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正反対。

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正反対。

4 - 正反対。4話。

♥

120

2020年03月30日

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5月。

1年生歓迎会が無事に終わり、もう中間テストの時期になりました。

紡希 絢

(今回、範囲まぁまぁ広いんだよなぁ)

私は勉強は嫌いじゃない。でも、気が重い。何故かと言うと…

琴葉 茅野

絢ー!勉強教えてー!

中間だろうと期末だろうと、茅野が勉強教えてと来るからだ。

紡希 絢

また?

琴葉 茅野

また!よろしくお願いします!

紡希 絢

自分でやりなよ。

琴葉 茅野

だって、勉強嫌いなんだもん。テストとか嫌でもやって来るし。

紡希 絢

確かにテストは沢山あるね。

琴葉 茅野

だから、勉強が苦手な私に勉強を教えてください!

紡希 絢

はいはい。

とまぁ、こんな調子で毎回乗り越えている茅野。そろそろ先が心配。

紡希 絢

ふぅ。

私は、現国が苦手だ。古典は得意なのに。だから、現国を頑張らなくちゃいけない。

紡希 絢

さて。もうひと踏ん張り。

茅野にも教えなくちゃいけないし、自分の分もしなくちゃいけない。

だからテストの時期は忙しくて気が重い。

でもまぁ、最近は慣れてきた。

紡希 絢

(そういえば、平くんはどうなんだろう。)

1年生歓迎会の時もリードしてくれた。同じクラス委員なのだから勉学がどうなのか少し気になる。

紡希 絢

まぁ、いっか。

1週間後。

無事に中間テストは終わりを告げました。

紡希 絢

1限目に現国、2限目に数学、3限目に社会科、4限目に化学って…

紡希 絢

すごく疲れる。

琴葉 茅野

絢ぁ。テストどうだった?

紡希 絢

うん、手応えあったよ。

琴葉 茅野

そっかぁ、よかったねぇ。

紡希 絢

うん、5限目保健体育だったよね。

琴葉 茅野

うん。なんでかなぁ。筆記の方苦手なんだよねぇ。

紡希 絢

茅野は運動はできるからね。

琴葉 茅野

そうそう。

琴葉 茅野

絢とは正反対。

紡希 絢

ね。

琴葉 茅野

絢、ご飯食べに行こう。

紡希 絢

うん、いいよ。

琴葉 茅野

あ、ねぇねぇ。明日どうする?どっか行く?

紡希 絢

あー。どうしようね。

中間テストや期末テストが終わるとこの学校は1日休みがある。

だから、大抵の人達はその日に遊びに行ったりする。

琴葉 茅野

あ、新しく駅前にカフェができたらしいんだけど、そこのケーキが美味しいんだって。

紡希 絢

へー、じゃあ行ってみる?

琴葉 茅野

うん!

琴葉 茅野

あ、買い物もしたいなぁ。

紡希 絢

お金あるの?

琴葉 茅野

うっ。

次の日

私と茅野は駅前のカフェに行く道を歩いています。

琴葉 茅野

いやぁ、しかし。晴れてよかったね。

紡希 絢

うん。でも万が一雨が降っても良いように計画立ててるからね。

琴葉 茅野

まぁね。というか、実際こういう感じになるけどさ。

他愛ない会話をして道を歩く。

琴葉 茅野

あ、あれだよ

紡希 絢

うわ、綺麗

茅野の指さす方向には真新しいお店が建っていた。

全体的にアンティークな雰囲気は私が好きな感じだ。

紡希 絢

素敵なお店の名前だね。

琴葉 茅野

そうだね。marguerite(マーガレット)だって。オシャレ。

紡希 絢

結構並んでるね。

琴葉 茅野

そりゃあ、ネットで噂になってるもの。

私達は列に並ぶ。

どうやらこのお店は大人気なようだ

店員

いらっしゃいませー、先にメニューどーぞ。

紡希 絢

人気だから、先にメニュー配ってるね。

琴葉 茅野

ねぇ。

前がよく見えないけど、声は聞こえる。そのおかげで状況を把握する。

店員

いらっしゃいま…せ…

紡希 絢

店員

琴葉 茅野

紡希 絢

平くん…

平 哉翔

紡希…

琴葉 茅野

嘘…

目の前には平くん。

紡希 絢

ど、どうして…

平 哉翔

お前らこそ

琴葉 茅野

私達は、休みだから最近有名になってるここに来てみたんだけど…

紡希 絢

平くん、バイト?

平 哉翔

だ、だったらなんだよ!

紡希 絢

え、いや、その。

目の前で怒っている出来事に私は目を見開いていた。

琴葉 茅野

はいはい、今日は私達はあなたのお客さん。

平 哉翔

げ、

琴葉 茅野

げって何。

紡希 絢

まぁまぁ、

平 哉翔

メニューどーぞー

と、ぶっきらぼうにメニュー表を私に渡して向こうに行ってしまった。

琴葉 茅野

愛想悪い店員だなぁ

琴葉 茅野

ねぇ!

紡希 絢

あはは、平くんらしくていいんじゃない?

でも、なんでバイトなんか。

琴葉 茅野

あ、列進んだよ

紡希 絢

うん

次の日

琴葉 茅野

おはよう、店員さん?

平 哉翔

琴葉 茅野

あ、また!

紡希 絢

茅野、朝から元気だね

琴葉 茅野

おはよう絢。

平 哉翔

紡希!コイツ何とかしろ!

平 哉翔

朝来た時からずっとこの調子だ!

琴葉 茅野

あら?昨日、お客さんに愛想悪く接したのはどこの誰でしたっけ?

平 哉翔

お前は客じゃねぇよ。

琴葉 茅野

な、

紡希 絢

まぁまぁ

琴葉 茅野

なんですって?

あ、怒った

紡希 絢

平くん、茅野を怒らせたね

平 哉翔

は?

琴葉 茅野

哉翔ー!コラー!

平 哉翔

げ。なんだコイツ

紡希 絢

行ってらっしゃーい

茅野が平くんを追いかける。

そして、平くんは冷や汗かきながら逃げる。

私はその様子を見守っている。

紡希 絢

(なんか、楽しいな)

5月下旬。そろそろ梅雨。

私と茅野と平くん。

これから3人で色々出来そうな気がします。

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3人がかわいい*₊˚✺(♡˙⌑˙♡)

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