帰宅路
無一郎
ん〜何でって
無一郎
その反応が見たかったから
ユメ
……
無一郎
それと元気なかったから
ユメ
え…
ユメ
(上手く隠してた気でいたけど)
ユメ
(全部、お見通しだったの?)
ユメ
((ウル
ユメ
(無一郎君ズルいよ…)
ユメ
(折角我慢してたのにぃ)
ユメ
(絶対泣きたくないよ)
グッと涙が溢れない様に堪える
ユメ
!
自分の手と無一郎君の手が 重なる
無一郎
人多いから、手、繋いとく
私の手を引いて歩き出す
ユメ
……
ユメ
(無一郎君の手、大きくて
あったかい)
あったかい)
ユメ
(落ち着くなぁ)
ユメ
(このまま時間が止まれば
いいのに)
いいのに)
無一郎の屋敷
無一郎
どうしよう……
ユメ
?
無一郎
ユメと最後の夜だからなぁ
無一郎
一緒に寝る?
ユメ
一緒に寝るって
ユメ
同じ、、布団で?
無一郎
うん、僕の添い寝付きだよ
ユメ
////
無一郎
じゃあ僕の部屋行こう
再び手を引かれる
ユメ
あ、ちょ
ユメ
(心の準備が〜)
無一郎の部屋
ユメ
あ///
座敷の上に1枚の敷き布団
無一郎
おいで
いつの間にかもう布団に入ってる 無一郎君に手招きされる
ユメ
っ///
ユメ
(やばいやばいやばいやばい
やばいやばいやばいやばい)
やばいやばいやばいやばい)
ユメ
(心臓めっちゃバクバク
してる)
してる)
ユメ
し、失礼します
無一郎君に背中を向ける状態で 横になる
無一郎
そっち向いちゃうの?
耳元で小声で言われる
ユメ
っ////
無一郎
クス))耳真っ赤
腰に腕を回してきた
ユメ
無一郎君!?//////
無一郎
おやすみー
スルーされた
沈黙
ユメ
((ドキドキドキドキドキドキドキ
ユメ
(心音聞かれてそう///)
ユメ
(今日、絶対眠れない)
数分後
ユメ
スゥ))
無一郎
………ユメ寝ちゃった?
小声で呼びかけてみたけど 反応がない
無一郎
(寝ちゃったか…)
ユメ
スゥスゥ))
無一郎
……お願いだから
無一郎
タヒなないでね
無一郎
きっとまたどこかで会えるよ
僕に会えなくなるから 落ち込んでたのを
僕は知ってる
だから気付いた時は 嬉しくて
思い切って一緒に寝ようって 言ってた
無一郎
(これが恋ってものか…)
静かに目を閉じた
無一郎
好きだよ