テラーノベル
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「おーい、ゆう! 次の時間のプリント、 もう出した?」
「「ん?」」
「あ、悪い。優の方! 紛らわしいからさ、 お前ら呼び方変えろよなー」
優
優
悠
俺が頷くと、クラスメイトは 「はいはい、ごちそうさま」 と呆れたように手を振って 去っていった。
同じクラス、同じ読み方の名前、そして誰もが認める恋人同士。
そんな俺たちの関係が、 俺はたまらなく愛おしかった。
優
悠
優
校門を出てすぐのコンビニで、 ソーダ味のバーアイスを二つ買う。
近くの公園のベンチに並んで座り、冷たいそれを口に運んだ。
「生き返る〜」と 呟く悠の横顔を見る。 西日に照らされた茶髪が キラキラと光っていて…
かっけぇ。 俺の彼氏イケメンすぎ。
内心、そう思っていた
スマホを取り出し、 何気なくSNSのタイムラインを眺めていると
悠
悠
悠
自分の手にある スマホに目を落とす
優
優
悠
優
めっちゃ楽しみ
そして迎えた、待ちに待った休日
遊園地は言葉通り 最高の一日となった
優
悠
優
優
悠
優
悠
優
悠
優
お揃いのカチューシャを買って、 子供みたいにはしゃいだ
新しくできた絶叫コースターで 声が枯れるほど叫び、 お互いの酷い顔を写真に収めては爆笑した
優
悠
優
悠
優
悠
優
悠
優
たくさん歩き回って少し疲れた頃
園内はすっかりオレンジ色の 夕暮れに染まっていた
優
俺が指差したのは、 ゆっくりと回る 大きな観覧車だった
ゴンドラに乗り込むと ガタリと小さな音を立てて 地面が遠ざかっていく
優
悠
他愛のない話が進んでゆく
ゴンドラが、一番高い場所に近づいていく。
夕日が悠の背後から差し込み、彼の輪郭を黄金色に縁取っていた。
その姿があまりにも綺麗で、 俺の胸に、ずっとこの手を 離したくないという強い想いが 込み上げてきた。
俺は悠に当たり前だけど 大切なことを言っておいた
優
来年も、その次もずっと
悠
悠は優しく微笑み返した
優
優
「うん」の代わりに 悠が俺の手を そっと握りしめてくる
体温が じわりと伝わってくる
俺たちはそのまま、 ゆっくりと地上へ降りていく ゴンドラの中で、 赤く染まる街を眺めていた
かすてら
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コメント
1件
ぴちリスさん、素敵なエピソードをありがとうございます。同じ「ゆう」で呼び合う優くんと悠くん、名前の偶然から始まったのに互いにしか許さないあの空気感、すごく愛おしかったです。観覧車の頂上で「来年もまた」と自然に言える優くんと、言葉の代わりにそっと手を握り返す悠くん——その距離感の描き方がとても繊細で、読んでいるこちらまで温かくなりました。ふたりの賑やかなはしゃぎっぷりと、夕暮れの静けさの対比も美しかったです。続きを楽しみにしています🌷