花 音
… 早く着きすぎた(
あの後 、白布は寝ているフリをしていた 私を起こして部活へ行った
家に帰ってからも何故か心が落ち着かなかった
( ガラッ
花 音
… !
あれ 、篁さん?
おはよ!
おはよ!
人影の正体は数人の女子だった
花 音
、あ おはよ ー !
今日早いんだね
花 音
何時も遅刻ギリギリだし 、
偶には早く行こうかなって 笑
偶には早く行こうかなって 笑
白布に会いたい そう唐突に思ったから来た 、なんて
そうなんだ 笑
そんな事を思う私は どうかしている
あ 、そういえばさ
お題って何だったの?
お題って何だったの?
花 音
お題?
一人の女子が興味深そうに聞いてくる
ほら 、昨日の体育祭
借り物競争で白布君を選んだでしょ?
花 音
あ ー !
花 音
… えっとね 、これ本人には
内緒にして欲しいんだけど
内緒にして欲しいんだけど
… うん 、
此の時 、彼女達が纏っている空気が 少し 冷たくなった様な気がした
花 音
「 何時も冷たそうな人 」だったの
花 音
知られたら絶対
キレられそうだからさぁ …
キレられそうだからさぁ …
、え?
予想外 、とでも言う様に目を丸くした
花 音
どうしたの?
… ううん
そっか 、そうだったんだ 笑笑
少し空気が柔らかくなった
花 音
うん 、ぴったりじゃない?←
まぁ確かにクール系だよね ー
モテるけど本人気づいて無さそうだよね
花 音
… 嘘 、彼奴って
モテるの?
モテるの?
うん!皆かっこいいって言ってるよ
花 音
へぇ ー
… 実は私 、白布君の事好きなんだ
先程 、お題を聞いてきた子がそう言った
花 音
、えそうなの?!
う 、うん
頬を赤く染める姿は 正に恋する女の子だった
花 音
が 頑張ってね!!
何も出来無いけど … 応援してる!
何も出来無いけど … 応援してる!
如何してか 、 胸の奥が酷く苦しくなった
、有難う ( 笑
此の発言を後悔する事になるなんて 知らなかった
白 布 賢 二 郎
え 、お前早くね?
花 音
偉いでしょ 、褒めてくれてもいいよ
白 布 賢 二 郎
たかが早く来た位で偉そうにすんな
花 音
ちぇ 、
でも 、何故だろう 君が現れると其の苦しさは 少し軽くなったの







