紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
私の兄、來夢(らいむ)は大学2年生。
しかも、全寮制の大学のくせにたまに帰ってくる気まぐれ。
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 來夢
そんな、面倒臭い兄もかっこいいところはあって、私を何度も助けてくれた。
高校の時のあだ名は「漫画のヤンキー」だったそう。
紡希 絢
陽気な兄と、慎重な私。
周りの人が言うに、正反対だそう
次の日。学校にて
平 哉翔
紡希 絢
朝から平くんに話しかけられる。
周りのみんなは、私が平くんと話している状況に息を飲んでいる。
琴葉 茅野
紡希 絢
琴葉 茅野
平 哉翔
平くんが茅野に冷ややかな目線を送る。でも、
琴葉 茅野
紡希 絢
茅野はおおらかなで元気。 ムードメーカーと言うやつだ。
紡希 絢
琴葉 茅野
平 哉翔
琴葉 茅野
平 哉翔
紡希 絢
私の声に茅野達だけでなく、他の人たちも座り始める。
紡希 絢
私は少し、感動した。
帰宅
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
私は目の前の光景にげんなり。
紡希 來夢
紡希 絢
兄は、家庭科の成績は最悪だ。なにか作ろうとすると必ずダークマターになる。
紡希 來夢
兄は、ふざけて着ていたエプロンをぬぐ。すると、
ピンポーン
紡希 來夢
紡希 絢
私はドアを開ける。
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
平 哉翔
紡希 來夢
紡希 絢
平 哉翔
平 哉翔
いきなり平くんが食い気味で兄に話しかける。
紡希 絢
紡希 來夢
平 哉翔
紡希 來夢
紡希 來夢
紡希 來夢
きっと今、この場で1番言ってはいけない言葉を兄は発した。
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
そう言って平くんはうちの玄関を閉めた。
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
私はいてもたっても居られなくなって、家から飛び出した。
紡希 絢
平くんが出ていった後にすぐ追いかけたから言うほど遠くに行っていないはず。
紡希 絢
紡希 絢
私は平くんの腕に手を伸ばす。
紡希 絢
私は久しぶりに全力疾走したので息が切れていた。
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
不機嫌なのがすぐに分かる。
紡希 絢
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
ズバッと切られる。
紡希 絢
紡希 絢
平 哉翔
会心の一撃を受ける
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
紡希 絢
でも、
紡希 絢
平 哉翔
平 哉翔
紡希 絢
紡希 絢
一息に言うと、我に返る。自分が何を言ったのか、どんな状況だったのかすぐに理解する。
紡希 絢
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
平 哉翔
平くんが大笑いをしている。私はもう、何が起こっているのかわからなくて呆然と平くんを見つめている。
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
平 哉翔
紡希 絢
私は愛想笑い。おおらか過ぎて、大変なこともあるけど、茅野の声はみんなが頷くほど説得力がある。
平 哉翔
平 哉翔
紡希 絢
つまり、「バカ真面目」と「バカ正直」ってことだ。
紡希 絢
平 哉翔
平くんが微笑む。
紡希 絢
平くんは顔立ちが整っていて笑うとその威力を増す。これでモテないのはもはや、まとう空気のせいだ。
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
紡希 來夢
紡希 絢
いつもの会話。いつもの空気。
それもなんだか今は、新しく感じる
紡希 絢