行くぞっ!

シュンッ

ダゴン!

ナイッシュー!

美心

(わ、わぁ、授業でやるようなのより展開がすごく早い・・・!)

美心

(でも、見てる感じ・・・まことはあんまりシュートしないなあ)

美心

(パスしてばっかり・・・?)

先輩

あれ、一年生?

美心

先輩

あ、驚かしちゃった?

先輩

こんにちは、ここに何か用事かな?

美心

え、えーと、用事・・・はないんですけど

先輩

ん?

美心

あの人・・・なんでシュートしないんですか?

先輩

あの人・・・あぁ、真か

先輩

君はバスケとか興味ある?

美心

え、えと、あんまり

先輩

正直だねぇ、おっけおっけー

先輩

(バスケの知識はあんまりないのに見学・・・かな?するってことは・・・)

先輩

(ふーん、ちょっと顔を立ててあげようかな)

先輩

じゃあ分かりやすく言うとね

先輩

あいつはシュートしなくてもチームに貢献できてるんだ

美心

シュートしなくても・・・?

先輩

そーそー、パス回しとか指示が上手くてねー

先輩

しかも、新しく入った一年の中じゃ抜群の精度なんだよ。フリーで打たせたらバンバン入っちまう

先輩

あー、ほら、あんな感じで

部員

しまった!

ふッ!

シュンッ

パサッ

部員

さすが真!

先輩

あいつは周りが良く見えてるから、味方を含め人を動かすのが・・・

美心

・・・!

先輩

・・・って、聞こえてないか

先輩

先輩

このまま見てるかい?
それとも、そろそろ終わるから校門で待っててもいいんじゃない?

美心

ま、待ってる?

先輩

あの人、君の好きな人でしょ?

美心

!?

美心

えぁ、あたし、そんな分かりやすいですかね・・・!

先輩

そんな顔で見てたら分かるよ

先輩

こんな可愛い子にモテるなんて、あいつは幸せもんだなァー!

美心

こ、声大きいです・・・

先輩

ありゃ、見てるのバレたくないのね
じゃあそろそろお暇しとこ!

先輩

俺も行かなきゃなんで!

美心

あ、ありがとうございました

先輩

じゃあねー

美心

・・・

美心

(バレる前に校門付近に行こ)

美心

(まこと、部活がんばってるんだなあ)

美心

(そりゃあそうかぁ、昔から真面目だったもんね)

美心

(スポーツもがんばる・・・か)

美心

・・・

美心

最後に見たスリーポイントシュート、かっこよかったな・・・

美心

(あの瞬間、世界がゆっくり感じた)

美心

(ゴールを見つめるまことの表情はすごく真剣で・・・)

美心

(そんな表情であたしを見つめてくれたらいいのに・・・なんて)

美心

(あたし・・・ゴールのポストに嫉妬しちゃってるのかな。笑えちゃうね)

部員

おつかれさまでーす!

美心

お疲れ様です

美心

(まことが来る!)

美心

(一旦隠れよう!)

こそこそ・・・

先輩

今日もおつかれ、真

はい、お疲れ様です。先輩

先輩

ん、あれ・・・

先輩、どうかしました?

先輩

・・・

先輩

いや、なんでもない

先輩

・・・そういや、お前ってモテるのか?

美心

・・・俺ですか?

先輩

お前以外誰がいんだよ

先輩

文武両道かつ眉目秀麗。ラブレターくらいもらったことあんじゃねーの?

美心

(ラブレター・・・!?)

美心

(そ、そっか。まことってかっこいいし、頭もいいもんね・・・)

美心

(あたし"だけ"が、まことのことを好きとは限らないんだ・・・)

・・・文武両道でも眉目秀麗でもないですよ。あんまりからかわないでください

先輩

お、後半を否定しないってことは、もらったことあんのか?

はぁ・・・まぁ、ありますけど

先輩

ひゅーっ!やるねぇ

美心

(そ、そうなの・・・!?)

美心

(も、もしかして・・・まことってもう恋人がいたり・・・?)

でも、断りましたよ

美心

先輩

おいおい、そりゃなんでだよ

俺、好きな人がいるんで

君とは付き合えない・・・って感じで

先輩

先輩

その好きな人・・・って、どんなやつ?同級生?

美心

!?

美心

(せ、先輩・・・?!)

そうですね・・・

同じ一年です

美心

先輩

ほーぅ・・・?

先輩

こんなちっこくて、照れ屋なやつ?

美心

(わ、わ、あたしのこと言わなくていいって!)

先輩、会ったことあるんすか・・・?!

美心

(ぇ・・・!?)

先輩

お前がそいつのこと好きかどうか言ってからだな〜

く・・・

それは・・・

美心

(ごくり)

・・・合ってます。小鳥遊美心って言います

美心

!!

先輩

へー

先輩

先輩

だってよ、美心ちゃん?

え?

美心

ぅえ?

先輩

わーぉ、偶然〜?

な、なんでお前・・・

美心

え、えーと、その・・・

美心

あ、あたし何も聞いてないからっ!

お、おい!待て!

ガシッ

美心

あ・・・

美心

(手首・・・掴まれた)

・・・素直に言え

美心

え・・・?

今の話を聞いて・・・どう思ったか、素直に言ってくれ

美心

え、そ・・・そんなこと言われても・・・

頼む・・・!

美心

美心

(この眼差し・・・!)

美心

ふふっ

な、なぜ笑う・・・!?

美心

(まことは真面目だから、何事にも全力なんだ)

美心

(きっと、この眼差しを向けながらラブレターを書いた人を断ってきたんだろうな)

美心

(でも、あたしだけの、あたしにしか向かない眼差し)

美心

(・・・ちょっと、優越感)

美心

あたし、まことの弱点分かっちゃったかも

何の話だ急に・・・?!

美心

うふふっ

美心

(あたし以外の人にそんな顔、絶対向けさせないんだから)

美心

(まことの眼に見つめられながら、まことの口から聞きたい言葉を聞いて、まことの胸に飛び込みたい)

美心

(あたしの好きだって気持ちをどうやって言おうか悩んでたけど、ちょっと変えちゃおう)

美心

ねぇまことー?昔みたいに手を繋ごうよ〜

話が繋がってないぞ・・・!

あ、おい美心っ、先輩の前でそんな・・・

美心

なになに〜?照れちゃってるの〜?

先輩

・・・

先輩

急に二人の世界に入るじゃん・・・

先輩

は〜ぁ、青春だな

美心

(まことにあたしの好きだって気持ち、引き出してもらおう)

美心

まこと、期待してるねっ?

だから何の話だよ・・・!

その日は、先輩がいつの間にか 道を逸れて居なくなっていたのに 気付かなかったくらい、 二人で話し合っていた。

本日のいたずら: 美心は真の好意を知ることができた。 そして、美心の真への最終目標を定めた。

真は、この日初めて美心が 考えていることが分からなかった。

あたしで遊ばないでよっ!

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