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てると

秘密基地みたいだね✨こういうとこ、落ち着く。

お城の裏口から階段を降りていくと、小さい庭にたどり着いた。

しゆん

ここ、個人的なパーティーがある時しか使わないから。

てると

そっかー

しゆん

だから今、2人きりだよ

てると

ん?っっうん!

てると

あの、そろそろ手を、、

余計強く握られる

てると

っ??あの、しゆちゃ?//

困ったようにしゆんを見つめる。

しゆん

ごめん

てると

(そんなに悲しそうにしないでよ、、、)

てると

やっぱり、まだ握ってていいよ。ちょっとだけね。

しゆん

うっ、(可愛い。死ぬ)

てると

どうしたの?

しゆん

こっちで話そう。

てると

ん?うん、、

さらに庭の端の方の花で飾られた門をくぐる

てると

わぁ、、、

目の前にライトアップされた花園が広がる

おしゃれな噴水と木製のブランコがあり、映画の中に迷い込んでしまったみたいだ。

しゆん

こういうの、好きかなって

てると

‥......

てるとの嬉しそうな目に、絵本みたいな世界が映る

てると

これ、最高ですよ、、、!

てるとが少しはしゃいでブランコに座ると、しゆんは、優しく押してくれた。

てると

おおー✨✨

てると

(あんまり、普通に遊んだことなかったから、新鮮!喜ぶってわかってたのかな、、?)

夜空が綺麗で、振り返ると君が笑っていて、優しい風が心地よくて

華の香りがロマンチックに広がる

てると

ふぅー!たのしいーー!

てると

もっと強く押してー!

しゆん

危ねぇぞー

てると

大丈夫だよーー!

しゆん

ほんと、、お前が眩しいよ

てると

ふふふっ

めいっぱい楽しんだから、スピードを緩めて止めようとすると、後ろから、抱きしめられた。

しゆん

ずっと、このまま、一緒にいてくれないか、?俺だけ見ててよ。

熱く、甘く、優しい声がすーっと心に染み込んでくる。

てると

(こんなの、ずるい)

てると

しゆちゃ、、、強く抱きしめすぎ、苦しい。

そう言うと、すぐに離してくれて、不器用に笑って、花の冠を乗せてくれた。

そっと頭から取ってみる。よくできてるなぁ。

てると

え、すごいね!可愛い、、、!!

しゆん

めっちゃ似合ってんじゃん!

噛み締めるように言ってくれる

てると

普通にすごくない?めっちゃ上手だよ

しゆん

え、ほんと?!

てると

しゆちゃが作ったの、?センス良すぎない?

しゆん

準備してたから、嬉しい

てると

そっかぁ!!こんな綺麗に、たくさん練習しないとできないもんね。

しゆん

お気に召しましたか?

てると

すっごく気に入った!!ありがとう!めちゃくちゃ大事にする!

てると

そのうち枯れちゃうのがもったいないくらい、、

しゆん

また、いつでも、何回でも作ってやるよ

てると

ふへへ、特権だね!

しゆん

ふふ、まぁな!

てると

大切にするー!!

冠を僕が持って見つめていると、しゆちゃも、はにかんでくれて、幸福感でいっぱいになった。

しゆん

てると、少しは、俺のこと信頼してもらえたかな

てると

そうだね、思ったより、、、相性いいかもね?

しゆん

え?!

てると

仲良くなれそうだねってこと!

てると

(調子狂わされる、、)

しゆん

嫌いじゃ、ない?

てると

うん、嫌いなわけない。

こんなに優しくしてくれるのに、、

しゆん

じゃあ、いいよね

愛おしそうに軽く手を取ってキスを落とす

てると

っーーー///!!

一気に体温が上がった気がした。

(これは、、ばぁうくんよりやばいかもしれない。)

てると

(いや、こんなことされたら普通にびっくりする!)

咄嗟に、自分に言い訳をする。

てると

え、、?

しゆんは、そのまま薬指に指輪をはめようとしている。流れが滑らかすぎるでしょ。

きっと断れば止めてくれるだろうけど

てると

(でも、、)

何故かそれを大人しく見ている自分がいた。

しゆん

明日、結婚式、しよっか?

勇気を出したのか、声が震えている気がした。

てると

いきなりは無理だよ!

否定しつつ、心の奥が暖かくなる。

てると

(こんな気持ち、初めて)

しゆん

いつになったら、いいの?

てると

まだ早い、、

ぼそっと呟く

しゆん

今、!今なんて、、

てると

うるさいっ!

てると

(ムカついてきた、。)

こんなに、いいように誘導されちゃ、僕の気が済まないんだよね!

てると

よし、、

ぎりぎりまで顔を近づけて、小悪魔っぽい声で囁く

てると

ねぇ、、しゆちゃ?

しゆん

え、は、はい!

てると

目、つむって?

しゆん

、、、は?てると、ちょっと、、え、

てると

(焦ってる、焦ってる、、、!)

しゆん

いや、まって、うん、、//

しゆん

俺からで、いいかな、、

てると

んー、ダメ

素早く人差し指を口に当てて黙らせる

しゆん

‥‥‥‥

てると

いいって言うまで目、開けないで、、

10秒後

僕はしゆちゃに、、、

思いっきり、

といっても、力が入りすぎないように、、、

デコピンをした

しゆん

いてっ!まぁ、違うか

残念そうに呟いている。

てると

あれあれー、しゆんさん、何を勘違いしちゃったのかなぁー???

しゆん

いや、その、、

しゆん

カッコつけすぎたぁぁー!//

しゆんは小さくうずくまる。

その姿を見ると、無性に嬉しい

てると

あははっー!おもしろーい

しゆん

はぁー、こういうとこも好き

てると

はぁ?ーーー!!もー!

しゆちゃと2人で話してると、どうしてか気持ちがふわふわして、それでも、すっごく幸せだ。

しゆん

でも、お前が、、俺のことちょっとは好きってわかってよかったよ、、。

てると

ちょっとだけだから!

しゆん

うん、わかってる。

てると

、、、ふーん

ホールに戻るのが、ほんの少しだけ、寂しいような気がした。

まひと

え、て、てるちゃん、、

戻ってくると、まひとがショックを受けた表情でそうまの後ろに隠れる。

そうま

?、、、あー、なるほど

てると

なになになに!!!

まひと

てるちゃん、変だよ

まひと

(恋してるみたい、、、)

てると

変じゃないよ!何も変わってないよ!

まひと

その花飾りは?

てると

これ?!✨これはねー!しゆちゃが作ってくれたの✨✨!

まひと

(流石にわかりやすいよ、てるちゃん)

しゆん

てるとは俺に惚れたんだよ

てると

‥‥‥

しゆん

てると

ーーーっ‥‥

言葉が、上手く出てこない。

てると

(なんて言えばいいんだろ。)

心拍数が上がってる

しゆん

冗談だって!

てると

‥‥‥

しゆん

大丈夫か、?

顔を覗き込まれる

てると

わっっ

反射で叩きそうになるのをなんとか堪える

てると

大丈夫!私ね、しゆちゃとも一緒に踊りたいな

てると

(笑顔、変じゃない?)

しゆん

ふっ、俺も、そのつもりだった。

てると

(ああ、よかった。笑ってくれた。)

お酒なんて飲んでないのに、不思議な感覚が取れないままだ。

その後、僕らは案外呑気に、ダンスホールの真ん中で踊っていた。

てると

しゆちゃ、ダンス上手いね✨意外ー

しゆん

あんまり王子を舐めるなよ

てると

ふふふ、私も、どう?習得はやいでしょ?

しゆん

うん、すごく綺麗だよ。

てると

し、しゆちゃもかっこいいじゃん?

しゆん

そうだといいな

自信なさげに言ってから、しゆんはにやっと笑った。

しゆん

あ、てるとー!周り見てみろよ。みんな、俺達のこと見てる。

気をつけば、皆羨ましそうに自分のことを見ていた。

てると

へぇー、悪くないね!

てると

自分がすごいって勘違いしちゃいそう。

しゆん

お前はすごいよ!俺をこんなに夢中させるんだから。

てると

(夢中、ですか、、そんなことさらっと言えるのが怖いんですけど、)

でも、この時間をもっともっと楽しい思い出にしたい。

そう願った次の瞬間、12時を告げる鐘の音が僕の耳に届いた。

If 騎士Aシンデレラ

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