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数年越しの出会いは胸ぎゅんぎゅん😭😭🤍 桃青素晴らしい、はるちゃありがとう…🙏🏻💗💙
と て も 好 き で す 、 … 。
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さとみ。桃瀬さとみ。
僕の初恋の人。
隣にいられるならなんでも良かった。
幼馴染だとしても、相方だとしても、
隣を独占できるなら、その瞳を独占できるなら、
それ以上は望まなかった。
これ以上望んだら、撥が当たるから。
それだけで良かった。
良かったのに。
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頭が真っ白になった。
さとみくんに彼女、恋人が出来た。
それだけが頭を支配した。
前が見えなくなって、目眩がする。
嫌だ。そんなの、嫌だ。
ぼくいがいのとなりなんて、いやだ。
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僕はさとみくんを見ずに全速力で走った。
涙が溢れて、目の前が見えなくなる。
つらい、いやだ、ねぇさとみくん。
すきだよ。
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ポケットから飴玉を出す。
毎週、近所のおばちゃんから貰う飴。
色んな味があったけど、僕は必ずピーチを選んだ。
さとみくんの色だから、さとみくんの苗字だから。
そのうちおばちゃんから自然にピーチを渡されるようになって。
桃のお裾分けもしてくれた。
ころんちゃん桃大好きだねって言われた時、恥ずかしかったけど。
それでも嬉しかった。
さとみくんの桃。
桃がそばにあるだけで強くなれた。
僕だけのおまじない。
泣きながら口に放り込む。
いつもの桃とは言い難い人口的な味。
でも、噛み砕けば終わる気がして。
僕は初めて最後まで飴を舐めた。
最後の最後で溶けてくのが悲しいかったけど。
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確か、こうやって無くなるのが嫌で、
悲しい思いするならって噛んだ幼い自分を思い出した。
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結局、噛み砕いても悲しいのは一緒だったんだ。
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狂ったように呟く。
忘れられるように。忘れないように。
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涙を拭いて、立ち上がる。
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明日からは何事も無かったように振る舞えるように。
こころとあめだまをポケットにとじこめて。
ぼくはまえにすすむんだ。
あれから、僕の引越しが重なって、
吉か凶か、話さないまま何年も経った
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そっと薫る、桃の香り。
青く映える空に見合わない桃色。
いつの間にか桃が旬の季節になってたらしい。
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自分の気持ちなんて一向に振り切ることの出来てない僕は、
未だに桃を好んで食べる。
熟してそうな桃を幾つか取り、会計に向かう。
店員さん
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店員さん
店員さん
店員さん
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店員さん
店員さん
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店員さん
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店員さん
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店員さん
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店員さん
店員さん
『ほら、夏の青い空に桃色って似合うじゃないですか?』
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だとしても、きっと僕には似合わない
さとみくんの隣なんて似合わない。
きっと隣には、可愛くて、綺麗で、
明るい女の子の方が似合うから。
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いやだ。
こわい、いやだ、うれしい。
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いやだ、きらわれる。
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、
やめて。
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やめて。
その声で僕の名前呼ばないで。
好きになるから。
怖いから。
やめて。
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やめて。期待させないで。
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やめて
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やめて
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...嗚呼。
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隣にある桃が、なんだか輝いて見えた
すきだよ、さとみくん。
僕はもう、貴方の虜だ。