彩香
ふぅっ…
彩香
…さっきの本は…
ゴソゴソ
彩香
…あった
拝啓 優草 紗奈
彩香
(優草…紗奈…っ)
彩香
何で名前がっ…
気になる?
彩香
…?!
彩香
なっ…な…に…?
彩香
ねぇ…っちょっと!!
彩香
はぁっ…はぁっ…
彩香
ぅぐっ…
カァー!カァー!
彩香
?!
窓外からカラスの鳴く声がした
毎度カラスの鳴き声にはびっくりさせられる
彩香
カ…カラス…?
鎹鴉
カァー!カァー!
鎹鴉
人里デ!鬼襲撃!
鎹鴉
柱ト一緒ニ任務ニ迎イナサイ!
彩香
…えっ?
わたしは驚愕した
何故カラスが喋っているのか、そして…
任務とはなんのことなのか
鎹鴉
刀ヲ持ッテ!柱!集合!
彩香
えっ?
ドンッ
襖が激しく開く音がする
彩香
…!
無一郎
行くよ
彩香
えっ?
無一郎
任務っ早く行くよ
彩香
わ、分かりました
彩香
はぁっ…はぁっ…
無一郎
っちょっと!もっと早くっ
彩香
いやっあのっ…はぁっ…
無一郎
…はぁ…
彩香
?!
わたしは時透さんに担がれた
彩香
速っ?!ウプッ…
無一郎
吐かないでよ…?
彩香
は、はぃっ
流石に人が近くにいる時に吐かない
だけど、目を開けると酔って吐きそうだ
無一郎
…!あれだ
彩香
?!どわっ?!
シャキン
彩香
イッ…あっ…
無一郎
…
わたしが目を開けるとそこにはいたいのしれない化け物達がいた
人間の様なもの、完全に人間から離れているもの
彩香
あっ…あっ…
わたしは足の震えが止まらなくなった
無一郎
霞の呼吸 参ノ型
無一郎
霞散の飛沫
シャキン
彩香
あっ…!
時透さんが意味の分からない言葉を言って目の前にいる化け物達を切り倒していった
それも、霞に巻かれているように
彩香
あっ…あっ…
無一郎
…どうしたの?
彩香
あっ…いやっ…その…
無一郎
?
彩香
す、凄い…ですね…!
無一郎
…
無一郎
そう…
無一郎
それより、何で腰抜かしているの、立ちなよ
彩香
あっ…はい
鎹鴉
任務終了ー!任務終了ー!
彩香
…
無一郎
それよりさ、
無一郎
何であそこで鬼を斬りに行かなかったの?
無一郎
馬鹿なの?
彩香
い、いや…っ
彩香
その…っ
無一郎
鬼殺隊の自覚あるの?
彩香
き、鬼殺隊…っ?
無一郎
あんなの丁の君でも斬れる数だよね
彩香
丁…っ?
時透さんは次々の意味の分からない単語を言っていた
それより…鬼っ?
鬼って…あの…鬼?
彩香
す、すみません…何の事かさっぱり…
無一郎
は?
彩香
…っ
わたしが言った途端時透さんが睨みつけてくる
正直言って、泣きたい
無一郎
はぁ…っ
無一郎
君、今日本当に変だね
無一郎
蝶屋敷にも診てもらったら?
彩香
ちょ、蝶屋敷…?
無一郎
それも忘れたの?
彩香
(やっぱり…言わないとかな…)
彩香
…あの!
無一郎
何?
彩香
わたしっ実は…!